DASH村だより 〜アイガモ小屋づくり〜

地肌を見せ始めたところに再び冬到来と、また雪が降る。
まちどおしいDASH村に春はまだ先の様子。
そんな厳しい冬を今年初めて迎えるアイガモ隊。
成長著しく変化を見せる彼らは大人になるにつれ、羽根の色でオスメスの
判別が出来るようになった。
頭が白く、体が黄色いのがメス。
体が白く、頭が青黒いのがオス。
だが、ここでちょっとした問題が・・・

一番最初に卵からかえり、リーダー格だったツメジロー、
なんと名前に反してメスだったのです。

そんなアイガモ隊の目線が注がれるのは男たちがつくる新たなアイガモ小屋。
体が大きくなり、一回りも大きい家が必要になったのだった。
6畳ほどの、雪も風もしのげる心強い見方。
しかも、餌も状況を見て細かく分けられるように、
城島考案、個室付きの愛情設計だった。

寒さに強いアイガモだが、小屋にはわらを敷き詰め暖かく過ごせるよう施した。
そんな思いの詰まったアイガモ小屋、
肝心のアイガモたちは入ってくれるのか?
いよいよリーダー・ツメジローを先頭に15羽一斉に入居!
と思われたが、何かを警戒したツメジローが外へ引き返したのと同時に
全員入居拒否!
どうやら、ツメジローの判断にみんな従うらしい。
ならばと長瀬、餌で小屋までおびき寄せる作戦。
再び入り口に集まるアイガモ隊、今度は大丈夫か?
すると・・・
ツメジローが入ると同時に一斉に中へ入るアイガモ。
やはり、リーダーの力は大きいようだ。
しかし、こちらのリーダーがつくった個室にはちゃんと入ってくれるのか?
まだ理解はしていないものの、どうやら落ち着いている様子です。
もうすぐ春。
ここで新たな命は誕生するのでしょうか?

 
恐竜を発掘できるか? 〜謎の化石出現〜

前回、太一が見つけた、木なのか骨なのか分からない茶色の棒状の化石と
関節らしき化石を発見し、沸き上がる発掘隊。

しかし、恐竜というには明らかな証拠がまだない。
そこで、クリーニングをし、その後に推測することに。
まず、太一が見つけたノジュールの表面に、約2cmの先端が欠けた化石。
とリーダーがクリーニング中に見つけた破片をくっつける。
すると、約4cmのどこかの関節らしき化石になった。



人間の指にも似ているようだが、人間の指ならもっと細いはずと太一。
それを聞いた鈴木さんは、動物の骨ではないだろうかと推測。

中生代の地層より発見されているため、恐竜の化石の可能性も高い。
そこで、高橋先生が持っていた恐竜の骨化石の断面と見比べて、
同じ組織が見られれば恐竜といえるのだが・・



顕微鏡で見た結果、断面に骨の組織の一部は見られた。
ということは何かしらの骨の化石であることが判明した。

発掘77日目より始まった木化石か骨化石かわからない化石のクリーニングを開始。
2日後、母岩(化石以外の石)から化石を摘出することができた。S

ここで、恐竜の骨かどうか、恐竜の骨化石とクリーニングした化石を顕微鏡で断面を比較してみる。
すると、クリーニングした化石の断面を真平らにしていないため、
完全に比較することはできない。

しかし、断面に骨の組織の一部を見て取ることができた。
ということは、何かの骨化石であることは間違いない。

中生代に存在していた貝、イノセラムスが発見されたことより、さらに恐竜の骨の可能性が高まる。

そこで、5つに分かれているこの化石を翌日一本に繋げる作業を行う
慎重に1つ1つの接合面をボンドで接着し、つぎに、欠損部分に粘土を補強し繋げていく。

 
 

作業開始から3日目の80日目にして、1本に繋げ終わることができた。
するとその姿は曲線を描いている。一体どの部分の骨になるのだろうか?

 
 

そのヒントを得るため隊員たちは、化石が発見された地層周辺を調べ、
他にも珍しい化石がないのか調べる。

すると、近くの岩盤からノジュールを発見。
掘り出して、割ってみるが植物くらいしか入っていない。
川から海へ流れてくる間にバラバラになったため、
奇跡的に見つけられたのではないか、というのが高橋先生の見解。

発掘81日目、岩盤の中から新たなノジュールを発見。
恐竜の化石は入っているのか割って調べて見るが、
手がかりとなる化石はなかった。

その翌日の発掘82日目。
二班にわかれ岩盤や砂利を調べると、
今までに見たこともないあやしいL字型の化石が現れた。
「これなんだろう!?」と驚きのあまり声を震わせる隊員たち。
褐色の光沢を持つこの化石。この化石は一体何の化石なのか!?

