2014年6月29日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

開拓を始めて1年半、小さなファンも出来たようだ。
城島「歌恵(かえ)ちゃん5歳よりお便り頂きました」
手紙には歌恵ちゃんの直筆で、
「じょうしまへ。だいすきなのでけっこんしてください」
城島「年下に呼び捨てにされるとドキッとするなあ」
こうして今日も開拓に向け、気合いの入る城島だった。
そして、男たちが新たに取りかかった、
井戸水を舟屋に運ぶ為の450mに及ぶ水路作り。
舟屋の余った木材をかき集めて組み上げた木樋、
男3人が丸一日かけて建てた、およそ12mの水の道。
だが、実際に水を流してみると、数か所から水がダダ漏れ。
水漏れの場所は?原因は一体何か?
水漏れの場所を探ってみると、
城島「木樋の継ぎ目から漏れてる」
そう、原因は木樋同士の接合部分。
“相欠き継ぎ(あいがきつぎ)"は、板の重なる部分を互い違いに削る事で、
繋ぐ部分がジグザグにかみ合い、継ぎ目から水が漏れ難くなるのだが、
ほんのわずかに出来た隙間から、水が漏れ出していた。
達也「舟屋は相欠き継ぎでもいいけど、水を流すにはダメだな」
舟屋とは、また違った難しさ。そこで、
達也「ヤシの繊維を隙間に詰めよう」
それは去年の夏、太一が砂浜で拾ったヤシの実。
しかし、それが放つ激臭が問題だった。
9か月の間、乾燥させていたのだが、その臭いは衰えず、
城島「臭いを例えるなら、腐ったタタミ」
木樋の隙間を埋めるのに丁度いい繊維だが、
さすがに、これを、飲み水を流す水路に使うとなると抵抗がある…。
そこで以前、島の探索で見つけていたもう一つの繊維を。
それは、繊維質の皮が特徴の樹木“シュロ"。
叩いて柔らかくしたシュロの皮は古くから家の壁や、
舟の補修材など水漏れ対策として使われてきた。
この細かい繊維を木樋の隙間に詰めれば、
水が漏れるのを防げるはず。
まずは、シュロの固い繊維を叩いて柔らかくする。
こうすることで、より隙間の奥まで詰める事が出来る。
砕いたシュロは水漏れを起こした木樋同士の継ぎ目2か所、
そのわずかな隙間を埋める地道な作業。
シュロが外にはみ出したままでは、
繊維が水の流れにかき出されていってしまう可能性もある。
入念に押し込み、隙間はすべてシュロで塞いだ。
そして再度、試してみようと井戸の水を汲もうとした時、
バケツの中に手に乗るほど小さなヘビの姿が。
達也「産まれたばかりか?」
後で調べた所、“ヒバカリ"というヘビの赤ちゃん。
昔は、噛まれたら命がその日ばかりの毒蛇と考えられていたことが、
名前の由来とされるが、毒はない。
しかし、今は水路が先決。水を流して水漏れを確かめる。
流した水は、問題の木樋同士の継ぎ目2か所を通過し、
漏れることなく、無事に12m先まで到達!
シュロは水を吸う事で膨張し、水漏れを防ぐ効果が高まる。
これが古くから伝わる水漏れ対策。だが、
達也「(水路は)残りあと450mくらい…」
しかもここからは、先の見えない
うっそうとした森の中を進まねばならない…。
一方、先日、舟屋の表札を作った、TOKIOのガヤ3人。
太一「手漕ぎ舟をもっと活躍させたい」
長瀬「移動手段にもなるし、荷物も運べる」
しかし、この舟、これまで横波に煽られれば転覆し、
操縦しやすいよう取り付けた帆は折れるなど、トラブル続き。
そんな舟を改良できればと、太一が見つけた新聞の切り抜き。
そこには、ある川を運航する“帆掛け船"が紹介されていた。
それはかつて、神奈川県相模川で活躍した帆掛け船。
帆に風を受け、下流から上流へと干し魚や日用品を運んだ。
舟の形も島の手漕ぎ舟とよく似ている。
太一「帆にスリットが入ってる。この舟に対して考えられている帆」
この帆なら、港跡を飛び出し、風向きを読みながら、
無人島をグルッと回れるはず。というのも、
太一「この前、島で帆っぽい物を見つけた」
それは倉庫跡の目の前で、ウサギの住処を探していた時のこと。
かつての住民が使っていたのか、確かに船の帆のような丈夫な布が。
それから5か月、開拓に追われ、手付かずのままだったが、
厚手のテントのような布は、まだそこにあった。
大きさは縦横2~3mほどで、まだ腐食が少なく十分使えそう。
さらに、倉庫に手頃なロープがあったので、
何かに使えるのではと、これも帆と一緒に持ち帰った。
すると、舟屋で思わぬ出会い。
太一「ツバメが舟屋に入っていった!」
雨の中、舟屋の梁に留まっていたのは、どうやらメスのツバメ。
建物の軒先などに巣を作る時期。
松岡「ツバメが雨宿りしてる」
長瀬「(舟屋に)巣を作ってほしいなあ」
そんな願いもありながら、帆の作業を開始。
帆掛け船は、帆に当たる風力の位置が高いほど倒れやすく、
低いほど倒れにくい構造。
そのため帆船の帆は、上にいくにつれ、細く短くなる作り。
相模川の帆掛け船も、帆の上に切り込みを入れることで、
同じ効果を生んでいる。さらに、
長瀬「鳩目にロープを通してカーテンみたいにしよう」
つまり、布の鳩目を利用して、帆をカーテンのように取り付ければ
自由自在に開閉できるはず。
まずは、帆の上の部分に風を逃がす切り込みを入れ、
鳩目に通したロープで輪を作り、それを横棒に結びつけていく。
最後に横棒を帆柱に固定して、完成。
以前に作った帆は、かき集めたトタンなどで、推定60kg。
しかし、舟屋への出し入れを考えると、帆の脱着は欠かせない。
そこで、軽量化が大きなポイントになるが、
今回の帆は推定30kgで難なく舟に取り付けが可能。
松岡「もう帆が風を掴んでるね」
長瀬「沖に出たら結構いいかも」
舟に立てた帆はさっそく風を捉えたが、外海は生憎の大荒れなので、
比較的穏やかな、港跡の入り江で出航テスト。
しかし、このときは干潮。
スタッフも加わり、総勢8名で水際まで舟を押す。
そして、水際で乗り込み、港の出口まで…と、思った瞬間、
この日、一番の強風が吹いた!
がっちりと風をとらえた帆掛け舟は、先に乗り込んだ長瀬だけを
乗せたまま、一瞬で岸から離れる。
太一「長瀬ー!!」
焦った長瀬は、帆の向きを変えようとするが、上手くいかない。
そして、ロープを手に取り、何とか岸に飛び降りた。
風をはらみ、流される舟をなんとかロープで引き寄せたが、
長瀬「帆の力やばい!今日は出航やめよう!危ない」
帆の出来は上々だが、あとは天気の回復を待つしかない。
出港はいつになるのか…。
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