2013年12月8日 放送内容DASH島無人島を開拓できるか!?

この日、城島は一人、DASH島に上陸した。
城島「島でいくつか気になることがあるので、調査したいと思います」
まず、城島が向かったのは、大きな島と小さな島をつなぐ洲。
ここには以前、ヘビがいたが今日もいるのか?
すると、線路の枕木の下から鳥らしき骨を発見。
城島「ヘビに襲われたんかな?ヘビーな話やでこれ」
まだまだ、新たな発見が相次ぐDASH島。
これまでも多くの生き物と出会った。
手つかずの無人島だけに、珍しい習性を持つ生き物もいた。
長瀬「うわ!でかいクモ!カニかと思ったよ」
朽ちた小屋の壁に張り付いていたのは巨大なクモ。
後で調べてみれば、日本のクモでは最大級の“オニグモ"。
夜行性で、朝方になると網状の巣をしまい、日中は物陰に隠れている。
この日は巣をしまい終え、小屋の壁に張り付いていた。
木の枝で刺激すると、とっさに糸を出し、素早い動きで壁から壁へと移動。
さらに、潮が引いた石の下には奇妙な生き物が。
数cmほどの軟体動物、裏返っても器用にブリッジで元に返る。
調べてみれば、それは“ヒラムシ"、平たいからヒラムシ。
サナダムシの仲間で、貝類の殻のすき間から入り込み、中身を食べてしまう、肉食なヤツ。
そんな生き物が潜む港跡の奥には、赤貝の仲間“カリガネエガイ"。
プラスチック程の硬さの繊維で岩に張り付くが、毒はないため、食べられないこともない。
時には、かわいい生き物に出会うことも。
松岡「こんな色の鳥、見たことない」
鮮やかなグリーンの羽毛をまとった小さな鳥。
それは、警戒心が薄く、人懐っこい性格の“メジロ"。
かつては、ペットとしても飼われていた。
そして、山に入れば、巨大なムカデやトカゲ、カメの姿もあった。
さらに、それを食べるヤツもいた。
再生が終わったばかりの古井戸には、“アオダイショウ"が石積みのすき間に、身を潜り込ませ、建設中の舟屋にも、井戸にいたのとは違う色のヤツが隠れていた。
コイツらは夏、DASH島の至るところに現れた。
そして、次に城島が向かったのは島で唯一の砂浜。
実はスタッフは以前、この砂浜で、ある生き物に悩まされた。
撮影を終え、休憩しようとしたところ、それはカメラに偶然映っていた。
スタッフ「ヤバい、カメラが…何これ!ちょっと!」
突如、カメラのレンズを覆い尽くす程の無数の小さな虫が。
スタッフが必死に追い払うも、それはしばらく続いた。
後で調べたところ、コイツらは“アシナガバエ"。
集団で飛行はするものの、人を襲うことはない。
どうやらこの草の周りが、産卵場所やえさ場だったらしく、縄張りを荒らされ、ハエたちもパニック状態で飛び回っていたと考えられる。
さらにその先の岩場には、細長い足を持った大量の生き物が!
一か所に集まって、動かないものも多いが、ちょっと刺激を与えると、うじゃうじゃと動き出した。
これは、ダニの仲間“ヒトハリザトウムシ"。
地域によっては絶滅危惧種にも指定されているが、フナムシも食べる肉食なヤツ。
産卵するための砂と、身を潜める岩場、両方が揃うDASH島の砂浜は、安らげる貴重な場所だった。
森の中では夏場、セミも大量だった。
いたのは“クマゼミ"で、各地で良く見かけるセミだが、今年は猛暑の影響か、大量発生していた。
そして、DASH島、満月の夜が明けると浜の様子は一変していた。
大潮の日、中でも年に数回の、特に潮がよく引く日だった。
いつもは海底だった場所には、普段会えない生き物が。
クモのような形をした“クモヒトデ"。
毒はないが、食べる物でもない。
海底の岩場などに棲息し、プランクトンなどをエサにしているが、獲っても獲りきれないほどの数のクモヒトデが。
達也「もう飽きたよ!おれ的には十分だよ」
プランクトンや微生物を食べるクモヒトデが、多くいるということは、魚も集まり、良い漁場となるはず。
だから“ヌタウナギ"も多いのか。
コイツはDASH島の周りに、うようよいるウナギみたいなヤツ。
危険を感じると、ムチンという粘液を出して、身を守る。
アナゴを獲るための仕掛けに、いつも掛かる迷惑なヤツ。
時々獲れるアナゴも、一緒にバケツに入れると、ヌタウナギの強力なムチンに絡まり、身動きが取れなくなる始末。
ちなみに、これまで仕掛けに掛かった数は、アナゴ6匹に対し、ヌタウナギは65匹。
続いて、城島が気になったのは倉庫跡の横に生える木。
城島「この木は一体何だったのか・・・」
今年の2月、そこには梅と思わしき花が咲いていた。
時期的に桜が咲くには、ちょっと早いので、花や枝の香りを嗅いだ城島は、梅の木と予想していた。
しかし春を迎え、その木の正体を突き止めたのは長瀬だった。
長瀬「これサクランボの木?」
枝には、赤く熟したサクランボがいくつも生っていた。
調べてみれば、それは中国原産の“シナミザクラ"。
かつての島民が植えた物か、花は観賞用だが実は食用にもなる。
そんな長瀬は、レールの補修中にも食料を見つけた。
レールの脇に自生する、小さなマメ科の植物。
中身も小粒の豆がちゃんと入っていた、それは“ハマエンドウ"。
実や葉は、煎じて塗れば、かゆみ止めの薬になるというが、15分程茹で、アクを抜けば、美味しく頂ける。
長瀬「(味は)グリンピースだね」
貴重な食料になりそうだが、小粒すぎて腹は満たせそうになかった…
春が近づいたころには、ニラとよく似た植物も見つけたが、
城島「ニラはもっと先がとがってるよなあ」
長い農業経験と独身の自炊生活が、その微妙な違いを見分けた。
調べてみれば、それは“水仙(スイセン)"。
全体に強い毒を持ち、食べると嘔吐や最悪の場合、死に至ることも。
ニラと間違って食べてしまう事故も多いという。
さすが城島、危ないところだった。
さらに、ちょっと変わった用途に使える植物も見つけていた。
それは“サネカズラ"の実の一部。
別名、美男葛(びなんかずら)とも呼ばれ、そのツルを切って水に浸ければ、樹皮からヌルヌルの樹液が出る。
かつては、それを整髪料にも使われたという。
そこで、城島も天然の整髪料でタモリさん風のオールバックを施し、
城島「以上で島の調査を終わります。次回も見てくれるかな?」
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