2016年1月17日 放送内容DASH海岸 ~ウツボ~

冬を迎えた、横浜DASH海岸。
海岸の清掃作業をしていたスタッフの小笠原の足を、謎の激痛が襲った。
見ると、厚さ2mmのポリ塩化ビニルの胴長に、ぽっかりと穴が2つ。
奇跡的に、大けがは免れたが…
城島「謎の生物?本当に危険かも」
未知なる生き物の影に、海の専門家の木村さんも困惑。
達也「捕まえてみないと怖いよね」
正体が分からなければ、今後の海づくりに、支障をきたすだけでなく、
せっかく増えてきた生き物達に、どんな影響が出るのか分からない。
その1週間後、その正体が!
小型定置網にかかっていたのは、全長55cmの巨大なカニ!
木村さん「絶対触らないでね!指、気をつけてね」
非常に危険だというこのカニ。スタッフを襲った犯人はこいつだという!
しかし、実は危険なだけではなく…
木村さん「大発見ですよ!ノコギリガザミです。DASH海岸始まって以来のレアかも」
昔から幻のカニとされ、太平洋沿岸の温暖な地域で稀に見つかる程度。
しかし、攻撃的で巨大なハサミの威力はすさまじく、
硬いクルミでさえも、いともたやすく割ってしまう。
城島「海に戻してあげるのが自然だね」
危険な生き物ではあるが、生態系のバランスなども考慮し、
元の海へ戻すことに。
城島「まだまだ東京湾にも、危険な生き物はいっぱいいるんですね」
木村さん「危険な生き物でも、この時期美味しいものがいるんです。
“海のギャング"って呼ばれているヤツが」
そんな“海のギャング"を捕まえる名人が、千葉県館山市相浜の漁師、
榎本新一さん。
“海のギャング"は、地域で様々な呼び名があり、
相浜では、“なまだ"と呼ばれる。
達人である榎本さんが使うのは、つつんぼという竹製の筒型の漁具。
1m20cm、重さ10㎏と巨大で、うなぎ筒の25倍の大きさ。
特に脂ののった“海のギャング"がいるポイントが、
30km先の伊豆大島に向かって伸びる岩礁「布良瀬」。
そこは“海のギャング"のエサが豊富で、それを食べて育った
“海のギャング"が絶品だという。
つつんぼの中に、エサとなるイワシを入れ、海へ投入!
30分から1時間ほどで、つつんぼの中にいたのは、
城島「うわあ!ウツボ!」
鋭い牙をもち、時には人間を襲うことも。
黒潮の流れる温暖な地域では食用とされる、冬が旬の高級魚。
つつんぼの中には、ウツボがうじゃうじゃ入っていた。
その色は濃い黄色をしており、これが、脂がのった証拠だという。
さらに、ウツボはコラーゲンもたっぷり!
ウツボは、一部の地域でしか食べられていない。
これは骨が多く、調理が難しいため。
そこで、漁協直営の相浜亭で料理長も務める榎本さんに、
ウツボ料理を作って頂くことに。
まず、臭みの原因にもなる体のヌメリをとる
開いたら、タワシで身を洗い血合いを落とす。
ウツボは、獲物を締め上げるため、筋肉が発達しており、
力強くこすっても身が傷つくことがない。
まずは刺身で!栄養価が高く、
三重県や高知県では、赤ちゃんを産んだお母さんに、
食べさせることもあるという。
城島「すごい弾力!上品な甘みを感じますね!」
さらに、火を通すと味が大変身するという。
ウツボを皮ごと鍋へ入れ、味付けはぜず水で煮込む。
出来上がる間に、相浜の冬の風物詩「なまだの開き」を。
太陽と潮風で乾したもので、水分が抜け、旨味だけが凝縮。
焼けば、皮目から脂がにじみ出る
城島「日干しでこんなに旨味が増幅するんですか?」
そして、完成した鍋の汁は、ウツボから出た出汁でほんのりと黄金色に。
城島「むっちゃくちゃ美味しい出汁出てます!」
身もコラーゲンたっぷりでプルプルに。
城島「プルンプルンの鍋で業界一位です!」
冬が旬の危険生物を堪能した城島だった。
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