2014年10月26日 放送内容DASH スズメバチ駆除

この時期、TOKIOは毎年、スズメバチの駆除を学んできたが、
今年、TOKIOがやってきたのは、
九州と韓国の間に浮かぶ国境の島、対馬。
対馬は「蜂洞(はちどう)」と呼ばれる巣箱を使った、
ニホンミツバチの養蜂が1500年、変わらずに行われている島。
だが、そこに外来スズメバチの脅威が迫っていた。
これまで駆除してきた、スズメバチよりも小振りで少し黒い、
その正体は、韓国からやってきたと思われる外来種、
“ツマアカスズメバチ"。
キイロスズメバチやオオスズメバチよりも小さな体だが、
繁殖力は何倍も高い。
ここ対馬で、ニホンミツバチの養蜂を行う扇さんが被害を訴える。
扇さん「(ツマアカスズメバチが)何匹も巣に襲いにやってくる」
扇さんによると、このツマアカスズメバチ、
ミツバチの襲い方に日本のスズメバチとは違う、
大きな特徴があるという。
扇さん「巣に帰ってきたミツバチを襲う」
スズメバチは子どもを育てるため、ミツバチを襲うが、
福島・DASH村で見たキイロスズメバチは、
巣の入口で待ち受け、油断して出て来たものなどに襲いかかる。
一方、ツマアカスズメバチは、巣から離れたところで待ち受け、
蜜を吸って体が重い状態で帰って来たミツバチを狙って、
襲いかかる。
城島「(ミツバチって)集まって固まって敵をやっつけるけど…」
それは、DASH村で見た、
ニホンミツバチの防衛行動“熱殺蜂球"のこと。
入口付近にやってきたスズメバチに集団で襲いかかり、
羽を激しく奮わせて体温を上げ、
中心の温度をスズメバチが死に至る、およそ47度にまで上昇。
ミツバチも何匹か死んでしまうことがあるが、
そんな犠牲の上で大きな1匹を退治する、ニホンミツバチ特有の行動。
キイロスズメバチは巣穴に近づいて襲うため、
この熱殺蜂球を使えるのだが、ツマアカスズメバチは、
巣から離れたところでホバリングをしているので、
ミツバチが熱殺蜂球をする事が出来ない。
さらに、長い時間、しつこく巣の前で待ち続けるので、
ミツバチは固まって羽を震わせるなど、威嚇する対応に追われ、
蜜を採りに行くなどの子育てが疎かになってしまうという。
日本では現在、対馬だけだが、さらに生息範囲が拡大する可能性も!
達也「DASH島に来る可能性もある」
そこで、お馴染み、スズメバチハンターの徳永進さん。
徳永さんには毎年、様々なスズメバチの駆除の方法を学んできた。
その駆除方法は、一切薬剤を使わないのが特徴。
この方法ならDASH島でも使える。
さっそく、最初の現場へ。
そこは島の人たちが利用するスーパーの臨時駐車場。
だが、この侵略者をなかなか駆除出来ない理由があった。
その巨大な巣があったのは、高さ20mほどの木の上。
TOKIOがこれまで駆除を学んできたスズメバチは、
軒下や屋根裏、そしてDASH島では土の中だった。
安全対策さえすればすぐに近づく事が出来たが、
扇さん「ツマアカスズメバチは高い木の上に巣を作る」
そもそもはスズメバチの天敵である熊などから巣を守る本能。
これまでほとんど自力で駆除して来た徳永さんも、
徳永さん「(高所)作業の重機が必要ですね」
用意したのは、普段はビルの建築現場で活躍する
最大30mまで延びるクレーン車。
これでゴンドラを吊るす方法でしか巣には届かない。
当然、DASH島には持ち込めない重機だが、
まずはこのスズメバチの巣の様子を学ばねば。
徳永さん「今年、これ(新型)作ったんですよ」
と、徳永さんが持ってきたのは「徳永式スズメバチ捕獲器8号」。
今まで使っていた吸引式捕獲器との最大の違いが、
徳永さん「これ(容器)がチェンジ出来るんですよ」
最初の容器がスズメバチを吸って一杯になったら、
取り外して、空の容器と交換できる。
そして、防護服はインナー付きで、
スズメバチの7mmの針にも耐えられる。
準備が整ったら、ゴンドラに乗り込み、いざ!
