TOKIOが逃げる区はクジ引きで決められた。 長瀬智也 中野区 中央線をはさんで南北に住宅街が広がる 松岡昌宏 港区
オフィスビルなどが住宅よりも多い 国分太一 葛飾区 中川で東西に分かれる 山口達也 目黒区 住宅が密集している 城島茂 練馬区
畑などが多く、面積も広い そして二戸さんに第一報が飛ぶ。 果たして二戸キャップの指令とは・・・ 目黒区・達也は自由が丘駅前から中心にある住宅街を目指す作戦。 中野区・長瀬は中野駅前スタート。
中央線より北側で逃げ切る作戦。 「やっちゃうぞ!二戸!」 とスタート前から息巻くのは葛飾区・太一。 前回最初に捕まったこの男にとっても今日はリベンジ。
亀有公園から水元公園へ逃げ込む。 道路を眺めながら作戦を練るのは練馬区・城島。 「バス、結構多いんやな〜」 練馬駅前から路線の選択が多いバス移動を中心とした作戦。 港区の地理に詳しい松岡は「俺の庭よ!」
と、豪語する。 青山墓地を目指し隠れる作戦、麻布十番駅前スタート。 TOKIOにも刑事達にもスタートとなる正午が訪れた。 この瞬間から大都会を舞台とした暑い一日が始まる。 気になる二戸キャップは
「近場の港(区)から行きましょう」 最初の目標は松岡に定められた。 しかし、「最終的には達也君ですから・・・。達也君を今日は押さえますんで。」
かつて修羅場を何度もくぐってきた二戸キャップ、 リベンジへ向けて静かに炎を燃やす。 ねらいを定められた達也、今回は更なる作戦で刑事達が襲ってくる。
果たして二戸キャップの指示の元、 100人の刑事に捕まえられてしまうのか? 知ってか知らでか当の達也も言葉少な。 ふと街中で立ち止まり一点を見つめる。
長い戦いに向け精神統一のひととき、かと思いきや・・・ 『ジジジジ!』 満面の笑みの達也の手にはアブラゼミが! 「やった!アブラゼミを捕まえました」
達也、まだまだ余裕の表情。 しかし、もう一人リベンジの男、太一はもう真剣な表情だった。 「たぶん刑事たちは電車やバスで移動してると思ってるだろうから
逆に一切使わずに攻めてやる」 なんと炎天下の中、太一は徒歩作戦を決行するらしい。 人気の少ない道先に一般人が見える長瀬。 「怖いなぁ。目撃者になっちゃうでしょ。」
聞き込みをされ、情報がもれるのを警戒しているらしい。 しかし長瀬、「駅のほうへ行こうって言えばいいか」 機転を利かせて逆に一般人を利用するアイデアを思いつく。
だが「すいません駅どっちですか?」 と、道を聞く芝居をするも行きたい方向が逆のために、 「わかりました〜」と言いつつも指差している方向と逆に行ってしまった。
「今のはニセ情報になるの?」と失敗した表情。 まだ余裕の表情を浮かべているほかのメンバーに比べ、 すでにビビリまくっているのが松岡。
「おっかねーなー」 人とすれ違う度、ビーコンを確認、距離を取る。 最も落ち着いていたのはリーダー城島。 眉間にしわを寄せながら終始無言で地図を眺め、逃げ切りへの道を探る。 達也は真夏の温度の一番高い時間に油面公園にたどり着いた。
ひとまず腰をおろし落ち着く。 地図を広げ逃走経路を探るため地図を広げる。 と、今日初めてのビーコンが鳴った! 「どこどこ!?」
公園は刑事側が隠れられるポイントが多く危険。 刑事の姿は確認できないが、一目散に公園を後にする。 しかしさすが達也、逃げる方向も上手い。
細い路地へと入っていき、見事最初のピンチを脱出した。 実は二戸キャップ、「祐天寺駅を中心に円状に配置してください」 と目黒区の刑事たちにあらかじめ連絡、その包囲網に入り込んで
しまっていたのだった。 安心している達也、まだ完全に逃げられたわけではなかった。 太一は中川橋付近に差し掛かっていた。 しかし「橋、危ないよ。」
挟み撃ちを食らったらもう逃げ場がない橋の上、こんな時間に捕まったら シャレにならないと、一旦近くに建つマンションの踊り場から橋の上に 刑事がいないか確認をする。
慎重な太一今日はいつになく冷静。 だが、この冷静さが功を奏する。 マンションから眺めた橋の上にいる、一人の女の子に目が止まった。 「橋の真中なんかで待ち合わせなんかする?」
遠くてわかりづらいが胸に緑色のビーコンらしきものも見える。 ここはルート変更、土手に下りそーっと刑事を確認。 橋の上に立つ女の子はやはり刑事だった!