早速、正体を確かめたいが、このままでは湿っているため
二日間化石を乾燥させる。

二日後に早速クリーニング開始。
するとそのL字型の化石が「何かのキバ」に見えることが分かった。
図鑑のスケッチとその化石を比較すると、
ある魚のキバに酷似していることが分かった。
その魚とは、中生代に生息していた"エンコウドゥス"という名前の魚。

ということは、この辺りは大昔、海であったと考えられる。
さらに、以前に発見した関節らしき化石と約49cmの化石が
海の生物ではないか、と推測できる。



抱いていた推測が確信へと変わった。S
この化石は恐竜の骨である可能性が非常に高い…

そこで発掘86日目。
国立科学博物館へ向かった隊員たち。
持ってきた関節らしき化石と展示されている恐竜の骨を見比べる。
果して、一致する恐竜はいるのだろうか?

発掘81日目。
ノジュールを見つけた城島・太一・黒山・金子・青柳隊員。
順番にハンマーを振り、ノジュールを取り出す作業を行うが、
場所が狭いため、一人ずつしかハンマーが打てない。

そして、徐々にノジュールのまわりの岩盤が壊され、
中身を調べられるまでになった。

しかし、その時、「自分がノジュールの中身を調べる」と全員が名乗り出した
そこで提案された方法が「ジャンケン」。

「よーし!」気合の入る隊員たち
するとその中で、より一層気合の入っている隊員がいた。
それは金子隊員である。

「空を飛んでいる1万円をキャッチした」という運の良さが売りの金子隊員。
しかし、前回初詣で引いたおみくじで大吉が引けず、
城島に引かれてしまったのである。
「今度こそ…」と雪辱に燃える金子隊員。そして…

「せーの!ジャンケン!…」
「ヨッシャー!、オレの勝ちやー!」
なんと勝ったのは城島。

「……。」またも城島に破れてしまった金子隊員。
果して、金子隊員に雪辱の日は訪れるのだろうか?

 
巨大マグロは釣れるか!? 〜廃船つれたか丸は海へ出られるか!?〜

荒波を動き回る巨大なマグロ。
そんな計り知れない力を持つ大物を釣り上げるため、
海の男・長瀬が立ち上がった。
しかし、漁港で出会った相棒となる船。
その船はオンボロでとても海に出られる状態ではなかった。



船の名はつれたか丸。
最重要部、キールは助かっていたものの、
修理をしなければならないところが山積みだ。
少しは治したものの、修理はこれからが本番。
まずは浮かべることを目標に修理をすることにした。



つれたか丸の下半分、赤くなっているところは水に浸かる部分という目印。
ここに穴が空いていると、浮かぶことすら出来ないのだが…
長瀬「そう言えばこのあたりに…」
そう、上架場に運んだ時、油がもれていた船底の穴。
たとえ針の様な穴でもそこから水はゆっくりと船に浸入してくるという。
まさにこのままでは致命的な穴。

船を浮かべるためには、船底の穴のほかにもキズがあるかもしれない。
そこで、船大工安藤さんが取り出した道具は何とハンマー。
これから、つれたか丸の傷を治そうとするのに、まさか叩き壊していくのか?
実はそうではなかった。
このハンマー、部分部分を軽く叩いて音でキズがあるかどうかを
チェックするものだった。
人間が病院でやってもらう打診と同じく、見えないキズを知る船大工の技。
中が割れていたりすると少し鈍い音になるという。

船全体を打診していく長瀬。
が、船の形は複雑で狭い。
大きな体を時にはかがめ、時には寝そべり、細かい部分の音を聞き分けていく。
全ては自分の聴覚が頼り。
聞き漏らしは船の沈没につながるかもしれない。
長瀬は懸命に耳を澄ました。


しばらく無心で探していると…
長瀬「あったー!」
特に狭かった操舵室の地下から響く音。
確かに鈍い音がする。
その原因は約5cm、床面とろっ骨に入った亀裂。
これも治してやらなければならない。



