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2015年11月15日 放送内容DASH海岸
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本格的な秋を迎えた、横浜DASH海岸。
城島が干潟の砂に潜る奇妙な魚を発見。それは、DASH島でも捕まえた、
達也「キュウセンですよね」
体長30cmほどに成長するベラの仲間で砂地に群れで棲息。
体長20cmを越えると、
子孫を残すために、メスがオスに性転換する。
木村さんによると、さらに面白い習性があるという。 |
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砂の入った水槽に入れると、器用に体をくねられて潜る。
次に、砂の入っていない水槽に入れ、暗くすると…
城島「おとなしくなった」
水槽の底に横たわって、動かなくなってしまった。
木村さん「なまけ者で、暗いとすぐ寝ちゃう」
試しに、水槽を明るくすると、活発に動き出した。 |
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そして、この日は、大切な作業が。
作ったのは、干潟まで繋がる全長10mの階段。
達也「ここに来るのは1年ぶりか」
この階段を作ったわけは、
福島DASH村の仲間、北登のため。 |
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今は、スタッフの知人の小林さんが飼い主となって、都内で一緒に生活。
東京での暮らしもすっかり慣れ、オシャレな友達もたくさんできた。
これまでも、DASH海岸には、時折遊びに来ていたが、
今まで一度も干潟に降りたことはなかった。
そこで、初めての水辺に北登をご招待!しかし…
城島「潮が満ちてしまった…」 |
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作るのに時間をかけすぎたせいで、潮が満ちて階段が水に浸かってしまった。
城島「無理矢理降ろしたら可哀想」
無理させられないのも濡れて風邪でも引いたら困るから。
北登は、今年の秋で15歳。人間で言えば80歳くらい。
人間で80歳と言えば「傘寿(さんじゅ)」と呼ばれる、ご長寿のおめでたい席。そこで…
城島「お祝いしてあげんとね」 |
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木村さん「80歳なら高級なお祝いが必要ですね。(東京湾に)いい魚がいますよ」
さらに、その魚は、二足歩行するという。
そこで向かったのは、千葉県鋸南町にある保田(ほた)漁港。
今回、お世話になるのは、漁師歴59年の笹生保雄(さそうやすお)さん。
二足歩行の魚は、まさにこれからが旬だという。 |
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沖に出る事10分、網を仕掛けたポイントに到着。そこは、
木村さん「東京湾の入り口で黒潮が入ってくる場所」
南から黒潮に乗って、魚のエサとなるエビや小魚などが多く流れ込む場所、
東京湾の中でも、珍しい魚が数多く揚がるポイント。 |
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今回の漁は…
城島「刺し網漁なんですね」
魚の通り道になる所を遮断するように網を張り、そこを通った魚が、
網の目に引っかかり逃げられなくなるという漁法。
網は、前日に笹生さんが仕掛けておいてくれた。
およそ1キロにも渡る網を、1時間半かけて引き上げる。 |
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早速、網に掛かっていたのは、マトウダイ。
これからが旬で、1匹3000円以上の値がつく事もあるという。
達也「欲しいのはこれでは無い?」
次に掛かっていたのはホシザメ。
サメ特有のアンモニア臭さがなく、淡泊でさっぱりとした味、
しかしこれもお目当ての魚ではない。 |
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さらに、網に掛かっていたのは、シビレエイ。
小型のエイで、体の表面に電気を出す器官があり、
半径15cm以内にやってきた魚を痺れさせて食べる。
その電力は、蛍光灯1本を光らせるパワー!
続けて、網に掛かっていたのは、体の上下にトゲがある魚。
これがお目当ての二足歩行する魚か? |
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木村さん「ギマです」
このトゲで歩くのかと思いきや、このトゲは危険を感じた際に出して、
身を守る為のものだと言われている。
市場に出ることは無く、このトゲが漁の網に引っかかったり、
他の魚を傷つけてしまうため、漁師には嫌われているが、
食べればカワハギのようなさっぱりとした旨味。
しかし、これもお目当ての魚ではない… |
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掛からないまま、1キロあった網は残り50m。そして、ついに!
達也「これじゃない!?」
それは、築地では、1匹1万円もする高級魚、ホウボウ。
砂地の海底に棲息し、赤い体とクジャクのような青いヒレが特徴。
真鯛にも匹敵すると言われる旨さは、かつて殿様にも献上されるほどで、
祝いの席には欠かせない魚。 |
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しかし、二足歩行するとは、どういうことなのか?
ヒレの下に、6本の脚があり、その先端に味蕾(みらい)という味を感じる器官がある。
これを砂の中に入れ歩くようにしてエサを探す。
その姿が「方々(ほうぼう)」を歩き回っているように見えることから
その名前が付いたとも言われている。
木村さん「正確には二足歩行ではなく、六足歩行ですね」
リンやカリウムなどの老化防止の栄養素も豊富に含まれ、
ご長寿料理に向いているという。
この日は、合計4匹という結果に。 |
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しかし、ホウボウは、硬い骨が多く、捌くのが難しい。
そこで調理を教えて頂くのは、笹生さんの奥さん、テル子さん。
北登に食べさせる前に、まずはその味と食感を確かめる。
お刺身にはポン酢を付けて食べてみると、
達也「旨味が濃い。北登も喜ぶね」
頭や骨には、細胞を活性化させるDHAが豊富。
ダシをとり、北登のお祝い料理に活かす。 |
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後日、都内にある北登が暮らすお宅へ。
まずは、ミンチしたホウボウの身で、つみれを作り、
その上から、ホウボウのダシで作ったタレをかける
『ホウボウのつみれ』の完成! |
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さらに柔らかく炊いた玄米の上に
よく蒸した身と野菜をのせて
「ホウボウのちらし寿司」完成! |
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城島「北登、ご飯できたよ。15歳おめでとう」
2人の作ったお祝いを気に入ってくれたようで、あっという間に完食!
北登15歳のお祝い料理は喜んでもらえたようで、
城島「もっと長生きしてもらいたいね。来年もお祝いさせてね」 |
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