茅葺き母屋の中も、数値は毎時5.5マイクロシーベルト。
長谷川さん「茅屋根が止めてくれたんですね」
しかし、気になるのは生活環境として大丈夫なのかという点。
長谷川さん「一生懸命拭き掃除で埃をきれいにすればずいぶん違います」
一方で、劇的に数値が変わるものではなく、外からは、その後も放射線が入り続けてしまうという。

やはり、対処すべきは屋外。
いよいよヒマワリの種を植える作業へ取り掛かることに。
種を蒔く場所に選んだのは数値が高かった牧草地と、平均的な数値だった田んぼ。
滞在時間は1時間を超えているため、急いで作業。
達也「懐かしい作業だな」
こうして、種を蒔いたヒマワリ。
生長途中のものを採取しに、再び来るのは1か月後。
達也「まず第一段階」
しっかり根付いてくれるか。

7月下旬。
長い間、旅館などに避難していた方々は、この頃から徐々に仮設住宅へ引っ越し始めていた。
一方、明雄さんは福島市にある借り上げ住宅への入居。
力仕事担当だった窪田和男さんも明雄さんの部屋の階上に家族で入居していた。
比較的穏やかに暮らせているようだが、その思いは複雑だという。
和男さん「一番いいのは家に帰って百姓をやりたい。それが希望」
少しでも皆を元気づけたい。
そんな思いで行った、先日の流しそうめん。
あの笑顔をもう一度村で…。
あの地を取り戻したい。