|
2014年3月16日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!? ~舟屋、完成~
|
この日、TOKIO5人は、舟屋を仕上げに集まった。
この日の作業、まずは、残りわずかとなった床板を張り終え、窓を塞ぐ雨戸の用意。
それが終われば、舟屋の2階でゆっくり休むことが出来る。
さらに、流木で“方杖(ほうづえ)"と呼ばれる部材を作る。
これは舟の入り口の屋根・下屋(げや)を支える最後の補強。
着工から1年と5か月、最後の仕事に取り掛かる。 |
|
城島「僕、床板張りやるわ」
自分で名乗りをあげたのは、だいぶ板についてきた釘打で、メンバーが戻る前に仕上げ、驚かせたいとの思いからだった。
今回は城島リーダーの指示で、雨戸の調達を太一と長瀬が、方杖の流木探しを達也と松岡が任された。 |
|
舟屋の窓に必要な雨戸は、正面と左右の5枚となる。
太一と長瀬がイメージする形は、つっかえ棒1本で開け閉めができる、突き出し窓。
シンプルな構造で、材料にも心当たりがあった。
それは、初上陸早々に集落跡の入口で見つけていた。 |
|
積み重ねて放置されたままの窓や扉。
元々は民家で使っていたものなのか?
しかし、それらは二人が思っていた以上に、状態が悪い。
太一「サボテン生えちゃってるもん」
1枚、取り出してみると、雨に浸食され、木が腐ってボロボロ。
痛み具合は、一目瞭然だった。
太一「こんなの窓に付けたら山口君に怒られるよ」 |
|
その頃、達也と松岡は、浜で方杖に使えそうな流木探し。
多様な形の流木は、柱などにはならないが、方杖に使えるものはたくさんある。
すると、流木と一緒に流れ着いたと思われる小瓶が。
その中身は、トロッとしていて一見、ハチミツの様にも見えるが、匂いはしない。
松岡「(ラベルは)日本じゃないね」
ハチミツだとすれば、料理の選択肢が広がるのだが、舐めて確かめることもできず、結局正体は不明… |
|
一方、太一と長瀬は、砂浜の斜面にいた。
山の麓の小屋に、雨戸の心当たりがあった。
舟屋の骨組みに使える材木を探しに来たとき、小屋の真ん中に、形からして“引き違い戸"と思われる戸があった。
玄関などの戸口に、2枚並べて使う物だが…と、その裏に
長瀬「うわ!なんか卵が付いてるよ。ヘビかな?」
調べてみれば、ヘビの卵は細長く、生むのは土の上など。
戸に産み付けたこの卵は、形や大きさからヤモリのものと推測できる。 |
|
長瀬「(戸の)状態も悪くないし、ガラスから陽も入りそう」
本来は縦に使う引き違い戸を、窓枠に横に取り付け、引くのではなく、突き出して開けるイメージ。
さっそく、小屋にあった5枚の引き違い戸を運び出す。
その頃、達也と松岡は、またも浜で妙なものを見つけていた。
大事に木の栓がされた竹筒、中に押し込んであったのは、何やら意味不明のイラストと文字が書かれた紙。 |
|
達也「何かおまじないをして(海に)流したのかな」
調べてみると、書かれているのは、仏教の教えや有り難い言葉。
詳しくは不明だが、縁起の悪い物では無さそう。
そこで、これは竹筒に入れて元に戻し、とにかく、拾った流木の方杖を港跡へ運ぶ。 |
|
二人が舟屋へ戻ると、床板は城島の手で張り終えられていた。
これで2階は、完全な部屋に…が、松岡が気付いた。
松岡「(2階から)どうやって降りるの?」
城島「昇り降りする場所、考えてへんかった…」
そう、帰ってくるメンバーを驚かせようと、張り切って床板張りに精を出していた城島だが、階段を設置することを忘れ、すべて床板を埋めてしまっていた。
達也「これ…どうする?」 |
|
この大失態に、かなり肩を落とす城島だったが、
松岡「でもさ、まずはこの仕事(床板張り)を褒めようよ!」
ここで、持ち前のポジティブさを発揮したのは、松岡だった。
そして、その失敗を責めない優しさに、男・城島の目に涙が…。
城島「お前はなんでそんな優しいんや、いつも…」
TOKIOも年齢を重ね、涙もろくなったのか、号泣する城島を見て、涙は達也、松岡にも連鎖。
達也「床板張って、何で泣いてるんだよ。」
平均年齢40歳、気持ちを落ち着け、階段の取り付けへ。 |
|
この日は一先ず、床に穴を開け、1階・船着き場の奥に、ハシゴを掛けることにした。