「怪しいと思ったんだよ!」 見事、太一も危機を回避した。 一匹の猫が見つめる先に寝そべる男。 とあるマンションの駐車場で長瀬は一息ついていた。
と、まだ遠くにいる反応ながらビーコンがなった。 駐車場が奥まった所にあるため、下手に出られない。 一歩一歩出口へ歩み寄ってみると、一人の男性の姿が。
その胸にはビーコンが下がっている! 「やべ!」 いきなり至近距離に現れた刑事と遭遇、絶体絶命に追い込まれた長瀬 一目散にダッシュ!
ある家の庭に隠れさせてもらった。 住宅街の迷路で巻かれてしまった男性刑事、 しかしこの情報は中野区担当の刑事に伝えられた。 「いい隠れ家があんねん」とは城島。
練馬区にどこか知っている場所があるのだろうか? 一軒の中華料理屋に入っていく城島。 実はこのお店は東映撮影所付近にあり、ドラマ撮影をしていた頃
よく足を運んだ顔なじみの場所だった。 懐かしい憩いの場所でおばさんとの話も弾む。 「なんか一回り大きくなったね」 「ちょっとウエストが最近一回りくらい・・・」
昼間の暑い時間、ここでしばらく見を隠す作戦のようだ。 セミの声が響く中、他と違って涼しそうな場所にいるのは松岡。 ここ青山墓地は緑が多く、隠れやすい。
しかし、長く延びる道を悠々と歩いていると・・・ 自転車に乗っているメッセンジャーらしき人物が猛スピードで向かってくる! と同時に反応する松岡のビーコン、幸い相手が自転車だったため、
細い奥まった道へ逃げ込み、ピンチは脱出した。 だが、この目撃情報は二戸キャップへと伝わる。 すぐさま六本木通りを刑事で封鎖して松岡を追い込むよう、配置の指示を出す。 その頃、再び松岡のビーコンが反応!
後ろからはまたもやメッセンジャー姿の刑事が。 怒涛の攻撃が松岡を襲う。 からがらマンションの踊り場までたどり着き、その場を通り過ぎてゆく
メッセンジャーを確認、安心していたのだが・・・ 「1人じゃないじゃん!」 2人、3人と後に続くメッセンジャーの姿。 自転車を駆使する最速の刑事はなんと数人松岡を狙っているようだ。 「前回はニアミスをすると皆そこに集中してたんだね・・・」
徐々にTOKIOのしっぽを捕らえ始めるも、 未だ1人も捕まえられていない。 二戸キャップは冷静に前回のことを振り返った。 そして出した結論は・・・
「尾行する!」 ニアミスしたとき犯人をすぐに追うのではなく、尾行して包囲する。 確実に捕まえるためにじっくりと攻めるのが重要と踏んだようだ。 慎重に中川土手を歩く太一、今度は中川大橋へ差し掛かった。
目指す水元公園へは中川にかかる橋を渡らなければたどり着けない。 ここでも近くのマンションから確認を怠らない。 が、やはりここにも刑事の姿があった。
「全部押さえられてるよ」 それもそのはず、実は二戸キャップの指令のもと、 スタート直後に中川にかかる橋10本すべてに刑事を配置していたのだった。
「やばいな・・・」 焦りの表情を浮かべる太一。 しかも、そんなときにビーコンも鳴り出した! 「待てぇ!」と叫びつつ追いかけてくる女性刑事。
だが、早めにその存在に気付いた太一、上手く住宅街へ身を隠すことができた。 皆、危険を感じ始めてきたさなか、1人懐かしのカツカレーに舌鼓を打つ城島。
「変わらぬ値段、変わらぬ味、変わらぬ笑顔。」 「逃げ切れたらまたきてくださいよー」 と、おばさんとに応援されながら、店を後にする。 目黒不動尊へたどり着いた達也、前回は逃げ切れたとはいえ、やはり不安。
ここは仏頼みとご本尊に手を合わせる。 「捕まりませんように。捕まりませんように・・・」 4回も「捕まりませんように」を唱えた達也。
余裕の表情を見せているとはいえ、逃げ切ることに燃えているのは この達也なのかもしれない。 だが、ここで誤算が生じる。 人ごみが多かった目黒不動尊、こんなところでビーコンが反応してしまった!
