DASH村だより 〜冬到来〜
 
DASH村に冬将軍が今年も静かにやってきた。
日中の気温は1度。空からしんしんと舞う雪。
その様子を初めて見るつかさとつばさ。地面に積もる白い雪にも興味津々。

小屋の外に駆け出していった二匹は、元気よく畑の中を走り回る。
そして見つけた初めてのアレ。
田んぼの横の池には、表面にうっすらと氷が張っている。
これはなんだろう?と氷の張った池の中へ入るつばさ。
「!!・・メェー!」
冷たさに驚き、飛び出してしまった。

そんなDASH村の水車小屋では、収穫したそばの実を挽き臼で粉にする作業が続いていた。
このそば粉を使って、いよいよ究極のそばづくりが始まる!

 
DASH〜手打ちそばは作れるか?〜
「よっしゃ!やるでー!」と気合い充分の城島。
達也、明雄さん、そして清もそばつゆの準備にかかる。

城島、まずは挽き臼で粉にしたそば粉を、ふるいでソバガラを取り除き、
さらに細かいそば粉を洗練していく。
見た目は非常に細かく、色も雪のように白いDASH村のそば粉。
早速味見してみる城島。
城島「うん、上出来のそばやな」

しかし、この粉がそば打ちに最適なものなのだろうか?
このとき、城島はある光景を思い出していた。
前回、そば打ち名人の細川さんに教わった、いい粉の見分け方。
そば打ちに適したそば粉であれば、しっかり握り締めると塊となるはずだ。
DASH村のそば粉を握ってみる城島。

「・・・おっ!固まってる!」
そば粉の方はなかなかの出来栄えのようだ。
城島「そしたら、アレをつなぎにせなあかんな・・・」

名人・細川さんに、DASH村のそばには、つなぎが必要であると聞いた城島。
そのつなぎに城島が選んだのは、山芋!

畑の隅で育てていた山芋。今年5月に植えた山芋はちょうど収穫の時季。
収穫したばかりの山芋は、達也がすり鉢で「とろろ」にする。
そして、出来上がったトロロをそば粉と絡める。
城島「これ絶対うまいでー!村の山芋やから」

次は「水回し作業」。
実はこの作業、そば打ちの行程で最も大切な作業だと、名人・細川さんに聞かされていた。
城島「前に作ったそばとは全然ちゃうもんが出来上がるでー!」
いつになく自信が漲っている城島。
やはり、名人の直接指導が効いているのか、手際よく順調にそば打ちは進んでいる・・・ように見えた。

しかし、
明雄さん「ちょっと水足りないんじゃねえかい?」
水の量がうまくいかない。
心配そうに見つめる明雄さんに、男・城島曰く、
城島「今年のそばはうまいっすよ!期待してください!」

どこからともなく湧き出る城島の自信に、圧倒された明雄さん。
「・・・ありがとうございます」
と、思わずお礼。

さらに水を足し、なんとか形にしようとする城島。
みんなにおいしいそばを食べさせたい。
一生懸命にそば打ちをこなす城島の心意気とは裏腹に、そばがベタベタと粘り始めてきた。
城島「!!」
あたかも大量のチューインガムを練っているような姿と化したそば。
城島の手もついに止まる。そして、
城島「これはなんだー!!」

実は、水回しの作業で山芋の水分を考慮していなかったため、そばに過剰の水分が含まれたことによって、ガムのように粘りが出てしまったのだ。

慌てて粉を足して、なんとか練り直そうとする城島。
そして、
城島「やっといい感じになってきたわ・・・」
ベタベタ感も無くなり、形になってきた。

ようやく次の段階、「菊練り」。
そば粉を更に練り込む作業。熟練の技が必要で、そばのコシはここで決まる。
名人の教えで、村の粘土を使って一人でこつこつ練習する城島。
その結果もあってか、ここはなんとかクリアー。

その頃、達也は鰹節を削る作業。これでそばつゆの出汁を取る。
沸騰したお湯の中にさっと通し、部屋の中に香ばしい鰹の匂いが漂う。
そして、ゴボウ、玉ねぎなどの野菜を切り始めた達也。
どれも今年DASH村で収穫した野菜ばかりだが、達也はこれらを一体何に使うのだろうか?