ツマアカスズメバチは初めてだが、
スズメバチの駆除は、3年に渡って学んで来た。
この巣は達也と城島の二人で挑む。
そして地上20m、近づいて初めて分かる。
達也「想像以上に(巣が)デカい」
さらに、ツマアカスズメバチの巣は木の枝を巻き込んで作られ、
周りを枝に囲まれている事が多い。
城島「駆除しづらいなあ」
巣に近づいたことで、ツマアカスズメバチはすでに戦闘態勢!
まずは、巣の回りのスズメバチを捕獲。
達也は入口から出てくるスズメバチを、
城島は周りにいるスズメバチを吸い込んでいく。
今回は、高さとスズメバチ、ダブルで危険な駆除作業。
城島「カメラの黒いとこにすごい寄ってくる」
これだけ執拗な攻撃は、日本のスズメバチでは見られなかった行動。
そして、わずか5分。
達也「(容器)チェンジお願いします」
達也の捕獲器が一杯になり、吸引力が落ちて来たためボトルを交換。
一回で捕獲した数、およそ300匹!
だが、まだ巣には推定700匹、しかも、より一層凶暴に!
再開して5分、まだ巣の中にはスズメバチが残っているようだが、
ここまで約600匹を捕獲。
達也「(巣)落とすか」
城島「むっちゃ枝にくっついてるなコレ(巣)」
巣があるのは2mほどの枝の途中。
二人が考えた方法は、まず枝の先の部分を切り落とし、
達也「網で巣をくるもう」
それは去年、民家の軒下の巣を駆除したときに学んだ方法。
巣を網で受け止めることで、スズメバチが拡散することなく、
近隣の皆さんへの被害を抑えることが出来る。
そして、網に入れて地上に下ろし、改めて思う。
達也「デカい!重っ!」
その直径はおよそ70cm!
この侵略者の巣はこれ以上増えないよう、焼却処分される。
しかし、これでも小さい方だという。
去年、対馬で駆除された巣の中には、2mクラスも!
そして、ここ対馬の中にはツマアカスズメバチによって、
既に養蜂が壊滅状態になっているところも。
その周辺は現在、10個ほど蜂洞が置かれているが、
今年はどれもミツバチが入っていないという。
そして、ここでもツマアカスズメバチの巣があるのは、
地上7mという高い木の上。しかし、
城島「道幅が狭くてクレーン車は入れない」
とはいえこの辺りの地形、DASH島の森によく似ている。
徳永さん「ハシゴを登って切り落とすしかない」
ハシゴを掛けての作業ならDASH島でも使う事が出来る。
ハシゴを木にしっかり固定し、登るのは達也。
5mまでいっぱいに延ばして掛けたハシゴ。
それでも巣までは届かない、その先は自力で枝を登る。
蜂から見ればこの高さまで登ってくるのは熊のみ。
怒り狂い、達也に襲いかかる。
そして、その巣は先ほど駆除したものよりデカい。
達也「もう巣を切り落としちゃっていいですよね?」
本来なら周りのスズメバチを捕獲してから巣を切り落とすのだが、
ここは地上7m、足場が不安定な木の上。
落とした巣を、下で網を広げて受け止めるしかない。
スズメバチが群がる中、達也が巣を切り落とす!
木の枝に引っかかり、落下途中で3つに割れてしまったものの、
下で待ち受けていた城島と徳永さんが、網でキャッチ!
こうして、巣を駆除する事で中の女王蜂を失った蜂たちは、
バラバラになってしまうという。
今回も無事、駆除に成功したが、二人のスズメバチ駆除はまだ続く…。
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