DASH村だより 〜春間近〜

木々の間から覗く朝日が、眩しくDASH村の大地を照らす
その陽射しは日に日に暖かくなり、春の気配を感じさせている

眠気を吹き飛ばす露天風呂
ぬくもりを感じながら、春の到来を待つ

刺すような風に身を縮める朝が当たり前だったが、
次第に羽織る服も薄着になり、動き回る内に額に汗が滲むようになってきた

滲む汗を拭いながら、朝から慌しく動き回る清
毎日の日課となったアイガモ達の小屋掃除である

アイガモ達を外に出し、干草を取り替えようとしたその時である
清「アッ!!」
早朝に響いた清の驚嘆の声。一体どうしたというのか?

清が指差すその方向にあるのは、なんと卵!しかも3個も!!
昨年6月に孵化してから、あっという間に大きくなり、卵を産むまでに成長した
この卵が有精卵から無精卵かは、1週間後に分かるという

DASH村にまた新たな仲間が増えるのか?
春に向けて、また新たな楽しみが増えたDASH村の朝だった

 
恐竜発掘できるか!? 〜化石大量発掘!〜

発掘110日目に出土した白い化石。
太一「これ頭じゃん…?」
これまでにない大きさの化石、果たしてその正体は?

発掘95日目に琥珀の横から見つかった長さ6cmの白い骨化石は、
石炭化石館に持って行き比較した結果、6cmのヒレ(指)骨化石であることが判明。
さらにこの化石の下から2分割の丸い骨の断面の化石が発見された。
しかも6cmのヒレ(指)骨化石のついていた岩盤から同じような骨の断面の化石が
見つかった。

発掘115日目
接するように発見されたこれらの化石、
6cmのヒレ(指)骨化石と何かしらの関係があるのではないかとクリーニング班の
もとへ急ぐ。
そこで、待ち受けていた城島が関節面のない骨の断面のクリーニングを担当した。

その傍ら、太一が川底を覗いていると鈴木先生の足元から白い物体が現れた。
太一「これ頭じゃん…?」と叫んでしまう。
しかも、スコップで砂利を掃けば掃くほど白い面が増えていく。

周りの岩盤を削り、スコップで拾い上げる神田隊員。
だが意外と簡単に正体が明らかになった。
鈴木先生「これは方解石ですね。」
鉱物の色が白いため骨とよく見間違われる方解石、期待外れでちょっと残念。

鈴木先生の一言に一同落胆するが、しかし鈴木先生の次の一言がその場の雰囲気を
一新させた。
鈴木「あ、これなんか抜けた跡。…骨だね。関節面があるでしょ?」
隊員「あ。なんかでてきた」
太一「アンモナイトじゃないですか」と
太一が川底よりアンモナイト?と思われる丸い化石を発見。
青柳隊員がまわりからタガネを差し込んで取り出す。
関節面がはっきりわかるほど大きな化石。

極端に化石が出土するこの一帯、多分この辺りは骨の密集帯ではないのだろうかと推測。
クリーニング班の元へ持って行き、これらの化石を高橋先生に見てもらう。

すると、「どえらいものを出してしまったねと」いわんばかりの表情をする高橋先生。
高橋先生「これは背骨のつなぎ目だね」と高橋先生は背骨の化石であると推測。

そして、太一のクリーニングにより発掘110日目に出された6cmの骨化石の岩盤に
くっついていた断面とその下にあった断面の化石3分割がくっついた。

見事につなぎ合わさった3分割の化石。
結果、細長い化石になった。
しかし、一体何の化石だろうか?

発掘118日目
隊員一手先が器用な神田隊員は、クリーニングにより川底に眠っていた4つの岩盤を
削っていく。
すると、細長い2つの化石と、小指の爪ほどの化石2つ、計4つの骨化石がでてきた。
接合してみると、何と長さ19cmに及ぶ長い化石。
まるでパズルのように次々と繋がっていく化石たち…

発掘121日目
発掘班は、川で新たな化石を探すため、化石の密集帯と思われる巨大コハク周辺を
隈なく調査。
すると、太一は、「あ、でかい!」と何かに気づいた。
タガネをハンマーで斜めに打っていく神田隊員と青柳隊員にも力が入る。
取り出してみると岩盤のあちらこちらに骨の組織が見られる。
やはりここは化石が眠っているのだと確信を深めつつ、
さらに、黒山隊員が川底に落ちている岩盤を拾ったところ、まるごと化石である
岩盤を見つけた。