一方の城島、いよいよ延ばしの作業に入る。
城島「さあ、こっから勝負や!」
前回のそば打ちでは、伸ばす段階でそばの塊にひびが入ってしまい、
最後にはボロボロに崩れてしまった。
今回は、ひび割れをしないよう十分注意したいところ。

ところが、徐々にひび割れしていくそば。
城島「ああ・・・」
名人に教わったようにのばしていくものの、やはりうまくいかない様子。
次第に城島の顔が曇り始めていく。

だが、城島の腕は本物だった。名人の技を伝授した城島は、
なんとかそば切りができるまでの厚さに伸ばすことが出来た。
ひび割れもなんとか食い止めることもでき、
城島「今度はうまくいくぞ・・」
と、自信を持ち直す。

その頃達也は、外に出て里山の斜面からゴソゴソと何かを掘り出していた。
それは・・・
達也「この山葵いいんじゃん」
そう、おいしいそばには欠かせない山葵(ワサビ)。
皮をむいてかじってみる達也。
達也「うっ!辛い!!」

一方、いよいよ終盤に差し掛かったそば打ち。
薄く延ばしたそばを折りたたみ、麺切りの作業である。包丁を持つ手も、前回より格段と上達している城島。切り終えたそばは、細い麺が仕上がっている。
城島「よし、できた!」

そして、城島も畑へと向かう。畑で収穫したものは辛味大根。
これは城島が今日のそばのためにと、こっそり育てていたものだ。
これを大根おろしにして、ざるそばのつけ汁に入れようという考えであった。

一方、達也は先ほど切った村の野菜を使って、かき揚げを作っていた。
さらに達也は、明雄さんと清の三人で手作りの器も作っていた。
城島「何!この器!すごいやん!」
あまりの出来栄えに関心する城島。

すべて準備万端となったところで、いよいよ麺を茹でる作業。
切ったばかりの麺を丁寧にほぐしながら釜に入れる城島。
そして、待つこと30秒。
城島「よし、あげまっせー!」
茹であがったそばはザルに取り、村の湧き水で洗う。
城島「完璧や!」
洗ったそばを器に盛り付け、DASH村の究極のそばが完成!!

城島「ではみなさん、いただきます!」
まずは、ざるそばから食す4人。
達也「うまい!去年とは全然違う!」
清「コシがありますよね」

さらに、かき揚げの入った温かいそばも食す4人。
城島「うん、あったかくてもうまいなあ」
達也「なんか、前回のあれはそばじゃなかったみたいだね。今年のそばは本当においしいよ」
上出来のそばに満腹の4人であった。



そばを打つことが本当に難しいことを肌で知った城島。
実は、そばが麺類として普及するまでに数千年もかかったといわれています。

そばは原始時代から日本にはありましたが、江戸時代より前は臼でついて、
殻を取り除いて煮て食べたり、そば粉を練って餅や団子の形に成形し、
「そばがき」や「そば団子」にして食べていました。

やがて、石臼の発達によって粉を小さくする技術が伝わり、
さらに寛永年間(1624〜1644年)に、朝鮮僧・元珍が
つなぎに小麦粉を使用することを日本に伝授したことから、
そばは麺類として急速に普及するに至ったのです。

これだけ長い年月をかけて日本人は、独特のそば文化を生み出したことを後に知った城島。
城島「そりゃぁ素人にそば打ちは難しいわなあ」
と、改めてそばの奥深さを知ったのでありました。

 
DASH愛犬子育て教習
どうしても犬を飼いたい!!
でも吠えて近所迷惑になったら・・・食事や散歩の世話はどうすれば・・・
そう考えるとなんだか大変そう。

犬のしつけには、いろいろな問題があるもの。
しかし、それらの問題を乗り越えて、仔犬を立派な成犬に育ててあげたい!
そこで!DASH愛犬子育て教習!

「仔犬を育ててみたい人、募集!」との呼びかけに、
一週間で1291通もの応募が集まった。
その中から、数々の犬を教習してきたスペシャリスト達也が向かった先は千葉県市川市。

そこには、五反田さんという三男一女のお父さんが待っていた。
じつは今回の応募には、お父さんのこんな思いがあった。
「長男・真秀(まさひで)に犬を育てることで自分に自信を持って欲しい」とのこと。
欲しい犬は『子供と積極的に遊んでくれる犬』

一方、こちらは埼玉県上尾市の宇留野さん一家。
宇留野家に向かう城島の手には一通の手紙と一枚の絵。
玄関の前で待っていてくれたのは、応募してくれた栞(しおり)ちゃん。

