一方、達也と礼斗は、魚沼丘陵の山間部南魚沼市樺野沢へ。
山が多い日本では、棚田という斜面を活かした階段状の水田が今も多く残る。
この場所の水源は生活排水が混じらない貴重な雪解け水。
一度、貯水池にためられた後、各田んぼ(棚田)に送られる仕組み。
水質に恵まれた田んぼには、マルタニシの姿が。
水が豊富で水質がいい場所に生息し、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。


そんな棚田で米作りをしている農家の鈴木清さんを訪ねる。
鈴木さんは400年続く、棚田で農家を担う15代目。
そんなこだわりの一つ、田んぼの土を見せて頂くと…
達也「柔らかい」
山砂の混じった村の土とは違い、柔らかい粘土質。
鈴木さん「土が力を持ってるから、稲が丈夫に育つ」
そのため、病気にならず、いもち病にもならないという。
村では毎年悩まされてきた、いもち病。
病気に強い品種づくりを目指し、挑んだ新男米は、まだ改良5年目、試行錯誤の途中。
鈴木さん「100%保証するここはいもち菌を寄せ付けない」
清さんの棚田の環境は、常に山風が吹き、風通しがよく、いもち菌をよせつけないという。


鈴木さんのお米を、主に魚沼地方でよく食べられていたというぬか釜で炊くことに。
燃料になるのは、もみ殻(ぬか)。
もみ殻を外側に敷き詰め、中心部分には着火材となる杉の葉を入れ、火をつけたら一切、手は加えない簡単で美味しい古の食べ方。
待つ事30分、もみ殻と杉の葉のみでも強い火力で2升のお米が炊きあがった。
早速、魚沼の環境が生んだコシヒカリを頂く。
達也「美味い、良い香りだわ」