2014年10月19日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

この日も森の中での作業は始まっていた。
古井戸から舟屋まで、450mに及ぶ水路を作り始めたが、
2m50cmあった水路の高さが、あっという間に地面スレスレに。
達也「水路を上げて森を越えていくしかない」
そこで、岩手県久慈で頂いた50年ものの手押しポンプを蘇らせ、
このポンプで水を高い位置まで引き揚げる作戦。
そのためには、森を越える高さまでポンプを上げねば。
達也「櫓(やぐら)を脚4本で立てる」
それは、以前、石川県穴水町で学んでいた。
浅瀬で行われる、伝統漁法“ボラ待ち櫓(やぐら)"。
櫓の上でボラの群れを待ち、網を揚げる。
丸太で組んだ櫓はシンプルだが、波風に強い構造。
これならば、DASH島にある材料でも、丈夫で高い櫓が作れるはず。
まずは、長さ6mの足場丸太4本を互いに支え合うように組む。
番線で束ねた2本の足場丸太を垂直に起こしたら、
束ねた部分を支点に、二股に。
そこに横木を付ければ、歪むことはない。
さらに、同じように組んだ足場丸太をもたれ合わせるようにする。
これで、お互いの丸太に重さがかかり、安定する。
そして、支え合った部分がズレないよう固定すれば、脚の部分が完成。
続いて、櫓の床の部分。
人やポンプも載る、重さの掛かる部分だが、ここは足場板で作る。
重さ10kgの板、地上5mまで手作業で上げ、
その板を番線で留めれば完成。
櫓の上は僅かなスペースだが、これで安心して作業ができる。
達也「(櫓の上から)北側の海と、舟屋も見える」
ここから、緩やかに水を流していけば、舟屋まで届くはず。
櫓を立てた場所の真下には、枯井戸のような、石積みの穴がある。
ここに水を一旦溜める容器を入れ、ポンプまでを繋ぐ
長い筒状のものを用意すれば、ポンプで水を上げられる。
そこで、城島が浜で拾ってきた漂着物の竹。
長さ5mはあるので、十分ポンプまでの導線として使える。
まず、竹の内部の節を金属棒で抜いて貫通させる。
そして、ポンプに差し込む先端部分は、すき間ができないよう、
ポンプの直径に合わせて、ノミで削って微調整。
城島「入った!ポンってハマったよ、ポンプだけに」
一方、水を一旦溜める容器は、長瀬に心当たりが。
長瀬「ドラム缶、洗っとかないとダメだな」
というのも、このドラム缶は以前、
城島が風呂として使用した愛用品。
飲み水を溜めるために使うもの、入念に洗わねば。
そこで、天然の防水防腐剤で殺菌効果も期待できる柿渋で洗う。
もはやお馴染みのこの液体が、強烈な臭いを放つのは承知のことだが、
慣れない長瀬は、苦悶しながら何とか洗い、熱湯消毒をして洗浄完了。
そして、これを石積みの穴へ。
そこに、ポンプまで竹を立てて入れる。
枯れ葉や虫を避けるためのフタは、後々作るとして、
これでひとまず、“ポンプ櫓"が完成。
そして、ドラム缶に水を入れて、給水テスト。
汲み上げる前に、まずは、呼び水。
予めポンプに水を満たすことで、空気が抜けるすき間を塞ぎ、
注射器のように水を吸い上げることができるようになる。
しかし、水を溜めたドラム缶は、
ポンプのレバーをいくら押しても、水位に変化なし。
つまり、水を吸っていない。
長瀬「どこからか空気が抜けちゃってる」
確かに、空気が抜けているような音と泡が。
達也「何がダメなんだ…竹?」
原因は、水が通る竹とポンプの接続部分。
城島が竹を削って調整したはずだが、
よく見ると、ピッタリどころかスッカスカ。
数日後、その対策を思いついたのは松岡だった。
舟屋の屋根で、瓦の接着剤代わりに使った粘土質の土。
屋根にピッタリと固まり、瓦を固定させる優れもの。
これを砂浜の上まで調達しにいき、
松岡「すき間を埋めるパッキンにする」
水でこね、適度な柔らかさに仕上げ、粘土状に。
これで竹とポンプの接続部分のすき間を埋める。
そして、もう一度、呼び水を足しながらの給水テスト。
今度は、接続部から空気の漏れは見られない。
長瀬「あ、ピストンが噛んだな」
すると、ポンプのレバーは重くなり、
ドラム缶の水位はみるみる減る。
水を吸い上げている証拠。そして、
達也「きたー!!」
ポンプの口から、勢い良く水が流れ出した。
再び高くまで上がった水の路。森を越えて、舟屋まで届くか!?
↑ページTOPへ