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2015年9月13日 放送内容DASH海岸 ~多摩川 アユ~
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横浜DASH海岸生まれのアユの赤ちゃんが無事に多摩川を上っているかを
田園調布付近で調査したのは、5月の事。
そして8月、調査に向かったのは、さらに上流の、
海から51kmにある昭和用水堰。
この辺りは、昭和30年代以降の水質汚染により、かつてアユが
姿を消した場所。
この場所での調査は、今回が初めてだが、
城島「DSAH海岸育ちのアユもいるのかな?」 |
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今回も、江戸前アユ復活のため活動している東京都職員の安斎さんと共にアユ探し。
早速、付近を調べてみると、泳ぎの得意なアユが好む速い流れの小川や、
その川底にアユの好物の珪藻・藍藻という赤いコケを発見。
これは、大人のアユの唯一の食料。という事は…
達也「アユがいそう」 |
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早速、網にかかったのは、東京都の準絶滅危惧種のカマツカ。
江戸前天ぷら高級ネタのシロギスに味や姿が似ている事から
「川ギス」とも呼ばれている。
掃除機のような口で砂を吸い取り、ついたコケだけをこしとって食べる。
砂に潜って隠れ家にもする事から、通称「スナモグリ」とも呼ばれる。
そのため、川底が砂のキレイな水にしか棲めない。 |
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調査を進めると、天敵の鳥から身を隠せる水草が生い茂る場所を発見。
再び、網で追い込んでみると…
安斎さん「ムギツクだ。また珍しいのが一種類増えた」
コイの仲間で、「ジャパニーズペンシルフィッシュ」とも呼ばれ、
観賞用として人気があり、1匹800円! |
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さらに、網には、オヤニラミの子どもが。
この魚も人気が高く、なんと1匹2000円!
子どもが親を睨んでいるように見える体の模様と、
子煩悩な魚で、四六時中外敵に目を光らせ、卵を睨むように守り続ける
様子から、その名がついたという。 |
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さらに調査を続けると、なんとスッポンを発見!
甲羅と同じ長さまで首が伸び、一度噛んだら離してくれないため、
江戸の頃から「雷が鳴るまで放さない」と怖れられてきた。
そんな危険生物のイメージが強いスッポンだが、実は臆病者。
一日の大半は川底の砂地などに隠れ、伸びる首を生かして呼吸している。
スッポンもまた、キレイな水を好む絶滅危惧種。 |
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城島「あとはアユだな」
すると、安斎さんが川底のコケに、アユの食い跡を発見。
横向きになり、唇をこすりつけるようにコケを食べるため、その食い跡は、
まるでキスマークのよう。
アユがいる可能性がぐんと高まり、再度、網で追い込んでみると、
城島「入った!でかい!」 |
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網に入ったのは、アユ(写真左)とウグイ(写真右)。
城島「アブラビレがある方がアユやね」
5月に見たアユに比べると、唇がしっかりしている。
安斎さん「コケを削って食べるために口が頑丈になる」
よく川を見てみると、群れになって泳ぐアユがあちこちに。しかし、
木村さん「上流にいるアユより小さい」 |
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推定10㎝ほどと小さいその理由として考えられるのは、コケの質と量。
上流では、より透明度の高い水で育った赤いコケが川底に広がっているが、
この中流では、ここでは限られた場所にしか生えておらず、
沢山のアユで分け合っている。
そのため、ここを住み処に選んだアユの体は大きくならない。 |
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しかし、棲める場所か広かったことで・・・、
安斎さん「どこかのグループが子孫を残せる」
どこか一か所で、病気や環境悪化が生じて、そのグループが絶滅しても、
他の場所に棲むグループが種を残せるようになった。さらに安斎さんによれば
最上流部にまで行って美味しいコケにありつけるのは、闘争心が強いアユ。
同じ時期に生まれたのに、大きさが一回りも二回りも違うという。 |
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そんなアユ達がいる場所は、東京都あきる野市秋川渓谷の入り口辺り。
安斎さん「江戸前アユが目指す、最上流部の一つです」
発見したコケの食み跡は、中流のものより2倍以上の大きさ。
達也「食べたアユは、相当大きくないですか?」
一体、どんなアユがいるのか? |
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ヨシの根元を網で探ってみると、専門家たちも驚く魚が。
木村さん「スゴイですよ!全国的に大変なやつです」
それは、川で一生を過ごす、スナヤツメ。
水が少し汚れただけで死んでしまい、多摩川では一時その姿を消したとされ、
絶滅危惧種の最高ランクに位置づけられている |
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そんな貴重な魚も棲むようになった川に、どんなアユがいるのか?
