あなたの愛犬、少し太っていませんか?
多少なら愛敬のある丸みを帯びた体も、限度を過ぎると体にも悪いし、
散歩にも出かけず太る一方。
そんな肥満犬、なんとか本来の姿を取り戻すことはできないだろうか?
そこで!DASH愛犬教習 デブ犬克服大作戦!!
雪の残る秋田県秋田市。
佐藤さん宅の前で長瀬の目の前にお迎えにきてくれたのは・・・
長瀬「何?何?でっけぇ〜!」
門からヨタヨタ、しっぽをふりふり丸々太った
メスのラブラドール・レトリーバー、ラブ6歳。
でもこれラブラドール?と疑いたくなるほどの姿。
おなかは肉でパンパン、だけどおすわりするとたるんでしまう。
長瀬「顔はラブラドールなんだけど・・・体はクマさんなんだよねー」
背中にチャックがついていないか疑う長瀬。
一方の達也は神奈川県小田原市の平原さん宅へ。
世界一小さい愛玩犬として知られるチワワが太っているというのだが・・・
おいで!と飼い主の可奈さんに呼ばれて走ってきたのは、
手のひらサイズの小さいヨークシャーテリアのすもも7歳。
このすももが平原さん宅のデブ犬?
しかしその後を・・・
どんどんと足音を立ててきたのはまん丸のおなかをした、
オスのチワワのマリン10歳。
達也「チワワの上にヨークシャーテリアが乗ってるよ・・・」
本来ほぼ同じ大きさの2匹のはずだが、比べてみると2倍以上。
見たこともない現状に達也、絶句。
ラブは疲れちゃったのか、来客中なのにぐっすりお休み中。
困るほどに太ってしまったラブを診に、グラース動物病院院長、
小林豊和先生が駆けつけてくれた。
早速先生、聴診器をラブのおなかにあててみるが、
小林先生「心音が聞こえないんですけど・・・」
おなかの肉が厚すぎて心音も聞こえないらしい。
あまり経験のない症状に、先生もびっくり顔。
先生が言うには室外犬は室内犬に比べて太りにくいらしいのだが・・・
実はラブと飼い主 暢さんの姉 香梨さんの間にはこんなことがあった。
主にラブの面倒を見ていた長女の香梨さん。
しかし、ラブが3歳のときに大学進学のため上京。
いつも香梨さんと一緒だったラブは、長い間離れ離れになると知らず
寂しい毎日を過ごしていた。
いつしかエサも食べなくなったラブを見かね家族はできるだけ、家の中でラブと過ごすことにした。
これまで以上に愛情を注ぐ毎日。
外に出る機会も減り、香梨さんへの恋しさは薄らいだが、
みるみるうちに体重が増えていってしまった。
平原さん宅のマリンにもこんな太ってしまった理由が・・・
その最大の原因は相棒のすももとの関係だった。
マリンが3歳のとき、平原さん宅にやってきた生後2ヶ月のすもも。
まだ幼いすももにかかりっきりになる可奈さんに、
マリンは寂しい思いをしていた。
もともとチワワは飼い主の愛情が他のペットに移行すると、
極端にやきもちを焼く性格。
そこで、マリンはそれまで以上に自分の存在をアピールしようと
餌をねだるようになった。
しかし平原さんの仕事、獣医の助手。
がまんさせ、なるべくふれあうよう努力したが、すもものエサまで奪うようになったため、
しっとを鎮めざるをえなくなり、今のマリンの体型をつくってしまった。
こんな理由で太ってしまったこの2匹、一体体重はどれくらいなのか?
ラブ、体重計に乗るのも一苦労だが・・・
なんと表示は57.05kg!
標準のラブラドールが約30kgなのでこれは脅威の数字。
長瀬「うちの国分太一が51kgなんで、この時点で6kg重たい・・・」
そしてマリンは平原さんの勤める「青野ペットクリニック」で、院長 青野浩之先生にみてもらう。
標準のチワワと比べてみるとお腹がパンパンのマリン。
何か原因があるのではないかと、レントゲン検査。
マリンの心臓は標準のチワワの1.5倍もあるらしい。
この心臓肥大という症状は放っておくと、
やがて心不全を引き起こす可能性がある。
そこで青野先生が推奨するダイエットは、
10歳という高齢を考えてズバリ運動しないダイエット。
果たしてこの作戦で無理なく減量できるか?
ラブとマリンの目標はそれぞれ・・・
ラブ 57.05kg⇒40kg
マリン 5.1kg⇒3.5kg に。
長瀬「じゃ、ちょっと行ってきます!」
ラブをつれてお散歩チェック。
散歩してから5分、雪道の上をあるくラブはもうお疲れの様子。
体温が上がってきたのか、雪の上にべったり。
おなかを冷やして気持ちよさそう・・・
平原さん宅では食事療法。
まな板の上ではトマトが切られているが・・・
一体このトマトをどうするのか?