周りの人誰が刑事かわからない・・・ と、至近距離に男の刑事がいた! 路地裏に逃げ込むもなかなか振り払えない! 逃走すること数百m、なんとか刑事をあきらめさせたものの、
さすがの達也も肩で息をするほどの攻防戦だった。 飯倉片町交差点へ差し掛かった松岡。 実は青山からタクシーで移動、六本木通りに張られた刑事の封鎖線を
突破していた。 だが、再度反応するビーコン。 対向の歩道でまたしてもメッセンジャーの姿が! 松岡にその姿が捉えられないように離れた位置で尾行を開始した。 住宅地を慎重に進む達也、その目黒区で独自の作戦を考える1人の
女性刑事がいた。 探偵兼心理カウンセラー、内藤刑事。 前回も達也を目撃し、追いかけてはみたものの、 逃げるスピードについてゆけず苦汁を飲まされた。
内藤さんにとってもリベンジ、その独自の作戦とは? 「住宅街にいるならまっすぐ進まず、ジグザグに進むんじゃないかな・・・」 メッセンジャーからの情報から新たに松岡の行動を予測する二戸キャップは、
場所を芝公園へと絞った。 なんと、松岡の目に映るのは東京タワー、芝公園のすぐ側だ。 またもや松岡のビーコンが反応しはじめる。 そして木の陰から刑事らしき人物が・・・
なんとその姿は二戸キャップ! これは一大事、実は二戸キャップの他に数人の刑事がいて、いつでも 追い詰められるようにスタンバイしていたのだ。
だがここは大通り。 運良くタクシーがつかまり、松岡、間一髪でタクシーにすべり込んだ。 タッチの差で取り逃がした二戸キャップ、 歩道橋の上でしばらく下唇をかみ締めていた。 これまで何事もなかった城島についにピンチが訪れる。
静かに反応しはじめたビーコン、目の前数mの位置に刑事らしき姿が・・・。 しかし、運良く刑事は背中を向けこちらに気付いていない様子。 忍び足でその場を去る。
だが、その地域は刑事が多く配置されている場所だった。 だんだん強く反応するビーコン、実は別の刑事が近くまで寄っていたのだ。 スタミナの少ない城島だが、赤信号に刑事が引っかかりなんとか逃亡成功!
とりあえずピンチは脱出した。 どんどん細い路地裏へ隠れ進む達也。 しかしここで内藤刑事の作戦がヒットする。 達也のビーコンが反応し始めた。
路地裏は刑事に見つかりにくいが、逃げる場所が限られる欠点もある。 立ち止まって様子を見るしかできなくなった達也、そこに男性刑事が現れた! 相手が1人だったのと距離が割とはなれていたため、上手く巻いた達也。 城島、ピンチを脱した後光ヶ丘団地でまたもやピンチに遭遇した。
今度は数人の刑事、しかも信号はない。 が、唯一救いだったのが地下鉄光が丘駅のエレベーター。 間一髪乗り込み、刑事たちを引き離す。 しかし・・・
「電車に乗ると逃げづらいなあ。」 区内で光が丘駅のある大江戸線の駅はたったの3つ。 張り込まれてしまえばつかまる危険が高くなる。 ここは裏をかいて電車に乗らず、駅出口から脱出を試みる。
そしてバスで練馬高野台駅方面へ向かった。 しかし、バスに乗る城島を刑事が目撃、連絡を受けて練馬区担当の糸井刑事は 石神井公園に目標を定めた。 日の出桟橋で水上バスを目にした松岡はお台場へと向かう。
お台場は台東区だが、一部港区の部分があり、底へ逃げ込もうというのだ。 だが、この行動が命取りに・・・ 松岡が気付かれないよう、再び刑事が尾行していたのだ。
実はこの日スタートから浜松町駅で張り込みをしていた片桐刑事が 日の出桟橋方面へ向かう松岡を発見していたのだった。 前回は地道な聞き込みで太一の情報をつかんだ片桐刑事、
今回もいぶし銀の捜査が光った。 二戸キャップ、ここは勝負どころと見たか、 なんと港区の刑事全員をお台場へ集結させる指示を出し始めた。
そして船降り場で降りた所を捕まえる作戦。 お台場海浜公園船着き場へ到着した松岡、ビーコンが反応し始めた! と同時に一斉に四方から刑事が現れた!
