2014年6月1日 放送内容出張DASH村 ~静岡県 クラウンメロン~

今回の出張先は、静岡県の西部袋井市!
ここで作られているというのが、日本が世界に誇る最高級メロン、
『クラウンメロン』!
形や網目など見た目の美しさに加え、香りや甘さは世界最高レベル。
あのエリザベス女王も絶賛したと言われる究極のフルーツ!
今回、お世話になるのが、祖父の代からクラウンメロンを作り続けている
メロン農家の三代目、中條友貴さん。
今年30歳とまだ若いが、昨年の秋に行われた品評会では、
240名のメロン農家さんの中から、見事ナンバーワンに輝いた実力者!
早速、ご自慢のメロンを見せて頂く。
達也「網目がスゴいキレイ!」
クラウンメロンの代名詞ともいえるのが、美しい網目模様。
ちなみにその網目模様はどうやって出来るのかというと、
メロンは、皮の生長が止まった後も中身だけ大きくなり続け、
ひび割れを起こしてしまう。
それを塞ごうとしてできたカサブタが、コルク状の網目模様となる。
クラウンメロンは、その網目の美しさと味が世界最高レベル!
中條さん「今、海外とかでもちょっと人気があって」
そう、最盛期にはドバイやオマーンなどから月に1000個以上も注文が!
東京で買うと、最高級品ともなれば、一玉2万円もする高級品!
そんな世界のセレブが認めた味をさっそく頂いてみると、
達也「甘いだけじゃないね、メロンの味がちゃんとする!」
松岡「気品のある甘さ」
「メイド・イン・ジャパンって、やっぱりスゴい」
すると、北海道育ちの松岡が、ハウスを見てあることに気付いた。
松岡「この辺、雪降ります?」
中條さん「年に1、2日降ればいい方ですね」
松岡が気になったのは、ハウスの屋根の形。
片方の屋根が広い作りになっていた。
実はこれこそが、クラウンメロンのハウスの特徴。
南側の屋根が広く作られていた。
中條さん「一番陽が入るようになっています」
静岡県西部は日照時間が日本トップクラス!
その太陽の恵みを最大限に取り込むための形になっている。
さらに、ビニールではなくガラスを使う事で光を無駄なくメロンの葉に行きわたらせる。
太陽の光を沢山あび、光合成をするほどにメロンは甘くなる。
さらにこのハウス、コンピューターによって室温を常に管理し、
冷暖房はもちろん窓の開閉までを全て自動で行っている。
このハウスが全部で11棟。ハウスごとに生長の度合いをズラすことで、
1年中メロンを出荷する事ができる。
しかし、世界に誇るクラウンメロンを作り上げるのは、その設備だけではない。
出荷までは厳しく手をかけ栽培されている。
それは、まだ実をつける前の段階の間引きから始まる。
メロンは通常10個以上の雌花が咲き、そこに実を付けるが、
クラウンメロンの場合はその中から選別を繰り返し、
最終的に選ばれるのは、1株から1個のみ。
1個の実に全ての養分を集中させる事で甘味の凝縮されたおいしいメロンになる。
一方、間引かれた実はというと、
中條さん「子メロンって言って、すごい人気なんですよ」
この子メロン。
甘味のあるキュウリのような味で、地元の道の駅などでも販売され、
サラダや漬物として利用されている。
そして、1個だけに栄養を集中させ、一週間もすればこぶし大に生長。
松岡「もう袋かぶしちゃった」
まだ、実が小さいうちは、強い陽射しを受けると日焼けを起こして、
一瞬にして価値が下がる。
その為、1つのハウス内にある約300玉全てに袋を被せるという。
被されていた袋を外すと、クラウンメロンの特徴でもある網目模様ができはじめていた。
この段階で特に重要なのが、水の管理。
水分量が多すぎるとキズのように大きく割けてしまい、逆に少ないと
網目が少なくなってしまう。
中條さん「この模様は、水やりのテクニックで出しているんです」
達也「繊細な日本人だからできるんじゃない?大変だわ、作るの」
そして、この網目模様が出揃った頃、さらに網目をキレイにする技が!
中條さん「1個1個丁寧に軍手で拭いてあげて刺激を与える」
軍手でこする事で、網目の表面に小さなキズが沢山でき、そのキズを塞ごうとカサブタ、
つまり網目が盛り上がってくる。
そして、収穫の目安は、
中條さん「葉の色が黄色くなったら収穫のタイミング」
葉が黄色くなったという事は、養分がメロンの実に行き切った証拠。
ヘタも重要な見た目の一部なので、バランスよく残して収穫。
達也「キレイな網目」
松岡「本当に見入っちゃうね」
それぞれ異なった網目模様が入ったクラウンメロン。
中條さん「人間と一緒で個性があります」
収穫されたクラウンメロンは、見た目によって5つの等級に分けられる。
下から順に、キズやアザのある『キズ』。
網目の盛りが弱い『雪』。
そして、クラウンメロンの約6割が相当するという標準クラスの『白』。
標準よりも一層網目が美しい『山』。
そして、1000個に1個あるかないかと言われ、網目の模様から、色、
ヘタの形まで全てが完璧な『富士』。
達也の収穫したメロンは、『山』。
さらに、松岡の収穫したメロンは、
中條さん「これは『キズ』ですね」
わずかの差だが、これが厳しいクラウンメロンの世界。
こうして収穫されたメロンは、王冠マークのシールが貼られ、
日本全国はもちろん、海外にも出荷されていく。
松岡「日本の誇りですよね」
収穫を無事に終えたところで、キズ物でも、味は抜群のクラウンメロンを
贅沢に使ったスイーツを頂く!
作ってくれたのは、地元のスイーツづくり名人・久保田和江さん。
まずは、クラウンメロンのタルト!
メロンの果汁とカスタードが口の中で溶け合い…
松岡「おいしい!香りがいい」
そして、メロンシャーベットものせた、メロンパフェ。
松岡「生クリームとメロン合う」
達也「これもあうね」
最後は、生地にもメロン果汁をたっぷり使った特製ロールケーキ!
達也「柔らかいね、味が!生地もいい!」
松岡「おれ、これナンバーワン!」
日本が世界に誇る、最高級クラウンメロンの栽培の苦労を知り、
その味を心ゆくまで堪能することができた!
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