2014年5月25日 放送内容DASH海岸 ~弁慶イカ~

2014年3月。6年目を迎えたDASH海岸。今年一年の安全祈願。
達也「事故がないように、色んな魚が来るように」
今年一年の安全祈願として、城島、達也が作ったのは、魔除面。
今年2月に東京湾の深海で捕らえた、世界最大級のカニ、タカアシガニの
甲羅。昔から伊豆や房総半島などでは、
魔除として甲羅に鬼の顔を描いて軒下に飾るという。
城島「東京湾にも色んな生き物が増えるといいなあ」
それから一週間後、DASH海岸の桜は満開となり、本格的な春が到来。
すると、城島の願いが叶ったのか、珍しいイカが、東京湾のある場所に。
やって来たのは、自然の干潟が残る野島干潟。
そこで待っていたのは、海のエキスパート、工藤孝弘さん。
工藤さん「なかなか他では見られない、珍しいイカが来ています」
野島干潟の海中には、海草のアマモが生い茂っていた。
アマモは、「海のゆりかご」とも呼ばれ、その理由は、
工藤さん「アマモの葉に、卵を産み付ける」
その姿を見る為に、調査用の引き網でアマモ地帯をさらうと、
木村さん「メバルです。30cm級になると、釣り人の憧れの魚です」
さらに、爪楊枝のように体が細いヨウジウオ、江戸前の代名詞、イシガレイの姿も。
城島「アマモ場はすごい」
そして、アマモの中に隠れていた、小さなイカを発見!
城島「ちっちゃいけど、イカや!」
それは、わずか1cmの世界最小のイカ、ヒメイカ。これでも立派な大人。
1円玉よりも小さいヒメイカは、感情表現が豊か。
興奮すると体の色が濃い茶色になり、リラックス状態だと薄い色になる。
さらに、この小さい体に似合わず獰猛なハンターでもあり、好物のヨコエビなどを
素早く足で捕まえると、そのまま中身を吸い取るようにして食べる。
城島「こんな風になるんや」
さらに、木村さんによると、
木村さん「ヒメイカは最小のイカだけど、東京湾で最大のイカが見つかったんです」
その最大のイカが発見されたのは、今年3月の事。
横須賀市の走水沖合い50mで網に掛かったのは、世界最大のイカとして
知られている、体長3.6m、体重は24.28kgの、ダイオウイカ!
つまり、東京湾には、世界最小と最大のイカがいるという事!
そして、さらに、もう一種類、特別なイカがいるという。
木村さん「弁慶イカっていうイカがいるんです。とんでもなく美味しい」
工藤さん「最高級品です」
それは、正式名称がケンサキイカという高級イカの事で、その中でも
40cm以上のものは「弁慶イカ」と呼ばれ、大きい程、旨味が強く、
値段も格段高くなる。しかし、その分、
木村さん「弁慶イカを釣るのは難しい」
滅多に出会う事ができない、まさに幻のイカらしい。
幻の弁慶イカ捕獲のために、助っ人として呼んだのが、
東京大学大学院で海の生き物を研究し、海の知識が豊富な、桝太一アナ。
桝アナ「久しぶりにお邪魔します!」
そして、頼れる助っ人にもう一人。
魚を騙す仕掛けである疑似餌作りのプロ、鹿野恭弘さん。
早速、弁慶イカを捕獲すべく、疑似餌作りに挑む!
弁慶イカを捉える為には…
鹿野さん「弁慶イカは小魚を主に食べています」
そこで、使われるのが、イカヅノと呼ばれる疑似餌。
海の中で魚のように動き、イカを巧みに誘惑し、
抱きついた瞬間を逃さず引き上げる。
皆でオリジナルのイカヅノを作る事に。まずは材料となる、細長い形をした物を探す。
春の東京湾は強風の日が多く、多くの漂着物がDASH海岸にも流れ着く。
果たして、イカヅノに使えそうな物は見つかるのか?