あっという間に海沿いへ追い詰められた松岡、とうとう逃げ場を失い あえなく捕まってしまった・・・。 あまりの驚きに言葉が出ない松岡、取り囲んだ刑事の中には
あのメッセンジャーの姿も。 「ご苦労様でした。」と二戸キャップ、勝利の握手! 午後3時35分 お台場海浜公園・船着き場にて、港区・松岡昌宏捕まる!! 松岡を押さえた刑事20人はこれで別の区へ応援に駆けつけることになった。
もちろんその区とは・・・ 「前回私がリベンジを誓った山口君、彼がいる目黒区へもっていきます。」 その達也、地図に隠されたあるヒントを見つけた。
「駒沢公園・・・。駒沢って世田谷でしょ?でも半分は目黒区に入ってる。」 駒沢公園は刑事たちの頭に入っていないのではないかという達也の推理のもと、
駒沢競技場のスタンドへしばらく身を置くことにした。 スタンドの向こう側は世田谷区。 「微妙なところだよね。」 と、この作戦に自信ありげ。
だが・・・ なんと、達也も競技場に入る姿を目撃されていた! この目撃情報は内藤刑事経由で目黒区の刑事に伝わり、 駒沢競技場を包囲する作戦に出た。
スタンドのベンチで横になる達也、しかしその時スタンド入口に 張り込みを置きつつ、数人の刑事が一斉に踏み込んできた! 「うそ?!」 虚をつかれた達也、なんとハシゴづたいにグランドに降り脱出!
実はグランド出口に張り込みを付け忘れ、なおかつスタンド出口と高低差が あったため、脱出を許してしまったのだ。 さらに運良くタクシーがやってきた、身を隠しながら慎重に逃走!
12人もいた包囲網の突破に成功した! 逃げられたとはいえ、貴重な目撃情報。 二戸キャップが下した指示は「環七どおりをふさいじゃおう。」
駒沢公園は目黒区の西端に位置し、南北に伸びる環七通りに配置して 徐々に追い込むらしい。 バスを降り歩いていた城島は「石神井公園・・・」
刑事が配置されている石神井公園までたどり着いた。 何も知らず中へと入ってゆく城島。 「捕まえろー!!」の掛け声と共に続々と現る刑事たち!
完全に思うつぼにはまってしまった城島、逃げても逃げても振り切れない。 そしてとうとう・・・ 午後5時8分 石神井公園にて練馬区・城島茂捕まる!! 日も暮れかかってきた・・・
達也を追う二戸キャップも「焦るなあ」 再度地図を眼鏡の柄でなぞりながら逃走経路を練る。 刑事たちを徐々に捜査の及んでいない目黒区南端の大岡山・緑ヶ丘方面に
向かわせる。 そして二戸キャップ自信も緑ヶ丘まで移動することに。 しかし、達也はさらに裏をかく。 緑ヶ丘駅近くの抜け道を通過し、さらに南の区界ぎりぎりまで足を伸ばす。
さらに区界沿いをとおり、スタート地点だった自由が丘へ向かうことを決意。 「あと1時間だからね。逃げ切れるわ。」 が、この心の隙が達也の唯一にミスだった・・・
徐々に近づいていた一人の刑事に達也が気付く。 これまでの達也なら振り切れるほどの距離だったのだが、 逃げ出した方向が大田区方面だった!
