2014年1月26日 放送内容町おこしプロジェクト!巨大ゴムパチンコでどこまで飛ばせるか?

これまで、様々なものを巨大化してきた男たち。
そんな巨大化を助けてくれたのは、その町に伝わる伝統の技術と職人さんたち。
千葉県銚子市では日本で唯一残る、手作りゴム風船工場の力を借りて、バルーンアートを20万倍にし、日本有数の竹産地で知られる高知県須崎市では、明治27年から続く竹工場の力を借りて、巨大水鉄砲を作り上げた、そして、今回、町の力を借りるべくやってきたのが、鳥取県岩美町。
この町が生産量No1を誇るもの、それは糸ゴム。
そんな町の技術を使って巨大化したいものが、巨大ゴムパチンコ!
松岡「コレをデカくしてみたくない?」
普通のパチンコの飛距離は約40m。
ゴムパチンコを巨大化すると、その飛距離はどこまで伸びるのか?
工学院大学の伊藤教授が予測する飛距離は150m!
ならばこの150mを目標に、昔なつかしのパチンコを、ゴムの町、岩美町の力を借りて巨大にしたい!
達也と松岡が、今回お世話になるのは、岩美町に工場を構えて40年になる、丸栄日産のゴム工場。
大正8年から続く、糸ゴム生産量日本一を誇る国内有数のゴムメーカーであり、生産量は年間240トン以上。パンツゴムに換算すると1億2千万枚分!
この工場で作られている90種類以上のゴムは、それぞれの用途に適した伸び率や大きさとなっており、耐久性に優れたゴムとして、世界にも認められている。
松岡「これで試してみたい」
トレーニング用ゴムで試し打ちをしてみる事に。
用意したのは、パチンコにピッタリのY字型の7mの樫の木。
普通のパチンコの実に46倍の大きさ。
木材の中でも硬く強いことが特徴の樫の木に、左右4本ずつ、計8本のゴムを取り付ける。その長さは5m。
達也「パチンコになってきた!」
飛ばす玉は、市販の大小様々なボールを用意。
大きさ、重さそれぞれ特徴あるが、どれが一番飛ぶのか?
まずは、重さ270gのバレーボールで試し打ち。
ストレッチ用ゴムを限界の15mまで引っ張り、息をそろえて手を離すと、放物線を描くようにバレーボールが飛んだ…か、に思えたが、すぐに落下。
原因は、バレーボールの軽さ。ゴムの戻る速さに、ボールが取り残され、飛んだというより、落ちた形となってしまった。
松岡「軽いとダメなんだ」
続けて、筋力トレーニングで使われる、メディシンボールで試みる事に。
中に砂の入った重量のあるボールのことで、直径13cm、重さは1kg。
自社のゴムの力を一目見ようと、工場の職員も見守る中、再度挑戦!
今度は、ゴムの戻るスピードに負ける事なく、高い放物線を描き、ぐんぐん飛距離を伸ばして、その飛距離は驚きの65m!
バレーボールと比べて、その違いは歴然。
松岡「こんなに飛ぶの!?」
試し打ちで判明したのは、巨大パチンコのボールには、重さが必要だという事。
飛ばす球は、メディシンボールに決定!
さらに、この試し打ちを見たゴムのプロは、ゴムを改良すれば、これ以上飛ぶ可能性が高いという。
試し打ちで使ったゴムは、合成ゴムがメインで使用されており不純物の割合が多い。
天然ゴム100%に近づけば近づくほど戻る力が強くなり、よりゴムは力を発揮するという。
つまり、巨大パチンコに必要なのは、巨大天然ゴム!
そのために用意したのが、天然ゴムの原料である、ゴムの木の樹液。
かつて、達也はこの樹液からスーパーボールを作り出した経験があった。
この樹液に酸を加えると、樹液が固まる。
酸となるレモン汁を加えて混ぜると、すぐにその変化が現れた。
松岡「重い!すっごい固まってる!」
続けて、固まったゴムを乾燥させ、余分な水分を飛ばす。
松岡「パン生地みたいになった」
この状態では、ゴムは固く伸びないので、硫黄を加えて弾力を与える。
その後、ローラーで平たく伸ばし、釜に入れて2時間加熱。
こうして、出来上がったのは、重さは1mあたり3.5kgにもなる天然ゴム。
達也「これはいいゴムだ。弾性がすごいね!」
出来上がったゴムを引っ張って離してみると、少し引っ張っただけにも拘わらず、強い反発力で戻って行った。
達也「戻る力がスゴイ!」
この反発力こそ、限りなく天然ゴム100%に近い証。
このゴムを、使いやすいサイズにカットし、巨大パチンコ用のゴムの完成!
