番組でこの実験に参加する家族を募集したところ、246通もの応募が。 その中から参加することになったのは 横浜市に住む田淵さん一家と、大阪府に住む岩井さん一家。 達也「こんにちは〜。早速ちらかってますね〜」
田淵さん一家は応募してくれた妻・由紀子さん夫婦に、工作が大好きなあきやくん4歳と、まだお母さんの手が離せない匠くん1歳の4人家族。 子どもたちが遊んで散らかした紙ごみが目に付く。 太一「あ、お父さん。お姉さんも、おばあちゃんも、こんにちは。」
大阪の岩井さん一家は、応募してくれた三女・里江さんに姉2人とご両親、おばあちゃんの6人大家族。 一家団欒で食事をすれば、どうしても生ゴミが大量に出てしまう。 果たしてゴミはどれくらい減らせるのか?
まずは作戦を練るために、それぞれのゴミの内容を分析することに。 一体どんなゴミがるのか? 2階にある里江さんの部屋に入る太一、
そこで見た事のある顔に遭遇する・・・。 太一「リーダー!」 部屋に飾られていたのは城島のポスター、さらにうちわなど続々。 里江さんは城島ファンらしい。
そんな部屋のゴミ箱からはダイレクトメールなどのビニール袋が多い。 田淵家でも一週間のゴミチェック。 袋の中から出てきたのは子どものお絵描きや工作、
ティッシュペーパーなどの紙類が多い。 由紀子さん「口をふいたり、下の子は特に食べこぼしが多いので何かとティッシュを使ってしまうんです。」 さらに、まだ幼い匠くんは紙おむつ。
何かと育児に関わるゴミが多い。 ゴミチェック続行中の太一はあるビニール袋が気になった。 太一「これ何の袋ですか?」 母・直美さん「・・・下着が入ってた袋です。」
太一「下着の入ってた袋?!お父さん、見ました?」 父・良男さん、ただただ照れ笑い・・・。 そんなやり取りの中、やはり岩井家で問題なのは生ゴミ。
台所に行くと、出てくるのは納豆の容器、果物の皮など量も多く、種類も様々。 事前に1週間、ゴミを貯めてもらった結果、岩井家のゴミは
・燃えるゴミ 4502g ・燃えないゴミ 6568g ・生ゴミ 5412g 合計 16482g
やはり大量の生ゴミが悩みの種。 田淵家でも、1週間のゴミを貯めてもらった結果、
・燃えるゴミ 6322g ・燃えないゴミ 962g ・生ゴミ 1626g 合計 8910g
子どもが遊んでできた紙のゴミや、お菓子の袋など燃えるゴミが目に付く。 達也は田淵家の夕飯の仕度のため、近くのスーパーに。 買い物かごの中に次々と食品を入れていく由紀子さん。
子ども達が良く飲むポカリスエットを入れたところで、 達也「お母さん、これどうです?」 達也が勧めるのは水に溶かして飲む、粉タイプのポカリスエット。
ペットボトルよりも小さな袋のゴミしか出ず、減量になる。 さらに、達也ある事に気がついた。 達也「お母さん、ちょっと待って!」 かごの中には6本に袋詰にされたきゅうりが。
達也「これ全部食べられます?」 小さな子ども2人を含めた4人家族なら、確かに2本で十分。 達也「こっち、バラ売りしてますよ。」 と、指差すのは袋詰されてないきゅうりの山。
こちらを買う事で無駄な買い物もせず、ビニール袋のゴミを出さずに済んだ。 太一は悩んでいた。 「生ゴミどうやって減らそうか。」 5kgを越える生ゴミはちょっとやそっとでは減りそうもない。
まず、太一が取った作戦とは・・・。 太一「燃えるかな〜?」 新聞紙に火をつけ、一気に燃やしてしまう作戦! 大胆なアイデアに岩井家の人々も固唾を飲むが、
太一「おいしそうに焼けたけど、燃えるのは新聞紙だけだね・・・」 あえなく失敗。 思いつきだけでは太刀打ちできないと、頼ったのがインターネットからの情報。
そこには生ゴミを処理するためのヒントが。 太一「コンポスト・・・?!」 コンポストとは生ゴミを堆肥に変えるための専用の容器のこと。
自治体に設置されていたり、家電としても売られているが、目を引いたのが "ダンボールコンポスト ミミズバージョン"。 なんでも、簡単に手に入るものだけでできてしまうらしい。
必要な物はダンボール、土、米ぬか、ミミズ。 作り方もいたって簡単で、ダンボールに土を敷き、生ゴミを投入。 上から米ぬかをかぶせ、ミミズの入った土で覆ってやれば完成。
手を加えることなく、約1週間で丸ごと肥料になるらしい。 しかし、生ゴミはある程度処理できるが岩井家の生ゴミは大量。 他に何か対策はないのか・・・? 買い物を終えた達也と由紀子さん。
達也「回収BOX?」 由紀子さん「わかってるんですけど、持ってくるの忘れちゃうんですよね・・・。」 スーパーなどの入り口では、食品トレイなどの"資源ゴミ"を回収、