「しまった!」 この出遅れの隙に刑事が距離を縮める。 そして・・・ 「なんだよ〜!」 達也、とうとう捕まってしまった! 6時50分 緑ヶ丘3丁目にて目黒区・山口達也捕まる!!
近くにいた二戸キャップに山口捕獲の知らせが入る。 満面の笑みで達也の下へ歩んできた二戸キャップ、 「あなたを目標にしてました!」 と、互いに堅い握手。
二戸キャップ、念願のリベンジが達成された瞬間だった。 だがまだ時間は残されている。 その矛先はもう1人のリベンジをもくろむ男、太一に向けられた。 そのころ、太一は自転車の刑事に遭遇、必死に逃げ回っていた。
だが、土手沿いだったことが幸いし、自転車刑事もなかなか最後まで 詰められない。 隙を見て川に浮かぶ船に身を隠した。 ビニールシートに隠れ、息を殺して様子を窺う。
すると船へ近づく足音が・・・ 太一、絶体絶命か?! と思いきや、その足音は船の持ち主の足音だった。 「何してんだ?!」 何とか事情を説明する太一。
しかし、ここで太一はあることにひらめいた。 船で向こう岸まで渡ることができたら・・・ 橋をふさがれているため、船なら水元公園へ向かえるのでは?
橋の上に張り込んでいる刑事たちに余裕で手を振りながら、包囲網を突破! 太一逃げきれるか? 東中野駅の巨大な駐輪場でニアミスをしていた長瀬。
電車、バスを駆使し地図で一番込み合っている場所、鷺宮団地へ向う。 しかし、途中野方駅で張り込んでいた刑事に目撃されていた。 残り30分。
中野区の区界にある鷺宮団地、総勢40人の刑事たちはここへ集結、 最後のかけに出ようとしていた。 船の持ち主の好意で水元公園へたどり着くことができた太一。
しかしこの水元公園、刑事たちも最初から太一が狙ってくるだろうと 読んでいた場所。 総勢50人の刑事が一斉に水元公園へ詰めていた。 いよいよクライマックス、果たして逃げ切れるのはどちらか? あたりは完全に暗闇になっている。
と、団地内でビーコンが反応! 徐々に強くなってくる。 疲れからか、驚きの声もでなくなった長瀬、刑事の姿はまだ確認できない。 が、一斉に現れた数人の刑事にあっという間に囲まれ・・・
7時45分 鷺宮西住宅にて中野区・長瀬智也捕まる!! またしても終了直前に捕まってしまった長瀬、 言葉少なにしゃがみこんでしまった。 残り15分。
ローラー作戦で水元公園内を捜索する刑事たち。 息を潜め木陰に隠れる太一、ビーコンが反応するもじっとしているしかない。 「行った?」
この危機は何とか刑事に気付かれず回避。 残り3分。 いよいよゴールが近づく。 刑事たちの表情も次第にこわばりを見せる。
と、太一 「真中まで行っちゃおっか?」 最後の3分は見つかっても走って逃げきれると踏んだのだろうか? 「早く鳴れ!早く鳴れ!」と時計を見つめ祈る。
数十メートル先には刑事たちの姿がウヨウヨ。 しかし、最後の最後で刑事に見つかる! 「捕まえろー!」の声に近くにいた刑事が反応、太一を取り囲む。
だが、広い水元公園に暗くて太一の姿も判別しにくい。 そして・・・『ジリリリリ!』 TIME UP! だが、興奮状態の刑事たち、音が聞こえずまだ追いかけてくる。
「終わったって!終わったって!」 太一、捕まるがときすでに遅し。 長かった8時間の戦いの幕が閉じた後だった。 国分太一 100人の刑事から逃げ切る!! 一足遅く到着した二戸キャップ。
「いやぁ、君のこと忘れていたよ。」 しかしスタート時から一番二戸キャップに執念を燃やしていた太一、開口一番 「今度は200人呼んどいて下さい。」 大都会を舞台にした壮大な鬼ごっこがこうして終わった。
堅い握手を交わしながら、二人は誓った。 再び対決する日まで・・・ |