この天然ゴムの力を最大限に生かすには、さらに大きなパチンコの土台が必要となる。そこで、2人が考えたのが、ラグビーのゴールポスト!
達也「幅があるから引きやすいしね」
ゴールポストは高さ8m、幅5.6mで、通常サイズの70倍!
ゴムのプロのアドバイスもあり、ゴムの長さは7mに決定。
舞台となる運動公園の管理スタッフの方々に協力して頂き、7mのゴムをゴールポストの左右の先端にしっかりと取り付け、ボールを乗せる部分には、風の抵抗を受けないよう網を使った、番組特製のネット。
さらに、高い位置からゴムを引っ張るためにロープを設置し、巨大パチンコが完成!
引き続き、公園の方たちにもお手伝いして頂き、計13名の力でゴムを伸ばしていくが、ゴムの前に、ポールの方が先に限界に達した様子。
そこで、限界にまで伸びた所で試し打ち!
飛び出したボールは、ゴムの伸縮力を利用し、100m先で待ち構えていた松岡をはるかに超え、その飛距離はなんと123m!
松岡「すごい!なにこれ!やばくない!?」
70倍の巨大パチンコでの飛距離は123m。しかし、
松岡「さらに上を!」
そう、目標は計算で導き出された150m!
この試し打ちで判明したのは、さらに飛ばすために、パチンコの土台には、もっと強度が必要だという事。
さらに、ゴムのプロによると、ゴムはもう少し長くした方が飛ぶ可能性が高いという。
そこで、用意した場所は最大で250mまで飛ばすことが可能な広場!
そして、パチンコの土台は25トンの巨大クレーン!
クレーンの先に取り付けるゴムは、2本合わせて全長20mの巨大ゴム!
土台とゴムの大きさは、今までとは桁違いのスケール!!
そこで、集まって頂いたのが、地元・鳥取の方たち!
鳥取県が誇るゆるキャラトリピーに、今が旬、松葉ガニ加工場の方たち、鳥取の力自慢、城北高校相撲部の方たちなど地元鳥取を愛する100人が集まってくださった!
50m地点で待つは、トリピーとこいけちゃんのゆるきゃら軍団。
100m地点には、明治28年から続く、伝統的お祭り、因幡の傘踊り隊。
それらを超え、松葉ガニが待つ150m地点まで飛ばせるか!?
そこでは、大風呂敷を広げて、達也と工場長たちが待ち構える!
巨大ゴムパチンコを100人の力で引いていく。
ボールを載せるネットが松岡の手が届く位置までゴムを引っ張らなくてはならないのだが全長20mのゴムは途中で耐え切れずに切れてしまった。
松岡「次、ゴムを4点にする」
ボールを乗せていた網は2点でゴムを繋いでいたこれまでの形とは変えて、ネットとゴムを4点で繋ぐことによって力を分散させる作戦に。
さらに1枚のゴムだと少しの亀裂が入っただけで一気に切れてしまうため、何本もの糸ゴムを束ねた形に変更。
これにより、1本のゴムが切れても、他のゴムで繋ぎ止めておける。
ゴムの長さは、先程切れたゴムと同じ、全長20m。
日暮れまであとわずか。これが本日のラストチャンス!
果たして、松葉ガニが待つ150m地点まで届くのか!?
ゴムをゆっくりと引き始める松岡と100人!
徐々にゴムを伸ばしていくが、ロープを引く手応えで松岡が限界を感じた。
松岡「もう引くの無理だ!」
これ以上は引けないと判断。
そこで、高さ30mのクレーンのアームを、高さ20mまで下げ、慎重にゴムを伸ばしていき、松岡がボールをセットできる高さにまで引っ張る。
なんとか、ボールをセットし、
松岡「よし!行くよ!」
ラストチャレンジのカウントダウンが始まる!
目指すは、達也の待つ150m地点!
鳥取の方たちの期待を一身に背負い、巨大ゴムパチンコの限界に挑む!
カウントダウンがゼロになり、勢いよくボールが放たれる!
ボールをキャッチすべく全力で走る達也たち!
大風呂敷でギリギリキャッチ!
達也「取った!」
結果は、先ほどの結果より、2.5m短い120.5m!
150mには届かなかったが、鳥取の方たち100人と共に挑んだこの挑戦に、
松岡「数字じゃ表せない何かもらった気がする!」
鳥取名産のゴムの威力、十分に感じることができた!
そして、男たちの飽くなき巨大化への挑戦はこれからも続く!!
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