鈴木「これとこれがつながる」
先程出したものと合わせてみると見事一致した。

さらに、右側に何かないかと太一が指摘。
取り出してみると大きな岩盤内部にいっぱいにU字の茶色の化石が出てきた。
鈴木「あ。全部骨だ」と驚愕するばかり。
鈴木「でかすぎてわからないや。発掘でこんなの目の前で見たの始めて…」
と発掘歴40年のベテランも焦りを隠しきれない。
太一「興奮しすぎだよ。先生!」
先生、タガネを指す方向が逆…
川底のため水量が多く化石がもろくこわれやすいため調査を一端休止。

発掘122日目
隊員の皆は化石があった周辺をさらに調査。
すると、隊員の中でも古いものに一際興味を持つ骨董屋の神田隊員があやしい化石を
取り出す。

神田「木だと思っておいたほうが後々ショックが少ないんだと思います」と
骨化石の期待はあるものの木化石ではないかと予想。

発掘125日目〜128日目
取り出した岩盤を隊員皆で手分けしてのクリーニング。
サイコロレベルまで細かく砕き化石の有無を調べる。

発掘129日目
121日目に取り出したでかい岩盤に入っていた化石をクリーニングする城島と太一。
もともと二つはくっつくことができる。

城島の担当した、石は意外と小さく削り取ることができたが、2つの化石が複雑交差して
いるクリーニングが難しい。

やっとの思いでそれを取り出してみると、指骨らしき化石と肋骨らしき化石が見つかった。
しかし、指骨らしき化石は、半分しかでていない。
前にくっついていた太一が担当する石の中につながるものがあるのではないだろうか?
太一にクリーニングした化石を見せると、接着できる化石が太一側にふくまれている
らしい。

太一が担当する石をクリーニングした結果、思惑通り指骨らしき化石が出土した。
つなげてみると接合面は見事一致した。
理論的に推測していくと芋づる式に出土する化石、
他の化石にも何かヒントはないかと想像が膨らむ。
それをつなげるため高橋先生が紙粘土で隙間を埋める。
結果、5,5cmの指骨化石が完成した。

さらに、城島・太一のクリーニングしている同じ岩盤から
高橋先生のクリーニングにより頚椎が2つ見つかる。
発掘何日目に発見されたU字の茶色の化石を隊員一手先が器用な神田隊員は、
2度目の骨らしき化石のクリーニングを担当。

発掘130日目
神田隊員が何日目に見つけていた木化石らしきもののクリーニング。
クリーニングしていくとかなり太く曲線を描く不思議な形であることがわかった。

49cmの肋骨と太さを比べてみても、こちらのほうが明らかに太い。
高橋先生もお手上げ状態になってしまった。

もし、この化石が首長竜になければ海外にまで行かなければならない。
二手に分かれてクリーニングと今まで出た化石の比較するために博物館に行くチーム。
恐竜だったらもしかするとティラノサウルスの足かもしれない。
と想像しつつ、鑑定するために首長竜が一番展示されているいわき石炭化石館を
訪れる。

まずは、U字の茶色の化石を比較すると大腿骨であることがわかった。
さらに、慎重なクリーニングをする。
神田隊員がクリーニング中の謎の化石の正体は下半身の頚椎にくっついている
骨に似ている。
一方博物館鈴木先生が何かに気づいた。
それは神田隊員のクリーニングしている化石が、なんと首長竜の一部であった。
この真実を伝えるべく本部へ向かう。

すると、そこに群馬県立自然史博物館館長の長谷川博士がやってきた。
太一が皆の代表として、前回長谷川博士に会って以来出土した化石を説明していく。

次々と化石は鑑定され、太一の推理どおりすべて首長竜のものと判明。
やはり下半身にある腸骨であった。
ここで、太一が推理すると「みるとすごく下半身のものがでている気が・・」
長谷川博士「いいじゃん。考えるね〜。なかなか」と驚きを隠しきれない。

しかも、出土した化石のほとんどが2m圏内のものである。
長谷川博士「一頭分かもしれない」
長谷川博士「まだ同じ部分がないし、結構まとまっているからいい線いってるかも
しれない」現在まで首長竜の化石12本を発掘。期待は高まるばかり。
しかし長谷川博士を驚かせたのはそれだけではなかった。
とにこやかに話す。

長谷川博士「いいですね〜」
この化石は、先日黒山隊員がクリーニング中に見つけたものである。
長谷川博士「珍しいよ。すばらしいよ。こんなのなかなか見つからないよ。
世界にも数少ない」と大絶賛。
果たしてこの化石の示す真実は一体?