栞ちゃんによると、絵に描いてある犬が欲しいらしい。
描かれているのは『白と黒い色の犬』見ようによっては猫にも見えるが・・・

今年の春まで社宅に住んでいたため、犬を飼えなかったが念願の一軒家を購入。
早速、お宅に上げてもらい間取りをチェック。
そこには犬が飼えるぐらいの大きなベランダがあった。

五反田家に着いた達也。
そこへ、いきなり飛びつく次男の基彰(もとあき)くん。・・・犬を育てるより大変そう。
庭へ目をやると、もうすでに犬小屋があった。

実は、今年の夏休み中に犬小屋を作り上げれば犬を飼ってもよいという
決まりだったらしく、さらに真秀君に最後までやり遂げた後の「達成感」を
知って欲しいという思いが込められてのお父さんからの課題だったという。
そんな五反田家の強い意志を確認した達也は、なにやら書き出した。

『1、ペットと思わない』
『1、犬はしゃべれない』
『1、トイレは一年』

これから来る仔犬を「家族の一員として迎えて欲しい」という達也の熱い思いだった。

一方、絵に描かれている犬を探すべく、ペットショップに向かう栞ちゃんと城島。
栞ちゃんは元気良く飛び出していく。
着いたのは家の近くにある栞ちゃん行きつけのペットショップ。

一方、家族全員で地元のペットショップへ向かう五反田家。
黒毛の柴犬を見ているお父さんとお母さん。
すると「かわい〜」とまるで自分が欲しそうな達也。

その頃、城島も「かわええなぁ」とポメラニアンをちょっと不器用に抱いていた。
くまなく端から見てみるが、あの絵に描いてある犬はいない。

一方、店員に真剣に話を聞く五反田家のお父さん。
子供たちは、達也と一緒にラブラドール・レトリーバーと触れ合っていた。
そんな中、お父さんがコーギーを見せてもらうことに。
真秀くんが抱っこに挑戦するもひっくり返ってしまった。

デパートの中にあるペットショップに向かう栞ちゃんと城島。
ここに、お目当ての犬はいるのだろうか?
一通り見てみるが、どうやらいない様子、すると城島、一匹の犬に目をつけた。
元気に動くミニチュア・ピンシャーという犬で、
まるでカンガルーのようにピョンピョン跳ねる。
面白い動きに興味を持った城島が「抱いてみる?」と栞ちゃんに聞くが、
「う〜ん・・・」と首を傾げる栞ちゃん。

6年前まで横浜に住んでいた五反田さん。
古くから横浜で営業している大型ペットショップへ。
その中でもゴールデン・レトリーバーに興味を示すお父さん。
早速、さっきは失敗した真秀くんが抱いてみることに。
二度目の挑戦でちゃんと抱けるのか?
すると、少しは慣れたのか、なんとか抱くことができた。

一方、まだ見ぬ愛犬を求め、次なるペットショップへ来た栞ちゃんと城島。
すると城島が「あーっ、白やん!」と、なにやら興奮している。
見ると顔は見えないが確かに白い!顔に黒い色があれば!!と
顔を覗き込む栞ちゃんと城島。すると!!

栞ちゃん「猫じゃん・・・」
その他にも、白い犬や似たような犬はいるが
あの絵の犬ではないらしい。

前のペットショップでゴールデン・レトリーバーが気に入った五反田さんは、
成犬になったゴールデン・レトリーバーの姿を見に来ていた。
ここのお店では、犬が苦手な子供のために
ゴールデン・レトリーバーを放し飼いにしている。
その様子にすっかり気に入ったお父さん。
お店の人に「この子達の子供はいますか?」と尋ねると・・・

奥から一匹の仔犬が出てきた。
次男・基彰くんが抱っこする。先を越された長男・真秀くん、
次は自分の番だと抱っこをしようとするが・・・逃げられてしまった。

犬にも触れることができ、だいぶ慣れてきた様子の真秀くん。
すると「ラブラドールがいいなぁ」と一言。
お店の人が知り合いに聞いてくれるとのこと。

次のペットショップに来た栞ちゃん、もう日が暮れている。
果たしてあの絵の仔犬に出会えるのか?
ガラスケースの中を一つ一つ丁寧に覗き込む栞ちゃん。

城島も真剣な目で探す。しかし、見つからない、ここにもいないのか・・・。
もう一度ガラスケースを覗く城島、すると・・・

「いたーっ!!」と栞ちゃんの声!
城島が声の方に行ってみると、そこには出産情報の写真が張ってあった。
なんと、ここは自家繁殖もやっているブリーダー兼ペットショップであったのだ。
最近、生まれたというその仔犬は白い顔に黒いブチのある『ブルテリア』という犬だった。

