2014年8月17日 放送内容世界一うまいラーメンつくれるか

世界一うまいラーメンへの挑戦。
城島がこの日訪れたのは、静岡県沼津市にある『やくみや』。
行列の絶えない、地元の人気店。看板メニューの醤油らあめんを頂くと、
城島「むちゃくちゃうまい!今まで食べた醤油ラーメンで1位や!」
その最大の特徴は、ダシにあった。
店主の石山さん「西伊豆で作っている手火山式の鰹節です」
さらに、相性の良い麺は、福島で作っている北海道の小麦の『春よ恋』で作られたもの。

『やくみや』のうまさの秘密はコレ!

1.静岡産の地鶏ガラを始めとする各地の厳選素材を使用!
2.手火山式焙乾で作られた鰹節による究極のダシ!
3.北海道の最高級小麦『春よ恋』で作った麺との相性も抜群!

手に入れたヒント! 店主の石山さんが10年間試行錯誤した結果、手火山式焙乾の鰹節が、
1番香りが良く、旨味が強い。つまり、上品でありながらパンチが強い味となる。
城島「手火山式か…」
5年前、『ソーラーカー日本一周』で西伊豆を回った時に訪れた鰹節店で
見せて頂いたのが、この手火山式による鰹節作りだった。

お店で使っている、手火山式の本鰹節を見せて頂くと、
普通の鰹節とは明らかに色が赤茶色で濃いのがわかる。
さらに、同じ時間、同じ量で煮出しても、その違いは歴然。香りや味も、
城島「香りが全然違う。旨味とコク、酸味がある複雑な味!こんなに違う!」
これが、城島の人生1位の味を作る源。

通常、鰹節に使われるのは、ホンガツオだが、
城島「ソウダガツオで、手火山式で鰹節を作ったら…」
以前、高知県土佐清水沖で、城島がゲットしていた最高のソウダガツオ。
「香り鰹に味ソウダ」と言われるほど、強い旨味が特徴のソウダガツオで、
手火山式の鰹節を作ったら、より旨味と香りの詰まった、究極のダシが、
出来るはず!

そこで、城島が5年ぶりに訪ねたのは、静岡県西伊豆。
1882年創業の老舗、カネサ鰹節商店。
5代目店主の芹沢安久さんに、ソウダガツオでの節作りをお願いすると…
芹沢さん「昔はソウダガツオで作ってたけど、今ではホンガツオしかやっていない」
味とコクが強いため、ラーメンのスープには適しているが、和食に使うには、
コクが強すぎるソウダガツオ。
西伊豆でも40年前までは作られていたが、ホンガツオの節に比べて需要が少なく、
生産中止となっていた。

だが、城島の願いに、快く協力して頂ける事に。
芹沢さん「ソウダガツオで手火山式の鰹節を作りましょう」
ホンガツオより小さいソウダガツオでは、その捌き方にも違いがあった。
大きいホンガツオは、煮込みやすいように三枚におろすのに対し、
小さいソウダガツオは、お腹の部分を捌いて内臓を取り出すだけ。

続いては、煮込み作業。
カゴに、3枚におろしたホンガツオと、その脇に、骨も入った、
丸のままのソウダガツオを並べ、50年以上使われてきた釜に入れて煮込む。
まずは、80℃から90℃のお湯で、1時間ほど煮込む。
こうすることで、殺菌して腐敗を防止する効果もあるという。
さらに、網のフタをすることで、煮崩れを防ぐ。

1時間煮込んだら、ソウダガツオを取り出し、骨を取り除く。
まず、半分に割って大きな背骨を取り、続いて、ピンセットなどで小骨を慎重に取っていく。
小さくても、燻す際に骨が残っていると、身が変形してしまい、
均一に乾燥できなくなることもあるため、細心の注意を払う。

骨を取り除いたら、いよいよ炉を使っての手火山式での燻し(焙乾)。
使う木は、地元・伊豆のクヌギやナラ、そしてサクラ。
抜群の火力はもちろん、香り付けの効果もある。
十分に火が付いたら、その上にカツオを並べたセイロを置く。
火からのおよそ2mの近さから、90℃の熱風で一気に燻す。

もう一つの手火山式の特徴が、
芹沢さん「上に煙が抜けるので燻臭さが少ない」
かつて、鹿児島枕崎市で学んだ鰹節作りでは、密閉された建物の中で、
煙が充満していたが、手火山式は、煙がそのまま外へ。
さらに火が近いため、鰹節が燃えてしまわないよう、数十分毎にセイロの
上下を入れ替える。
城島「手火山式は、スゴイ手間かかるんですね」

しかも、熱風が吹き付ける過酷な作業。それもすべてはラーメンのため。
そして、燻すこと4時間ほどすると、カツオに変化が。
芹沢さん「かなり色が変わってきた」
色が変わったら、火から降ろして寝かせる。
こうすることで乾燥がより進むという。
この焙乾と寝かす作業を、芹沢さんの協力のもと、2週間ほど繰り返す。

そして、2週間後…。
24時間テレビのチャリティマラソン練習前の城島のもとへ。
城島「ええ香り!」
西伊豆でおよそ40年ぶりに作られた、手火山式のソウダ節。
だが、まだこれで完成では無い。

仕上げは、削り。
鹿児島県枕崎では、専用の削る機械を使ったが、
今回は手作業で丁寧に表面にこびりついた油成分タールを落とす。
城島「こんな感じかな?」
手火山式のソウダ節は、究極の出汁となるか?

一方、太一は某所ラーメン屋で…。
太一「うめえ!旨味成分がスゴイ!昆布の風味!」
日本が世界に誇る、幻の昆布に、出会う!
果たして、世界一のラーメンづくりはどうなる!?

↑ページTOPへ