船底の穴と操舵室の亀裂。
長瀬「このままでは浮かべるのは難しいかもね」

まずは船底の穴の修理に取り掛かる。
長瀬「スイッチオン!」
長瀬の手には電動ヤスリ。
まずは穴の周囲を平らに削り、修復しやすいようにする。
次に漏れてくるオイルを止めるためパテを塗る。
そのパテとは白い樹脂と黒い樹脂を混ぜて使うのだが…
長瀬「速乾性パテ…なんかうまそ〜♪」
なんてのんきな長瀬。
確かに見た目は黒ごまクリームの様だが…
ふと目をやった説明書きには、
長瀬「混合してから接着剤は…5分以内につけて下さい?!」
そんな余裕はなかった!
長瀬、慌てて穴の補修に取り掛かる。

長瀬「難しいよコレ」
血がにじむように油が染み出てくる中、パテでふさぐのはやはり難しい作業。
長瀬「安藤さん、どうっすか?」
安藤さん「油がもれてるからダメ。失敗。」

やってみて分かった船の修理の奥深さ。
もう、少し弱気になってしまった長瀬、
長瀬「2人で協力した方が良いんじゃないっすか?」
が、
安藤さん「1人でやった方がいいでしょ?あくまでも僕はお手伝いですから」
厳しい安藤さん。

長瀬「イヨ〜シ!やっちゃうぞ〜!」
気持ちを切り替え、喝を入れ直し、再度穴の修理に立ち向かう長瀬。
と、ここでさっきの失敗を振り返り一工夫。
油がすぐ拭けるように左手にタオルを持ち、
へらで塗っていたパテを指に直接付け塗ることにした。

それでもじわじわにじんでくる油。
長瀬「ダメだ、(油が)出てきた。ちょっと待ってよ…」

しばらく続く油との格闘。
上手いかどうかは分からないが、何とか穴はふさがった。
が、それは見た目の話。
パテが完全に固まってなおかつ油が漏れていない状態になっていなければ
成功したとは言えない。
このままパテの固まるのを待つことにしたのだが…
果たして穴はふさげたのか?

数分後…
長瀬「おっ?!完璧!」
パテは固まり油のにじみもない。
どうやら最初の行程は成功したようだ。

しかし、修理の本番はこれから。
長瀬「わっ!スゲェ!」
長瀬、見たことの無い新たな道具に驚く。
それは大きなタタミイワシのようなもの。
これはガラス繊維と呼ばれ、糸の様なガラスを布の様に集めたもの。
プラスチック樹脂とガラス繊維を何層も重ね、乾燥させる。
これが軽くて腐らないFRP(強化プラスチック)のつくり方だ。

電動ヤスリで削った部分にローラーで樹脂を塗り、ガラス繊維をぺたっ。
また上から樹脂を塗り、ガラス繊維を重ねる。
これを繰り返し合計6層重ねると完成!

とにかく教えられた通りにやってみる。
長瀬「どうですか?安藤さん…」
だが、
安藤さん「…ダメぇ」と一言。
一体どこが悪かったのか?
どうも長瀬の失敗は層と層の間に入った空気らしい。
確かによく見ると、点々とふくらんでいるところが。
これでは乾燥しても十分な強度を保てない。

一度失敗したものの、しっかりローラーを押し付け空気を押し出す。
安藤さん「うん、上手いね。」
長瀬の修理、ダメなところもいくつかあったが、
初めてにしては上々の出来らしい。

と、安藤さんが、長瀬にどれくらい上手かったのか、
何かと比べてみせてくれるという。
安藤さん「これが悪い例。」
つれたか丸と出会った頃からあった、船首部に昔修理したような痕。
だが、見た目はかなり粗い凸凹になっている。
水に浮く分には関係ないのだが、言われてみれば気になるところ。
長瀬「ここも修理しますか。」
再びFRPの修理が始まった。

と、さっきまで液体だったはずのプラスチック樹脂、何やら様子がおかしい…
長瀬「何コレ?!」
バケツの中でガチガチに固まってしまった!
思わぬハプニング…
だが、ここでFRPの修復は、
それだけ手際の良い作業も要求される事を教えられた。
すばやい作業、そして空気が入らないよう注意しつつ、ローラーを転がす。
安藤さん「随分上手くなったんじゃないですか?」
確かに1回目とは見違える手さばき。
そんな長瀬につけられた点数は一体何点?
安藤さん「75点!」
長瀬「十分十分。テストで75点なんかとったこと無いよー」