発掘歴40年を誇る鈴木先生。
今まで経験したことのないほど首長竜の化石を出してしまい興奮を隠しきれない。
発掘した化石を本部に持ってくると、いつも隊員の皆に「今日は祝杯だ」と口癖のように話すが、肝心の酒の方はというとめっぽう弱く、「自宅でビールをコップ1杯しか飲まないらしい。
年に1回あるかないかの祝杯、たしかに発掘歴40年にもなると色々な化石を発掘しているため、そう簡単には祝杯をあげることはできない。
そんな中、大腿骨を見つけたときは、祝杯を挙げずにはいられないほどテンションが高かった。
しかし、製麺業を営んでいる鈴木先生は、朝も4時起床であるため、この日は祝杯を上げずに寝てしまった。
よっぽど興奮して喜び疲れてしまったのだろうか…。
 
DASH村の食卓 〜豆腐料理〜

木々の間から覗く朝日が、眩しくDASH村の大地を照らす
その陽射しは日に日に暖かくなり、春の気配を感じさせている

刺すような風に身を縮める朝が当たり前だったが、
次第に羽織る服も薄着になり、動き回る内に額に汗が滲むようになってきた

滲む汗を拭いながら、朝から慌しく動き回る清
毎日の日課となったアイガモ達の小屋掃除である

アイガモ達を外に出し、干草を取り替えようとしたその時である
清「アッ!!」
早朝に響いた清の驚嘆の声。一体どうしたというのか?

清が指差すその方向にあるのは、なんと卵!しかも3個も!!
昨年6月に孵化してから、あっという間に大きくなり、卵を産むまでに成長した
この卵が有精卵から無精卵かは、1週間後に分かるという

DASH村にまた新たな仲間が増えるのか?
春に向けて、また新たな楽しみが増えたDASH村の朝だった


家屋から 沸き立つ煙と 人の声
今夜の夕食が賑やかなのは、孝子さんの姪、留美さんが手伝いに来てくれたのである献立は豆腐料理。一体、どんな料理になるのか?

まずは、1度熱湯にくぐらせて水切りしておいた豆腐を裏ごしする作業
清「普段、料理はされるんですか?」
留美「はい、自分でお弁当作ってます」
清「あぁ、なるほど…」
何故か、そこから会話が続かない2人。黙々と豆腐を裏ごしする
裏ごしが終ったら、すりおろした長いもと豆腐を混ぜ合わせる

それとは別に、カボチャ、椎茸、赤ピーマンをみじん切りにし、炒める
下味を付けて冷ましたら、これと豆腐を混ぜ合わせ、醤油で味付ける

清「これは美味しいです!」
と、清が驚くこの味、一体、何を作っているのだろうか?

実は、2人が作っているのは関西でいう「飛龍頭(ひろうす)」
関東でいう「雁もどき」である

おでんのネタとしておなじみのこの料理、実は他にも様々な食べ方がある
2人が作る飛龍頭は、果して、どんな一品になるのだろうか?

留美「真ん中を潰して、こうやってください」
先ほどの飛龍頭の真ん中を少しへこまし、丸く形を整えて油で揚げる

このままでも十分美味しそうだが、さらに味付け
清があたかじめ、囲炉裏で炒った大豆、これを湯に入れ、布でこす
これで大豆だしの完成である

この大豆だしにしょうゆ、みりんを加え、ひと煮立ちさせたら飛龍頭を入れる
その間に一緒に鍋に入れるしょうがおろしと唐辛子、大根おろしを用意

後は沸騰したダシに入れたら、「飛龍頭煮」の完成である
ご飯、お味噌汁を添えて、今日の夕食はこれで準備万端


達也「いや〜、外はまだまだ寒いよ」
明雄「んだなぁ」

と外での作業が終った達也と明雄さんがやってきた
清と留美さんが夕食を作ると聞いていたという達也も、思わぬごちそうにビックリ

清「それではご賞味下さい」
と清の音頭で嬉しい夕食が始まった

達也「あっ、美味しいじゃん!」
清「これは最高です!」
明雄「うんめぇなぁ!」
留美「…(笑顔)」

と、美味しさの表現は、人様々
ともあれ、この日の夕食も賑やかに過ぎていきました

放送をご覧になった方ならご存知だと思いますが
朝風呂に入っていた清と明雄さん。ことのほか気持ち良さそうでしたよね?
実はその裏にはこんな苦労があったのです。

あの露天風呂ですが、なんとあのように湯船につかるまで半日以上もかかるのです。

まず浴槽を洗うのに約1時間。そして水を入れるのに約1時間(湧き水を汲んで入れるので時間がかかるんです)。
最後に湯を沸かすのに3〜4時間。
あれだけの湯量を外で沸かすのには思いのほか時間がかかるそうなんです。

これで計5〜6時間、朝風呂に入ろうと思ったら夜中から準備をしなくてはならないのです。
そんな苦労があってのあの2人の顔だったのです。

ちなみにその日はあまりのつかれにほとんど作業はお休みだったそうです。