そして、二人の目の先には、波に削られてできたと思われる洞窟が。
中に入れば、雨風や波の影響を受けない場所。
人が悠々入れる穴の行き止まりすぐ横には、貫通した狭いすき間。
そんな大小様々な洞窟は、DASH村で野菜の保管に役立った、温度を一定に保つ「室」のように使えるかもしれない。
さらに、折り返す道すがら見つけた、砂利の間を流れる透明な水。
これが湧き水で、飲むことができれば、貴重な水となるが
達也「(一口なめて)ちょっと、塩っぱいな」
山から流れて来た湧き水に、浜辺の土に残る海水が混ざったのか。

その水が流れてくる山の麓には、松岡と長瀬。
藪を抜けた先には、達也と太一が湧き水を見つけた浜が見える。
そして、コンクリートで舗装された道の行き止まりに井戸。
井戸の深さは約5m、水位は約1m、果たして使えるのか?
水量は十分にあるが問題は水質、水をくみ上げて確かめてみる。
だが、その水は濁り、少々、悪臭も放っていた。
長瀬「使ってないから循環してないんだね」
そう、DASH村の井戸も最初は濁っていた。
きれいな水が湧くならば、水を入れ替え、使ううちに蘇るはず。
達也・太一が見つけた湧き水と、井戸の位置関係からすると、やはり、水は山から湧いているよう。
そして、松岡・長瀬は、背の高い草が生い茂る場所を通り、秘密基地のような葦(よし)で覆われた天然のトンネルを抜ける。

さらに森の奥へ入ると、道路に見えない山の斜面に石垣の跡が残っている。
これは誰が何の為に築いたのか?
例えば、松岡が訪れた東京都・奥多摩のワサビ田は、水の流れる石垣だった。
達也が行った竹田(たけた)市、滝廉太郎「荒城の月」の舞台となった岡城は、山頂までの道の所々に石垣が残っていた。
この無人島の石垣は果たして?
斜面の上に登ってみると、その先には人一人が渡れるほどの細い橋。
長瀬「(石垣が)階段みたいになってるね」
松岡「畑だったんじゃないかな」

見た目は段々畑のようだが、日当たりは良くない、作物は育つのか?