リサイクルしている。 しかもビニール袋のゴミを減らすため、 買い物袋を持参すると値引きしてくれるサービスもおこなわれている。 太一は、家族総出でゴミを持って外出。
見えてきたのは達也たちも目にした『資源ゴミ回収BOX』。 しかし・・・ 太一「お父さん!これダメみたいですよ!」 良男さんが手にしている、好物である納豆の容器は回収の対象外らしい。
資源ゴミといってもアルミ缶、牛乳パック、ペットボトルなど細かく分類され、 カップ麺の容器など、リサイクルできないゴミもある。 田淵家の中から威勢のいい声がする。
達也「よいしょ〜!」 子どもたちと手作りのボールやペットボトルでボーリング。 実はこれもゴミを減らす作戦。 いらなくなった衣類を丸め、達也がボールを作っていたのだ。
その傍らで由紀子さんは余った布で雑巾作り。 これで、子どもが汚してもティッシュを使わずに済む。 太一「ビンも回収してるよ」 回収BOXの横には『ビン買い取り表』と書いてある。
これは"デポジット制"と呼ばれ、 リサイクルできるビンや卵のパックは買い取ってくれる。 田淵家では夕飯の準備が。
そして、テーブルの上にはろうそくつきのケーキ。 実は・・・ 達也「匠くん、誕生日おめでとう!3歳になったんだから、今日からお母さんを手伝ってゴミを出さないようにするんだよ」
と、男の約束をかわす。 その頃太一は岩井家の夕飯を手伝っていた。 太一が気になったのは大根の皮。 太一「皮も捨てちゃうんですか?なんかつくろっかな・・・」
流れ板・太一参上! 本日の食材は余った野菜の皮。キンピラに挑戦するらしい。 太一「うま〜い♪」 意外とゴミになる食材でもおいしく調理できることがわかった。
太一「それじゃ、1週間がんばってゴミを減らしてくださいね!」 これから一週間、田淵家と岩井家のゴミ減らし生活が始まった・・・
岩井家 大量の生ゴミ対策はスイカの皮のヌカ漬、ブロッコリーのスープ、 残り野菜のカレーと、徹底した料理作戦。 コンポストに入りきらない生ゴミも胃におさめ解決。
庭ではおばあちゃんが何か作っている。
プリンのから容器に何か流し込んでいるが・・・ 実はこれ、廃油石鹸。 使わなくなった廃油に苛性ソーダを入れ、固める。 石鹸を買わなくてすむ上、油の再利用も同時にできた。 その日の食卓では、一家でなにやら相談事。
議題は「カボチャの種を再利用できないか?」 どうやら、フライパンで煎れば香ばしく食べられるらしいが、 誰も食べた事はない。 ものは試し、煎りあがった種を良男さんが味見!
良男さん「う〜ん、香ばしい!」 何とカボチャの種まで食べられるとは・・・ だが岩井家の生ゴミ作戦は、この後思わぬ展開になる。 「こんばんは〜」
と、訪ねてきたのはお隣りさん。 どうやら、メロンと桃を頂いたのでおすそ分けしてくれるようだ。 ありがたくメロンを頂くが、生ゴミが気になる。
あくる日・・・ 食卓の上には野菜の煮物、と思ったらロンの皮を煮たものだった。 空の一升瓶片手に良男さんが向かったのは酒屋。 お酒の一升瓶を持参していくと、中身だけ量り売りしてくれるらしい。
田淵家 買い物に出かけた由紀子さん。 今日もきゅうりを買うが、もちろんバラ売りのものを選択。 しかし、子どもがどうしても欲しがるお菓子、このゴミに対策はないか?
由紀子「よし、お母さんが作るわ。」 サツマイモチップスなら、スライスしてあげるだけで簡単。 家で作るのなら無駄なゴミを減らせる。
トイレットペーパーにもゴミを減らせるチャンスが。
芯がないトイレットペーパーが販売されている。 小さな事だが、こつこつとゴミを減らし続ける。 誕生日を迎えた匠くんも努力。 トイレのしつけも兼ねて、オムツを外す時がきたようだ。
匠くんがトイレで用を足す事によって、悩みの種だった紙オムツがなくなる。 由紀子さん「お〜、よくできた〜、カッコイイな〜」 おまるに乗り込む匠くんの姿に由紀子さん、懸命な応援。 ゴミを出さない買い物も、食品だけとは限らない。
あきやくんの靴を買う時も、 由紀子さん「箱とってもらえますか?」 靴の中の詰め物もお店で引き取ってもらう徹底ぶり。 そして、シャンプーの購入も空の容器を持参。
岩井家がお酒を量り売りしてもらったように、 容器を持っていけばシャンプーの液体だけをつめて売ってくれるのだ。 それぞれの1週間が過ぎた。
各家庭の事情によるゴミを見つめなおし、 最小限のゴミになるよう、工夫を重ねた結果・・・
岩井家 16411g⇒5284g 田淵家
8910g⇒3404g 何気なく捨てていたゴミ。 少しの気配りと、工夫で最小限のゴミに留めた結果、 田淵家では半分以下、岩井家では約3分の1にまで減らすことができた。 |