一方、ペットショップから紹介され、とある訓練所にやってきた五反田家と達也。
早速、訓練所の奥さんに聞いてみると、
今、運動場のほうに行っているという。

運動場に着き、「まだ見ぬ愛犬」に大声で呼びかけると、
奥のほうからラブラドールの親子がやって来た!
そして真秀くんの足元に自らまとわりつくラブラドール・レトリーバー。

子供たちとも無邪気に遊んでいる。
それを見たお父さんは、「もうこれ以外ない!」と
この仔犬に決めたのであった。

そして、いよいよ、仔犬が家にやってきた!

〜1日目〜
栞ちゃんに抱きかかえられ、宇留野家にやってきたブルテリア。
玄関でそっと離してみる。
最初は緊張しているのか、動こうとしないが徐々に動き出す。
ニオイをくんくんかぎながら、あちこちを確認。
(犬はニオイをかいだり、かんだりすることで自分の今いる状況を確認している)
その時、玄関のすみで怪しい動き、ブルリテリアいきなりのオシッコ。

五反田家についたラブラドール。
こちらもニオイをかいで辺りを確認。
どうやら靴に興味を持ったのか、初めて噛んだものは、お父さんの靴。
その後も、テーブルの下に入ったりと、いろいろ探検。

こちらは、まだリビングまでたどり着けないブルテリア。
リビングのほうを見るが、すぐまた玄関に戻ってしまう。
リビングにいる栞ちゃんも待ちくたびれた様子。
すると、今度はウンチをしてしまった・・・。

ひとしきり確認させた後、
これから生活する場所になるケージの中に入れる。
果たして気に入ってくれるのだろうか?
最初は動かなかったが、突然暴れだした。

一方、ラブラドール。
探検した後は、こちらもケージの中に入る、
気に入ってくれたのか、入ってすぐに眠りにつく。

そのころ、ブルテリアはまだ暴れていた。
こちらも、そろそろ疲れたのか眠りについた。
(仔犬は一日の2/3ぐらい眠るそうだ。)

〜2日目〜
今日も元気なブルテリアは「ピョンピョン」跳ね回り、体を「ブルブル」震わせたり、
カーテンの中に入ってみたりと、何だか奇妙な動きが目立つ。

一方、いびきをかいて眠るラブラドール。
起きて動き出したと思ったら、ゴミ箱をぐちゃぐちゃにしてしまった。

〜5日目〜
もう、だいぶ慣れたようでケージの中でおとなしくするブルテリア。
座ったまま、寝そうになって首を「コックリ」。

家族のニオイの付いたソファーをなめるラブラドール。
なめるという動作はニオイをかいでいるときより
慣れてきている証拠。

〜1週間後〜
ケージの中で伸びてリラックスするブルテリア。
ケージの中だけでなく、家のあちこちにも慣れてきたみたい。


台所を検索するラブラドール、
すると封筒をくわえてきた。子供のころは好奇心が旺盛。
その後、リラックスして寝そべった。
どうやらこちらもすっかり慣れたようだ

しかし愛犬子育ては、まだ始まったばかり。
家族の一員として、立派に育てることができるのか・・・

 
栞ちゃんが描いた子犬の絵
じつはスタッフの中でもいろいろな憶測が飛んでいた。
「チワワではないか?」
「いやいやパピヨンだよ!」
「ホントは猫だったりして」

などなど、じっさい途中のペットショップで白と黒の入ったチワワが
いた時は「これだ!」と思ったスタッフが何人かいたとか。
まさかブルテリアだったとは・・・

一方の五反田家はとっても元気で、もう大変。
最終的には「みんなと遊べる大きな犬」=ラブラドールになったのだが、
途中のペットショップで欲しい犬をそれぞれみんなに確認したところ、
「ラブラドールがいい」
「僕はコーギー」
「ミニチュア・ダックスかわいい」
などみんなバラバラ・・・。

ちなみに達也は「オレはコイツかな」と、
三男の能秀(よしひで)くんを抱いていた・・・。