達也が見つけたのは、竹筒。
鹿野さん「竹は最高ですね。昔の仕掛けは竹で作っていましたし」
一方、城島が見つけたのは、イシガニのハサミと、分厚いマテガイの殻。
城島「面白い。使えるかも」
その他にも、壊れたルアー、歯ブラシ、ストロー、木の枝など、
様々な漂着物が集まった。
早速、集めた材料でイカヅノ作り開始。
竹筒を、イカの好物であるイワシやキビナゴをイメージして削っていく。
大まかな形が出来上がったら、ヤスリをかけ、イカにアピールする為の
キラキラしたパーツを貼り、仕上げに尻尾の部分に針をつける。
一方、マテガイの殻やボールペンの芯を使ったイカヅノも完成。
こうして出来上がったのは、個性豊かなイカヅノたち。
左から、達也、城島、桝アナ、木村さんの力作が並ぶ。
イカヅノを携えて向かったのは、千葉県勝山市。
ポイントに到着し、準備をしていたイカヅノを投入!
後は、海の中を泳ぐ魚をイメージしてイカヅノを踊らせ、アピール!
達也「出て来い!弁慶イカ!」
竿を握る男たちの手に力が入る。
真剣になりすぎて、終始無言になる男たち。
竿に当たりもなく、無言のままで、3時間が経過…。さすがに、
城島「…ヤバいね」
男たちに焦りが。すると、疑似餌のプロ、鹿野さんの竿に当たりが!
釣り上げたのは、小魚を食べる獰猛なメバル。
竹製のイカヅノに騙されたらしい。
しかし、目的の幻のイカ、弁慶イカは、5時間経っても姿を現してはくれず、
この日のロケは終了…。
城島「終わった…」
これには、桝アナも呆然。
後から判明したのは、その日の朝に、大きなザトウクジラが迷い込んだという事。
その為、エサとなるイカや小魚が、遠くへ逃げてしまったらしい。
2週間後、リベンジすべく、再び船に乗り込む!
達也「釣れないと帰れないよ!」
残念ながら、桝アナは、スケジュールが合わず、この日は欠席。
風速10m以上の強風が吹き、海は荒れ模様。
荒れた天候の時は、竿を振って海の中のイカヅノを激しく揺らす、
叩き釣りを行う事で、より元気で美味しい魚に見えるという。
すると、早くも城島の竿に当たりが!
竿を上げると、すでに逃げてしまった後だったが、
マテガイで作ったイカヅノには、イカが噛みついた跡がくっきり。
城島「今日はいけるんじゃない?」
さらに、達也の竿にも当たりが!
竿を上げると、釣れたのは、イカではなく、マサバ。
達也「これを狙って、イカが来てるって事だね」
この辺りはイワシやサバが回遊するエリア。
そんな魚を狙って大きなケンサキイカも集まってくる。
そして、ようやく、念願のイカが達也の竿に!
ボールペンで作ったイカヅノにかかったのは、2匹のムギイカ。
ムギイカは、小型のスルメイカの事で、初夏の頃に獲れ出す、夏の風物詩。
釣り人だけが楽しむ、旬の味。
これを皮切りに、次々とムギイカが釣れ出すが、目的の弁慶イカではない。
達也「デカいの来ないかな。弁慶に会いたいなあ」
すると、達也の竿に、ムギイカよりもずっしりとした重さが!
釣り上げると、それは、待ちに待ったケンサキイカ!
弁慶イカか!?と思われたが、サイズは20cmと弁慶イカの半分の大きさ。
その後も次々とかかり、合計で12杯のケンサキイカが釣れたが、
いずれも幻の弁慶サイズには出会えず。
それでも、1杯1000円以上で市場に売られる高級品。
せっかく釣れたケンサキイカを船の上で頂く!
まずは、釣れたてを短冊切りにし、刺身で!
達也「漁師飯って感じ」
城島「美味しい!歯ごたえがいい!」
さらに、ケンサキイカの真骨頂の食べ方が、干しイカ。
木村さん「一番スルメといって、スルメイカよりも美味しい」
ケンサキイカは、昔から干しイカの最上級とされ、値段も高額!
そこで、船の上で作るのは、捌いたケンサキイカとムギイカを干して、
太陽の光と潮風が旨味を凝縮させる沖干し。
港に着くと、沖欲ししたイカはすっかり食べごろに。
港の一角をお借りして、七輪でサッと炙り、そこにショウガ醤油を塗れば、
沖干しイカの炙りの完成!
達也「めっちゃいい匂いする!」
炙りたての味に、男たちも舌鼓!
さらに、小ぶりなイカで作ったのは、胴体にもち米とゲソを入れたイカ飯!
達也「口の中にイカの旨みが広がる!」
こうして、東京湾の様々なイカを堪能し、大満足の男たち!
ちなみに、後日、桝アナには、達也が『ZIP!』の控え室でしっかりお裾分けし、
喜んでもらえた。
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