午前8時、朝食を終えた茂子が引き出しから取り出したものは、何故か方位磁石。
家の方角を調べてまず南の窓を開け、その後南の窓から一番離れた場所にある
玄関の扉を開ける。これは夏は南から北に風が吹くために一番効果的に
風を家の中へ取り入れる方法なのである。
茂子『これでエエ風が入ってくるやろ!』

次に茂子が向かったのは台所。
茂子『この家にはスゴイ秘密があんねんで!』
と茂子が床の板を外すと、なんとそこに現れたのは床下収納。
日本家屋は空気を通りやすくして家の温度を下げるために、
床下を高く上げているのである。

その床下に通じる床下収納を開けることで、
部屋全体に冷たい空気が流れ、室温が下げることができる。
夏の暑さに対応する日本家屋に考えられた古の知恵。


その後、庭に打ち水をする茂子。
打ち水も床下収納と同じく、昔から伝わる日本人の生活の知恵。
地面に水をかけることで辺りの空気を冷やして気温を下げることができます。
茂子『これで涼しくなるわ!』