そこで、まずは、ドリルで床板にいくつか穴を開け、そこからノコギリの刃を差し込んで、半畳ほどの出入り口を設ける。
松岡「(穴から取った床板は)まな板にしようぜ」
その穴にハシゴを掛ければ完成、待望の1歩目は、この男。
城島「昇降しやすい!普通の階段より膝に負担ない」
紆余曲折あったものの、これはこれで…
達也「秘密基地の感じが出たね。」 |
|
そこへ、太一と長瀬が雨戸を調達して戻ってきた。
本来は縦に使う引き違い戸、舟屋の窓にハマるのか。
実際に窓に当て測ってみると、横幅が余り、縦の寸法が足りない。
つまり、舟屋に使うには、微調整が必要。
長瀬「(戸の)ガラスの部分は残した方がいいね」
そこで、戸の左右の余った部分を切り落とし、上下の隙間は、窓枠を追加して埋めることに。
戸の調整は太一と長瀬、窓枠は城島と松岡が担当。 |
|
実は、引き違い戸の小屋で蝶番(ちょうつがい)も見つけていた。
まずは、蝶番を慎重に取り外し、引き違い戸に取り付ける。
さらに、ガラスが抜けた部分も余った板で補修する。
光の入る部分は減ってしまうが、雨風だけはしのがねば。
こうして、出来上がったものを窓枠に蝶番で止めれば、上下に開く窓となる。
いまは足場があるため全開はできないが、しっかりとハマった。 |
|
残りの作業は、手分けして一気に。
長瀬が戸を調整し、城島・太一は窓枠の追加を。
そして、流木を集めた達也と松岡が、方杖として取り付ける。
まずは、柱に穴を開け、流木に栓を打って、固定する。
ここからは、本当に最後の仕上げ、いつしか誰もが無口になっていた。
松岡「じゃあ、とりあえず足場外すか」
そして、何百回と締めてきた番線を一本一本切り、80本以上の足場丸太をバラすのも、一本一本手作業で。 |
|
足場が1本外れる度に、完成した舟屋の姿があらわになっていく。
3時間後、あれだけ苦労して組んだ足場も、バラすのはあっという間。
石垣を組み、足場を組み、骨組みを組んだ。
上棟式を迎えたのは、去年の夏のこと。
本格的な冬までに屋根を仕上げ、壁板以降は、材料集めに苦労したものの、メンバー代わる代わるで作業に加わり、1年半がかりで、ついに開拓の拠点・オレたちの基地を手に入れた。 |
|
かき集めた瓦の屋根に、丸太から切り出した床板。
これでやっと雨風しのぎ、開拓の合間に休むことができる。
2階は曇りのこの日でも、問題ない明るさ。
お天道様が出ていれば、窓を開けて十分、陽もとれる。
春の訪れより一足早く、完成を迎える事ができた。
そして、いよいよ落成式。
もちろん、お世話になった方々をお招きした。 |
|
まず、京都・伊根の尾谷棟梁には、本場の舟屋のいろはを叩き込んでいただいた。
さらに、製材所の加藤社長の力を借りなければ、床板はなく、2階に上がることもできなかった。
そして、城島の鬼瓦の師匠・鬼師の春香さん。
彼女はぜひお招きしたかったが、ご都合がつかないとのことで、残念ながら、欠席。 |
|
その代わりに、春香さんから手紙と、春香さんのお父さんで、菊銀製瓦社長の菊池さんからは豪華な菰樽をご用意いただいた。
城島「鏡開きの儀を執り行います。」
そして、道路や線路が開通した時に行う、盛大なセレモニー。
城島「続いて、テープカットに参ります。」
だが、ここは無人島、テープカットならぬ、荒縄カット。
これで、舟屋も無事に開通となり、舟を入れる準備…と、
達也「今日、大潮の日だよ」
そう、この日は特に潮が引く、大潮の日。 |
|
今は干潮で、潮が満ちるのは、夜。
だが、それまで待つほど、TOKIOは大人ではなかった。
では、バラしたばかりの足場丸太を舟屋の入口向かって置き、この上を走らせれば、軽い力で舟を舟屋へ一直線に。
スタッフと職人たちも加わり、総勢14名。
今すぐ、舟が入った本当の舟屋が見たかった。
丸太に乗せて、全員で一気に舟を船着き場へ!
達也「おつかれさーん!」 |
|
そして、満潮の時。
潮はしっかりと舟屋の1階に入り込んだ。
船着き場に収められた舟は、やっと居場所ができ、その佇まいは、驚くほど、馴染んでいた。
1年半に及ぶ基地作り、やっと自分たちの拠点ができ、開拓のペースは上がるはず。
山へ、海へと、この先もやることは、まだまだ。 |
|
|
|