実はトマトを焼くと、糖分があがり、それを食することで血糖値が安定、
脳の満腹中枢を刺激するという。
マリン初めてのトマトに興味津々で覗き見。
しかし、トマトだけは食べない。
そして、そそくさとコタツへ逃げてしまった・・・
相変わらず雪の上のラブ。
長瀬の誘いに重い腰をあげる。
しかし、突然雪の上のラブが走り出した。
果たしてその行く先は?
ちぎれんばかりにしっぽを振り合うラブラドールがもう一匹。
そのお相手はオスのラブラドールのツナキチ8歳。
二人は恋人で子供が欲しいらしい。
中むつまじくじゃれあうのがいつものお散歩パターン。
そんなお散歩を終え、ラブは早くもぐっすり夢の中。
こういう体型で子供産めるのかな?とお母さんも心配するが、
小林先生によるとこのままだとやはり厳しいらしい。
ラブの問題点は、
出産時ふんばれない
お腹を引きずる恐れ
年齢的に最後の出産
小林先生「ラストチャンスだと思います。」
果たしてラブは子供を産める体はつくれるのか?
マリンのダイエット作戦、続いてはワカメ。
ミキサーでペースト状にして・・・なんと体に!
ラップで体をくるんでタオルで包み、コタツの中へ。
果たして効果は現れるのか?
子供を産むために必要な体力をつけるため、
ラブは他のラブラドールとボール遊び。
遊び仲間が増えて楽しそうだが・・・
でも足が遅いためかなかなかボールを取ることができず。
コタツの中に入って30分後、マリンの体はどうなったのか?
ラップをはがすと背中からはうっすら湯気が・・・
そしていきなり効果が見て取れる、皮膚にしわが。
パンパンに貼っていた30分前からはやはり効果があったらしい。
ラブは雪の中、下半身強化のためタイヤ引きにも挑戦。
出産時にふんばれるようになるには足腰の鍛錬が必要なのだが・・・
なかなか呼びかけに反応してくれないラブ。
そこで取った作戦は食パン作戦。
パンにつられてようやく走り出してくれた!
でも、このままで大丈夫か?
こんな訓練メニューで3ヶ月の訓練が開始された。
1週目。
なかなかお散歩も思うようにいかないラブ。
すぐに一休み。
まだまだ体力不足か。
マリンはトマトに拒否反応。
コタツに逃げ込んで必死のアピール。
しかし可奈さん、負けじとここで一工夫。
食べやすいようトマトをペースト状にして食事に混ぜてみた。
果たしてマリンは食べてくれるのか?
食べた!
これで可奈さんも一安心。
2週目。
ラブ、なかなかタイヤをひけず、こちらも一工夫。
タオルをかませ綱引き。
引っ張ることで、足腰を使っての全身運動。
でも、ラブは強すぎて、飼い主の香梨さんひっくりかえる。
マリン、トマトが好物になった様子。
しかし、ワカメパックの時間になると・・・
拒否反応!こちらは嫌いになったらしい。
訓練開始から1ヶ月。
この日は久々にボール遊び。
だんだん足取りが軽くなったように思えるが、
身軽な他のラブラドールにはまだ勝てず。
そんなくやしさから、このころから1日3回に散歩を増やした。
効果も少しずつ現れ、足も速くなってきた。
しかし・・・そんな努力にアクシデントが発生。
何とラブの足の裏に豆ができてしまった。
やむなく、一週間散歩は中止。
マリンの食事にこの日から新しい試みが。
ワカメは食べてもダイエット効果があると、先生にアドバイスを受け、
ワカメを食べさせてみる。
果たして食べてくれるのか?
お皿を覗いてみると・・・
残していた。
そこで今度は大好きなトマトとワカメのミックス。
マリンの中で葛藤が起こる。
でもどうやらトマトの方が勝ったらしい。
訓練開始1ヶ月半。
まめも直ったラブ。この日は訓練士、樫尾さんと海に来ていた。
しかも、海の中では体全体を使うため、ダイエットには効果的。
でも初めての海、足取りは恐る恐る。
なかなか海に入ろうとしてくれない。
マリンは一転、大好きになってしまったワカメパックに興味津々。
食べることもなれたのでパックも待ち遠しいらしい。
ちょっと気持ちよさげな顔の表情。
そして3ヶ月後・・・。
未だ、海の中に入らないラブを見て、暢さん自ら海の中へ。
だが暢さん、足が深みにはまり、バランスを崩してしまった。
すると、突然走り出し、海の中へ飛び込むラブ。
これでラブラドール本来の本能を取り戻してくれた。
散歩も跳ぶように身軽。フィアンセのツナキチに体型もかなり近付き、子供を産める状態まではあと一歩。
走って走って、やせたことをラブも自覚しているみたい。
ラブは57kgだったのが43kgに。
目標体重まで後ほんの少し。
一方のマリンは、今ではワカメパックも催促。
おなかもすっきり見て取れる。
気になるレントゲン検査の結果も・・・
脂肪も跡形がなくなった!
体重の方も3ヶ月前は5.1kgだったのが3.9kgに減量成功。
少し間違った愛情の注ぎ方で、いつの間にか増えてしまう愛犬の体重。
しかし、毎日のこんな努力でここまで減量することができました。
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