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2014年4月13日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?
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この日、DASH島では、あるものが春の訪れを告げていた。
それは、森の倉庫跡の横で花を咲かせるシナミザクラ。
去年の5月、この木にサクランボの実が生っているのを一足先に見つけた長瀬は、30粒をこっそり一人で食べていた。
にしても、ここは、40年ほど前に無人化した島。
本来、弱いはずの桜の木が、人の助けも借りず、自らの力だけで、ひっそりと生き延びてきたと考えられる。
松岡「花見しようぜ」 |
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そこで、見つけたハシゴで倉庫跡の屋根の上へ。
ここなら、桜を見下ろしながら森全体も見渡せる。
花見の発祥は、奈良時代。
花宴(はなのえん)と呼ばれる貴族たちの春の宴が起源とされ、桜の下で、その美しさを歌にしたためるのがオツな遊びだった。
そこで、この無人島の春を、5・7・5で、松岡が詠む。
松岡「汚れなき年月越えた島桜」
時間をかけて絞り出した割には、意外と普通だった…。 |
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そして、舟屋が完成したDASH島では新たな試み。
事の始まりは、森の奥の古井戸で。
達也「(井戸から)舟屋まで遠いな」
というのも、蘇らせた古井戸から、完成した基地・舟屋まで、その距離、直線でおよそ450m。
バケツに水を汲んで、天秤棒で2杯分、20kgを運んでみたが、これをこの先も行うのは、かなりの重労働。
達也「DASH村は、水(井戸)が近かったからね」
開拓の拠点に水があれば、収穫した食料を洗うのはもちろん、煮炊きに使えるだけでなく、お風呂を沸かすこともできる。 |
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そして、思い立った。
達也「(舟屋)建てた以上は(井戸から)水路を引こうよ」
例えば、京都の南禅寺水路閣ならレンガ造り。
かつて、琵琶湖から飲み水を運んだ水路の一部。
そして、草津温泉・湯畑なら木樋(もくひ)。
源泉から湯を届ける木製の水路。
他にも、日本各地に伝わる様々な手作りの水路。
その知恵と技術を注ぎ込み、この無人島に自分たちの手で作りたい。 |
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しかし、生い茂る木々の間を縫って、水路を引かねばならず、しかも、下へと流れる水の行く手を阻む上り坂も、避けては通れない。
さらに、水路は目指す舟屋まで、洲を通っていくイメージ。
海に出れば、強風と打ち付ける波にも耐えなければ!
そこで早速、動き出した男たち。
まずは、残っていた材木をトロッコで古井戸まで運ぶ。
なにやら、第一段階として井戸に巨大装置を作ろうというのだが…。
こうして動き出した再びの大仕事、水路作り。
一体どうなるのか? |
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一方、完成した舟屋だが、家具や道具を揃えねば。
例えば、DASH村では、衣類をまとめるタンスや棚。
さらに、調理に使う石臼や鍋など、様々なものを揃えた。
そんなものがあれば、島の開拓の助けになる。
そこで、城島と達也は、道具探しのため山の中へ。
というのも山の斜面には、雨戸に使った引き違い戸を見つけた小屋、さらに山の上の廃屋でも、かつての島民が使っていた、様々な道具や農耕具が残されていた。 |
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しかし、これまでに足を踏み入れた場所は、まだ、この無人島の2割にも満たない。
ならば、この広大な山の中に、何か使える物があるかもしれない。
二人は、砂浜上の斜面、標高60m付近まで上る。
と、そこには明らかに、数本だけ場違いな南国系の木が。
そういえば去年の夏、このすぐ下の砂浜で、太一が傷んだココヤシの実を見つけたが、
達也「これ、実が生るやつじゃないでしょ」 |
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確かに、ココヤシの木ではなさそうだが、よく見ると、幹から繊維状のものが生えている。
達也「この繊維、何かに使えそうだよね」
加工すれば、和舟や舟屋の隙間に埋めて使えるか?
