2014年7月13日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

基地・舟屋に飾った、七夕の短冊。
願いをしたため、男たちは砂浜である準備を始めていた。
漂着物のロープをつないで、土俵をこしらえ、
達也「日本ならではの七夕相撲!」
相撲は平安時代、七夕の行事だった。
宮廷に全国から相撲自慢が集められ、
天覧相撲「相撲節会(すまいのせちえ)」が行われた。それを
城島「この砂浜でやるのが夢やったんや」
そして、問題は取り組み相手…。
周りのスタッフを見渡し、選ばれたのは、
中でも一番弱そうな…AD北村。
といっても、相手は28歳。体力面では城島不利か…。
平安時代のしきたりに倣って、
七夕相撲・DASH島場所、本日の大一番。
東方、AD北村朋広。長野県出身、番組スタッフ。
西方、リーダー城島茂。奈良県出身、ジャニーズ事務所。
時間いっぱい、待ったなし。行司は太一。
太一「見合って、見合って…はっけよい、のこった!」
立ち合いは上々、がっちり組み合う両者、一歩も譲らず!
と、AD北村が一気に寄り切ろうとしたところを、
城島が土俵際でふんばり、すくい投げ。
どうやら2人が同時に倒れたということで、
全員一致で、この勝負は同体で取り直し。
仕切り直して、2度目の取り組みは、
城島の投げを切り返した北村が、投げを打ち返し城島を土俵の外へ。
城島「(負けたけど)夢かなったから清々しい」
気持ちも晴れやかに、この日の作業は森の奥の水路作り。
先日、木樋の接合部分にヤシ科のシュロの繊維を詰め、
水漏れを防ぐことに成功した。
とはいえ、まだ全長のおよそ40分の1。そして、その先には、
達也「(トロッコ)レールがあるから、最短ルートは無理だと思う」
これまでの開拓で、資材運搬の要となってきたレール。
さらにその周りには、かつての島民が使っていた、
森を行き来するのに欠かせない道もある。
そこで、
達也「ここで(水路の)切り返しをしようと思ってる」
つまり、レールや道の妨げにならないよう、
一旦浜に出てから、舟屋を目指す。
少々、遠回りになってしまうが、森を抜けた先は、
舟屋が完成するまで、拠点として使っていた場所。
ひとまずそこまで水がくれば、煮炊きもでき、
風呂を沸かして汗を洗い流すこともできる。
ルートが決まり、早速、水路を引くための土台を打ち込む。
達也は少し離れた場所で水準器を覗き、水平を見る。
水が流れるように、2組目は1組目よりわずかに低く。
これで、2度目の作業、もはやあうんの呼吸で作業は進む。
こうして、新たな土台を6組、9m分を打ち込んだ。
あとは、この上に木樋を敷いて行くだけだが…
達也「もらってきた木材がもうないんだよ」
というのも、木樋の材料は元々、
名古屋の貯木場で眠っていた、行き場を無くした栂の木。
これを島に運び込み、舟屋の2階の床板に使い、
その時に余った、わずか9枚を水路の木樋に使っていた。
全て使い果たしてしまったからには、
木樋に使う木材調達が再び必要となる。
が、その前に、達也には島の中に思い当たるものがあった。
それは、波風が強く、漂着物の多い島の北側で見つけた、
直径30cmほどの塩化ビニール管。
さらに、森の奥の集落跡でも、直径15cmほどの鉄パイプを発見。
これまで見つけた、素材も太さもバラバラのパイプ4本9m分。
何かに使えないかと、中を煮沸消毒し、保管していた。
これらをうまく繋ぎ合わせれば、木樋の代わりとなるか?
まずは、一番細い鉄パイプに、太いプラスティック製のパイプを繋ぐ。
傾斜がついているため、深く差し込めば逆流して漏れる事も無いはず。
城島「パイプ便利やね、ゴミ入らんし」
こうして寄せ集めのパイプで、なんとか繋がった9m。
しかし問題は、カーブに作った2か所の“段差"をどうするか。
達也「水が流れ込んで、溜まって方向転換出来るようにしよう」
その仕組みは、日本全国、川などから水を引く田んぼや畑の用水路で見ていた。
水路のカーブの部分にあるのは、水を溜めるための“接続升(せつぞくます)"。
水路を、同じ太さで曲げてしまうと、
水はカーブの壁にぶつかり、その部分で溢れ出てしまうことも。
しかし、カーブに接続升があれば、水は一旦そこに流れ込み、
勢いも弱まって、溢れる危険性が格段に減る。
そのために作った、接続部分の段差。
まずは、桝の役割を果たす、水を溜められる材料を探す。
と、古井戸の近くの廃屋で見つけたのは、鍋とヤカン。
達也「ヤカンで水を受けて注ぎ口から流す」
とりあえず、これは急場しのぎ、
水路を繋げて、水が流れる様が見てみたかった。
と、達也がちょっとした工夫、木樋に2本の角材でV字の壁を作り、
ヤカンに注ぎ込みやすいよう、水の流れを細くする。
これで、水をこぼすことなく、全て鉄パイプへ注ぐことができるはず。
そして、ヤカンを釘で固定し、
水が入りやすいよう、角度を調整する。
もう1ヵ所のカーブも、接続枡の代わりを。
鍋の底に穴を開け、さらに、水を受けるパイプの上部にも穴。
落ちてきた水を鍋で受け、穴からパイプに流れ落ちる構造。
こうして出来上がった、木樋が出来るまでの代用品。
達也「じゃあ、水流しちゃいますか」
取り急ぎの接続升、ちゃんと機能するのか水を流してみたい。
流れてきた水は、V字の壁のおかげで全てヤカンの中へ。
城島「ヤカンに水が溜まってる、溜まってる!」
そして、ヤカンの注ぎ口から次のパイプに、水が流れる。
と、鍋に溜まった水が、溢れることなく穴へと入っていくのはいいが、
ほぼ同じ量の水が、パイプの逆の口からも流れ出ていく。
僅かな傾きのズレも許されない、改めて知った測量の大切さ。
達也「やっぱり、木材必要だね。ちょっと探しに行くか」
まだまだ、長い道のりになりそう…。
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