川底にカメラを仕掛けると、姿を現したのは、推定25㎝のアユ!
最上流まで上った闘争心の強いアユは、自らのナワバリを作り、
四六時中エサ場をパトロールし、敵を追い払い、良質なコケを独占。
身体の半分もの量のコケを食べるため、どんどん大きくなり、
中流のアユの2倍以上にもなる。 |
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安斎さん「江戸時代、多摩川上流のアユは御用鮎と呼ばれていた」
城島「お殿様が食べていたアユ、味わってみたい」
そんな多摩川で、江戸時代から続く伝統漁業が、友釣り。
ナワバリ意識の強いアユの習性を利用し、オトリアユをナワバリへ
侵入させる事で、追い払おうとする闘争心の強いアユを捕まえる漁法。 |
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川漁師の小峰さんに手ほどきを受けながら、アユの友釣りに挑戦。
小峰さん「オトリアユを自然体に泳がせるのがコツ」
オトリのアユが自らの意志でコケを食べにいく事で、
相手の闘争心をかき立てるという。
そして、達也の竿に当たりが!釣りあげたのは、約20㎝のアユ! |
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小峰さん「これはバッチリ。いいアユ」
エラの後ろには、追星とも呼ばれる模様が。
良質なコケに含まれる成分の影響で黄色くなり、濃いほど脂が乗った証拠。
達也「さあ、もう一匹釣りましょう」
釣れた天然アユは、次のオトリに使い、闘争心の強い天然アユをオトリに
する事で、さらに大きくて黄色いアユが釣れる。 |
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その後、城島、木村さんの竿にも、次々と当たりが。
特に、成果が上がったのは、海の専門家の木村さん。
16㎝、20㎝、23㎝と釣れるごとにサイズが大きくなり、結果は12匹!
一方、達也は、この日一番の25㎝の大物をゲット!
エラの後ろには、追星が2つ。、これこそがかつての名物の証しでもある |
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こうして釣れた天然アユは、全部で15匹!
達也「いいエサ食ってるからな」
お待ちかねの、食味調査!
まずは、定番の塩焼き。
炭でじっくりと時間をかけて焼いて、旨味を凝縮させる。
滴る脂が、良質なコケを食べて育った証し。 |
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7割火が通ったら、半分は別の料理に!
「香魚」とも呼ばれるアユの香りを生かす、鮎飯に。
城島「すごくいい香り」
さらに、地元ならではの食べ方で!
生姜醤油に漬け込み、片栗粉をまぶし、油でこんがりと揚げる。
名物の青ゆずをすってふりかければ、鮎のから揚げの完成! |
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こうして出来上がった鮎料理を、お世話になった皆さんと一緒に頂く!
から揚げは、骨まで丸ごと食べられ、牛乳4本分のカルシウムが含まれる。
1時間以上焼く事で旨味を凝縮させた塩焼きは、
木村さん「最高の苦みですね」
腹わたには、キレイな水だからこそ楽しめる苦みと香りが。 |
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最後に、天然アユを贅沢に米と炊き上げ、旨味が詰まった鮎飯。
達也「香りがいい!」
城島「上品な味やな!」
江戸時代にも愛された、多摩川のアユを堪能して思う事は…
城島「DASH海岸もキレイにして美味しい鮎を広げて行きたい」
多摩川で生まれ海へ下るアユの赤ちゃんのためもキレイな海にしなくては。 |
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