あとで調べてみると、この木はヤシ科の植物ではあるが、シュロの木。
その繊維は、シュロ毛と呼ばれ、水に濡れても腐りにくく、丈夫なことから、古くから日本でもタワシやホウキ、縄などに加工されてきた。 |
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シュロの木が自然に生えてきたとは考えにくい、かつての島民が植えたということか。
達也「(繊維)必要だったら、また取りに来よう」
そして、標高90m付近で見つけたのは、廃屋。
そこには、水の張った貯水槽らしきものが。
城島「島に川がないから貯水池みたいなものかな」
と、そこから地中に延びたパイプ、その先のバルブをひねってみると、貯水槽の激臭のヘドロ水が吐き出されてきた。 |
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DASH村でも、田んぼの水を調整するために、ため池を使っていた。
そうしておけば、雨が少ない時期でも田んぼを枯らすことはない。
真水が貴重なDASH島でも、これをキレイに直し、雨水を溜めれば、辺りの土地を田んぼや畑にし、水を供給できるか。
可能性は膨らむ。
さらに、その近くには、色々な方向に枝分かれしたレールが。
そういえば、以前、城島は農業用の運搬機械を見つけていた。
手入れをすると、エンジンを鳴らしてレールの上を走ったが、
達也「向こうの山まで(レール)延びてる」 |
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つまり、ここで二手に枝分かれしたレール。
1本は、山の頂上の方へ、もう1本は、斜面の方へと延びている。
もしかすると、城島が見つけた農業用運搬機のところまで、レールがつながっている可能性も。
達也「レール(地図)描いてみようね。どう通っているのか」
これが使えるようになれば、トロッコに続く、新たな移動手段に。
険しい山の行き来も楽になる。
そこで、ここから二手に分かれてレールを辿ることに。 |
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しばらく辿ると、樹齢推定60年の杉の幹に、深く刺さったままの鎌の刃を発見。
そういえば、7年前、城島は似た光景を目にしていた。
そこでは、イチョウの木に無数の鎌の刃が刺さっていた。
それは、和歌山県の鎌八幡宮に伝わる願掛け。
ご神木に刺した鎌が抜けなければ、願いが叶うとされた、平安時代から続く伝統。
鎌の中には、柄の部分が朽ち果て、島と同じような状態のものも。 |
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その頃、達也は標高・推定110m。
その先には、斜面に半分埋まっているが、しっかりとしたブロック積みの建物を発見。
さらに、何かを下ろすためのものか、レールに設置された荷台。
よく状態を見ようと、被さっていた板をどけると、そこには、冬眠中と思われる、数匹で寄り添うは虫類の姿が!
調べてみれば、それはヤモリ。
は虫類は、気温が15度を下回ると、物陰などに隠れ、こうして、目をとじ、じっと春を待つ。 |
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さらに、達也が小屋に近づいたその時、なにやら、小屋の中で動物らしき黒い影がドアにぶつかった!
達也「裏から逃げて行った!」
何か手がかりはないかと、小屋の中へ入ってみると、作りかけか、壊れたのかは定かではないが、物陰に作った、鳥の巣と思われる跡が。
中には、巣が崩れ、外に落ちてしまっている卵もあった。
達也「孵らなかったんだね」
こうなると厳しいのは、経験から知っていた。 |
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それは、DASH村のアイガモ達にも、時々見られたこと。
せっかく産んだ卵も、天候不順など様々な理由で、親鳥は温めるのを放棄してしまうことがあった。
達也「中入ってますね(有精卵)」
どんな鳥の卵だったのか調べたところ、巣の形と卵の大きさから、特定まではできなかったものの、チゴハヤブサなどの猛禽類。
もしくは、カラスやシラサギという可能性が。 |
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結局、ここでは道具らしいものは見つからず。
達也は3時間かけて登ったが、山の頂上は、まだまだ上。
島にはまだまだ未踏の地があるということ。
そして、動き始めた水路作り。
まず、取りかかったのは、水を組み上げるための、巨大装置。
しかし、序盤からトラブル発生、苦難の道が待ち受けていた!? |
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