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2014年11月30日 放送内容DASH村 ~福島県 新男米~
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5月、福島県福島市で、今年もTOKIOオリジナルの米、
「新男米」の苗が元気に育っていた。
DASH村で米づくりを始めたのは13年前。
そもそも、日本には356種類の米の品種があるが、
香りが良い『ひとめぼれ』、寒さにも強い『たかねみのり』、
さらに、いもち病に強い『ふくみらい』を掛け合わせて誕生したのが、
「新男米」。
毎年、収穫の際に種を残しながら、作り続けてきた。 |
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そして、お世話になるのは、3年目となる難波憲吾さんの田んぼ。
苗を植える前、達也がまず取り掛かったのは、
“ガチ棒"で田んぼに縦、横のラインを引く作業。
ガチ棒は、苗を植える際に目印をつける道具で、
ラインが交差した場所に苗を植える。
達也「この幅もこだわりがあるからね、明雄さんの」 |
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一般的に、苗を自動で植える田植え機の場合、
苗の幅は15~20cmほど。
福島DASH村で植えていた幅も約20cmだった。
しかし、まだ入院中だった明雄さんが指定してきた幅は、
30cm間隔。
普通よりもおよそ2倍近く広い幅。
これで、14度目の田植えを終えた。 |
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そして、夏、田植えから3ヶ月。
明雄さんがこだわった、30cmの幅の意味が初めて分かる。
田んぼには、高さ60cmにまで生長した穂!
しかも、米づくりの名人が見て驚いた。
難波さん「今年はいいぞ~」
専次郎さん「(穂の)数も多いし、結構とれるんじゃないの?」 |
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そして、もう一つの生長の目安、分けつ。
分けつとは、植えたとき1本だった苗が、
枝分かれして増える事をいうが、昨年は45本。
それでも十分、大きい株で驚いていたのが、今年は
難波さん「47本、48、…53本!」
専次郎さん「分けつが、50本にもなってるのは初めてだ」
出来の良かった昨年よりも、さらに多い分けつ! |
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それは、稲が健康に育った証。
この茎の数だけ実が付き、収穫量も増える。
そして、9月下旬。
いよいよ待ちに待った瞬間が訪れようとしていた。 |
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達也「凄い(穂が)垂れてる!」
難波さん「実がパンパンに詰まって重い」
そして、何より凄いのは、分けつ。
城島「一株からこれだけ(穂が)実るのはすごいよ」 |
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これだけ充実した実りになったのは、
幅を広く30cmの間株で植えた分、
一株一株に栄養が集中したと考えられる。
達也「この距離で植えるんだって、明雄さんがずっと言ってたからね」
そう、明雄さんは農業歴、70年の大ベテランだったのに、
いつも最後の最後まで、もっと良い米を、もっと良い作物をと、
勉強を続けていた。 |
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そして、収穫の喜びは、福島DASH村の仲間達と共に!
達也「14度目の刈入れでございます!」
炭づくりを教えてくれた金光さん、漬物名人の孝子さん。
TOKIOを支えてくれた皆そろって、刈入れ。
14年間、毎年刈入れしてるからこそ分かる、分けつが多いほどに
達也「株が太くてすぐ掴めない、実の入りがすごい」 |
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そして、もう一つ稲を美味しくするのは、
稲を井桁(いげた)に組んで乾燥させる作業。
こうすることで、太陽の光をたっぷり浴び、甘くなる。
今年は仲間の力を合わせても人手が足りないほどの実りで、
スタッフも入れた総勢20名での稲刈り!
1時間かけ、やっとのことで全ての稲を刈り終えた。 |
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そして、山が色づき始めた10月下旬。
3週間の乾燥を終えた新男米は、
乾燥により水分が飛び、およそ半分の高さに。
これを脱穀、つまり、もみ殻を取るのは、
稲を脱穀する機械「ハーベスタ」。 |
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稲を機械に入れれば、
藁と一粒一粒バラバラになった実に、振り分けられる。
達也「粒が大きい」
そして、脱穀すること、30分。
城島「やけに重たいぞ今年」
今年の収穫量はおよそ400kg! |
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でも本当の出来栄えがわかるのは、ここから。
もみを外し玄米に。判断の基準は色つや。
難波さん「わー!いい米だ」
今年の玄米は、まるで、真珠のような輝き!
城島「今回、一等いきたいな」
それは、今は亡き、明雄さんの願い。 |
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「目指すは一等米」と言っていた明雄さん。
そもそも米には、品質の違いによって、
等級が決められるが、きっかけは2年前、
新男米の品質を、検査員の渡辺さんに見て頂いた。
その調べ方は、20g中、一粒一粒仕分けして、
良いお米が何gあるかで等級が決まる。
ちなみに、20g中、14g以上良いお米があれば1等米となるが、
この時は、12gで2等米という結果。 |
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そこで、明雄さんが、一等米を獲りたいからと、
勉強を重ね生まれたのが、
ガチ棒を30cm間隔にするという試みだった。
そして、今年の検査も2年前と同じく渡辺さんのお世話に。
米をランダムに20g取り出し、良い米と悪い米に選別。
14g以上良い米があれば、一等米になるが…結果は15.6g!
文句なしの1等米!
城島「14年かかりました」 |
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渡辺さん「今年は幅広く植えたのが良かったのでは」
ついに、新男米がTOKIOの、
そして、明雄さんの悲願だった一等米に。
その証である一等のハンコを押して頂き、放射能検査も無事通過。
早速、出来たての白米をDASH村の仲間達の元へ。
城島「キレイな白色。ピカピカや」 |
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今年、米とぎをかって出たのは城島。
まだ水々しい新米、炊くときの水分量は少なめに。
火加減ひとつで美味しさが変わるのを学んだのも、福島だった。
城島「うまく行けばいいな、せっかくの一等米」
炊けるまでの間、台所では、おかずの準備。
漬物名人・孝子さんのたくあんや、イカと里芋の煮物。
仕上げの、イカの肝がコクを増す。 |
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そして、達也も一品こしらえる。
豆腐に片栗粉をまぶし、油で揚げる。
熱々の豆腐に、なめこ、大根おろしが入ったとろみあんをかける。
生姜、ネギ、刻み海苔を載せれば、揚げ出し豆腐の完成。
達也「これはやばい!美味そう」
そして、一等米もいよいよ、炊き上がった!
釜の蓋を取ると、銀色に輝く新男米が!
そして、茶碗一杯がなんだか、
城島「ずっしりと、いつもより重く感じる」 |
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おかずも揃い、まず頂くのはご飯から。
達也「美味い!米が欠けてない、粒がしっかりしてる」
さらに味が良く染み込んだ、イカと里芋の煮付け。
城島「これはご飯すすむ味や」
達也の揚げ出し豆腐も頂いて、また、ご飯を一口。
城島「喜んでるわ、明雄さんも」
達也「でもね、満足する人じゃないからね。
“まだまだ"って何か言ってくるはずだよ」
そして、最後はみんなで毎年恒例、「ふるさと」。
14年目にして初めての一等米。
植える幅を変えるだけで、育ち方がこんなに変わる。
TOKIOが学ぶべきことは、やはり、まだまだ。 |
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