調子の良い修理作業。
一刻も早く海に浮かべたい一心で、次々と作業は進む。

これまでは平らだった修理箇所。
だが次のろっ骨は少し難しい曲線が含まれている。

ここは船の中央部分で、負担が最もかかる場所。
この時、長瀬は思った。
このままFRPを貼っていっても結局はまたひびが入ってしまうのでは?
長瀬「ろっ骨の一部をとって鉄を入れて補強たらどうですか?」
と提案してみた。
だが…
安藤さん「それはダメだな」
安藤さんが言うには鉄だと硬すぎて今度は鉄の両端の接合部分にヒビが入る恐れがあるらしい。
また、FRPはある程度曲がるため、力に対応できるのだという。
長瀬「じゃ、木とか…」
安藤さん「うん、木なら良いよ」

綿密な打ち合わせで、この部分は木で補強をしてやることに決定した。

長さ約15cm、ろっ骨ごと削る大手術。
そして補強する木材を切り出し、角をカンナで削る。
かまぼこの様な半円形をしているのは、
船底から上にかかる水圧の力を分散させるため。
これも知らなかった船大工の技の一つ。

さっそく修理箇所に木材をはめてみる。
長瀬「お!ぴったんこ!」
ここからはもう得意のFRP作業。
角度が付いて空気が入りやすそうだが丁寧な作業で難なくクリア。
安藤さん「80点!」
安藤さん、点数の付け方やや甘い気が…
しかし、安藤さん「ま、90点が合格ラインだけど」
長瀬、絶句!
誉められてたはずなのに、まだ合格はしてなかった…

ここで修理は一段落。
甲板で潮風を浴びながら海の男の先輩と後輩が語り合う。
長瀬「面白いっすね。船治すの」
安藤さん「そう?」

でもここまできたら早く船を浮かべてみたい。
長瀬、はやる気持ちを押さえ切れず、切り出してしまう。
長瀬「浮かぶことに関しては船底の部分が治っていればいいんですよね?
一回浮かべますか?沈むかもしれないけど。」
安藤さん、OKしてくれるのか?
安藤さん「水が漏れないかテストにもなるしね。」
太鼓判ももらい、つれたか丸が海に浮かぶ時が来た。

つれたか丸、再びクレーンに吊られる。
長瀬は単身乗り込み、安藤さんは岸から指示をだす。
いよいよ緊張の瞬間が近づいてきた。

安藤さん「これからベルト外すから用意は良いかな?」
クレーンの力を借りず浮力だけで、慎重に浮かべる。
沈まないか?つれたか丸…
と、何やら長瀬があわてている。



長瀬「あれ?ちょっと前浮いてない?」
確かにウォーターラインの赤い部分が水面から顔を出している。
しかし、原因不明のまま安藤さんからの指示が。
安藤さん「水漏れあるかどうか点検!」
長瀬「水…漏れています!」
安藤さん「どこが漏れてるの?」
長瀬「エンジンルームのホースから水漏れてます!」
安藤さん「あ!それ止めないと船沈んじゃうよー!!モンキースパナがあるからバルブの栓を締めてくれ!!」

パニック!長瀬。モンキースパナって何?!



長瀬「い、入り口の脇???」
バルブを閉めるためのスパナが見つからない!
長瀬、そしてつれたか丸ピンチ!
安藤さん「モンキーない??」
長瀬「…ない!!」

果たしてどうなる!?つれたか丸。
マグロを釣る前に早くも沈んでしまうのか…!?
そして、長瀬が気づいた、つれたか丸の異常とは!?

船の油、指に付いたパテ、FRPを削った粉…
船の修理はとにかく汚れとの格闘。
特にFRPは細かくトゲトゲしているので、体に付くと非常にかゆく、
いくら完全に防備しても1日作業をしていると、
とんでもないことになってしまう。
しかも、作業場は海風がもろに当たる場所。
そんなこともあってか、長瀬は撮影のたびに近くにある大浴場に立ち寄る。
かなりお気に入りの様子で、時間が無い時でも
「ちょっと寄っていこうよ〜」と言うらしい。
ある日の撮影後では、たまたま風呂場で安藤さんとばったり。
ついつい海の男トークで盛り上がってしまった。
だが、時間を忘れ語っていると、危うくのぼせそうになったという…