2014年7月20日 放送内容出張DASH村 ~秋田県 きゅうり~

今回の出張先は、秋田県の南、羽後町(うごまち)。
ここに東京の大田市場で最も高い値がつく“日本最高級のきゅうり"があるという!
お世話になるのは、サングラスがトレードマークの
JAうご きゅうり部会会長 高橋幸基さん。
長瀬「カッコイイな~ハリウッド映画の監督みたい」
高橋さんは秋田県のきゅうりの品評会で3年連続県知事賞を受賞したきゅうり作りの名人。
福島DASH村でもきゅうりは毎年作っていたが、
その形はどれも様々だった。
でも、高橋さんが作るきゅうりは、
長瀬「真っすぐでキレイ!」
さらに
達也「イテっ!トゲがすごいよ」
本来は外敵から身を守るためにあるトゲだが、
これが鋭いほど、きゅうりが健康で美味しいという。
2つに折ってみると、みずみずしい断面。
長瀬「(一口かじって)甘い、シャキシャキ」
高橋さん「きゅうりの成分は、ほとんどが水分。水が一番大切」
きゅうりは、野菜の中でも水分の量がトップクラス。
その96%が水でできている。
きゅうりにとって命ともいえる水。
DASH村では、水やりは基本的に自然の雨だけだったが・・
高橋さん「水は用水路からポンプで汲み上げてる」
長瀬「めっちゃキレイ」
達也「キレイな水があるから育つよね」
きゅうりに与える水は、ホタルが多く生息する
「西馬音内川(にしもないがわ)」のキレイな水を使用している。
引きこんだ水は、畝の両端を通る2本のチューブから与える、
しかし、何にも生えていない真ん中の通路にもチューブがもう1本。
高橋さん「根は、横に広がる習性がある」
きゅうりの根は、土の浅い場所を横へ横へと伸びていく。
根の先端が水を1番よく吸収する場所なので、
通路にもさらにチューブを置いて、効率よく水を与えている。
土を触ってみると・・・
達也「湿ってる」
高橋さん「常に土を見ながら管理している。
水を切らすと、実の真ん中にくびれが出来る」
しかし、あまり水を多くやりすぎても、変形してしまうという。
常に土の状態を見ながら、適度な状態に湿らせておくが重要。
達也「土を見れば上(実の状態)が分かるってことですね」
高橋さん「プロみたいだね」
さらに、
高橋さん「実に掛かる葉っぱを取らないと、色が白くなる」
きゅうりは日光が直接実に当たることで、表面が緑色に色づく。
また、日を浴びないと、ストレスを感じ、曲がりやすくなるという。
そこで、高橋さんは毎日1000本のきゅうりを見て回り、
実に掛かった葉っぱを全て手で摘んでいる。
しかし、中には、真っすぐにならないきゅうりもある。
それらは、大きくならないうちに全て採ってしまうという。
長瀬「これ(間引いたきゅうり)は捨てちゃうんですか?」
高橋さん「“おちびちゃん"っていう商品として出荷してる」
長瀬「かわいいね おちびちゃん」
間引いた小さいきゅうりは、実が柔らかく漬物向き。
袋詰めされ、都内のスーパーなどで販売されている。
そして、収穫のお手伝い。
収穫に使うのはきゅうり用の収穫バサミ。
長さは規格と同じ20cmなので、ハサミより長ければ収穫。
トゲが折れると水分がそこから逃げてしまうので、
なるべくトゲには触らないように気を付ける。
長瀬「これはキレイですよ」
収穫ケースも専用のもので、およそ100本が入るサイズ。
奥さん「お疲れさまでーす!」」
高橋さんの奥さん、由美子さんが、
冷やしきゅうりと自家製のお味噌を差し入れしてくれた
達也「うーん、これうまい!」
長瀬「味噌いいな~」
達也「日本人で良かった」
そして、箱詰めにもこだわりが。
長瀬「カッコいいな ダンボール」
達也「黒い箱って珍しい」
ダンボールの色は市場で目立つように黒。
高橋さんのきゅうりは、その品質の高さから、
ダンボールにちなみ「ブラック」と呼ばれ、
市場で最も高い値段が付くという。
しかし、「ブラック」になるには厳しい審査がある。
それは、きゅうりの曲がり具合。
「ブラック」になるのに、許される曲りは9ミリまで。
その中でも、曲りがない完璧なものはA品、
0.1ミリ~9ミリはB品、
9ミリ以上の曲りはブラックにはなれず、普通のきゅうりとして販売。
長瀬「今までの選別史上、一番厳しいかも」
さらに、選別作業はスピードが命。
高橋さん「もたもたしてると鮮度が落ちちゃう」
1箱に入るきゅうりは50本。
長瀬「めっちゃキレイ」
箱詰めが済んだら、みずみずしさを保つため濡れた新聞紙を
上に掛けて、箱詰めは終了。
こうして箱詰めされた「ブラックきゅうり」は、全て大田市場に出荷、
東京都内のデパートやスーパーの店頭などに並ぶ。
では、出荷できなかった、“味はA級"のきゅうりを使って、
地元ならではの料理を。
まずは、夏にぴったりの「冷や汁」。
きゅうり3本分をスライスし、出し汁の中へ。
そこに、自家製の味噌を溶く。
さらに、細切りにした赤じそを。上から振りかければ、
秋田流「冷や汁」のできあがり。
さらにもう一品は、きゅうりの炒め料理。
まずは、豚肉を醤油と酒のシンプルな味付けで炒める。
そこに、1cm幅にカットしたきゅうり2本分を入れ、
みりんと合わせた味噌、香りづけのしょうがを加えてよく炒める
長瀬「めっちゃいい匂い!」
「きゅうりと豚肉のしょうが炒め」の完成。
まずは、夏バテ予防にも効果がある冷や汁から頂く。
達也「このシャキシャキ感、いいですね」
冷や汁をご飯にかけて食べると、さらに美味。
長瀬「夏だね、夏」
そして、きゅうりと豚肉のしょうが炒め。
達也「これうまっ!」
長瀬「サクサクしてる。これは米いくわ」
日本最高級のきゅうりは生はもちろん、調理しても味は最高級でした。
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