2016年1月24日 放送内容今日は1月24日 DASHなんの日調査隊 ~ゴールドラッシュの日~

なにげなく過ごす今日も、過去をさかのぼれば
私たちの生活に欠かせないなにかが起った日。
『DASH なんの日調査隊!」
今日、1月24日は…「ゴールドラッシュの日」
今から168年前、アメリカ・カリフォルニア州の川で、金が発見された。
一攫千金を夢見て多くの人々が殺到、田舎だったカリフォルニアは大発展をとげた。
でも、日本もかつては『黄金の国 ジパング』と呼ばれる程、金が沢山とれた国。
金がとれる山、つまり金山は200か所以上あったとも言われている。
しかし、やがて金はとりつくされ、
昭和53年には、残された金山はわずか12か所に…
『黄金の国 ジパング』も終わったかに思われた…。
しかし、今も日本が世界に誇る金山が鹿児島にあった!
それは、鹿児島県伊佐市にある、菱刈鉱山。
坂野さん「年間7トンの金を産出しています」
松岡「7トン!?」
城島「そんなに採れるんですか?」
坂野さん「日本一の産金量を誇る金山です」
今から35年前に発見され、これまでに採掘された金は約220トン!
日本で最も新しく、最も金がとれる、日本一の金山!
そんな日本一の金山の中に入るには…
城島「車で行くんですね」
松岡「怖いな~」
城島「すごい、道が入り組んでいる…」
鉱山の中はアリの巣のようになっており、通路の総延長は100km以上!
地下250mにある採掘現場へは、車で向かう。
※通常見学は行っておりません。
地下250mの現場に到着。
松岡「鉱山内はあったかいですね」
坂野さん「1年中 気温は25度~30度あります」
真冬でも汗ばむ熱さ、その理由が
坂野さん「天然温泉です」
鉱山内には、約65度の温泉が湧きだしており、サウナのような状態。
この豊富湧き続ける温泉は、地元の温泉街にひかれている。
坂野さん「こちらが採掘現場です」
入り口から2km地点の採掘現場に到着。
城島「白いスジがバッーっとありますね」
日高さん「これが金鉱脈です。この中に金が入ってる」
金は、マグマで熱せられた地下水の中に溶けているもので、
岩盤の割れ目に、その熱い地下水が入り込むと、
長い年月をかけて冷えて固まり、金鉱脈となる。
日高さん「金の粒は非常に細かいので、見た目では見えない」
松岡「この金鉱脈全部に金が入っているってスゴいね。夢あるね」
と、そこへ。
松岡「きた!きた!きた!」
城島「初めて見るな、この重機」
これは、ジャンボドリルという重機。
3m伸びるドリルで、金鉱脈に穴をあけていく。
城島「すごい動き!絶妙なコントロール!」
1分間で直径約4cm、長さ3mの穴をあけることができる。
運転歴22年の丸山さんによって、空けられた穴は合計30カ所。
その穴に
日高さん「爆薬を入れる」
1つの穴に15本ほど爆薬をいれ、仕上げに粘土で入口にふたをする。
こうする事で、爆薬が閉じこめられ、威力が増すという。
今回使う、爆薬の合計は約450個。
爆薬をすべて詰め終わったら、2時間ぶりに地上へ
城島「まぶしい」
松岡「やっぱりいいなあ、地上」
作業員全員が屋外に出ないと、爆破はできない。
『入坑者照合板』と呼ばれるものに、作業員全員の名札があることを確認し、
入口の門を閉める。
坂野さん「こちらが集中制御盤。このスイッチで、発破(爆破)させます。」
作業員「3・2・1発破!…はい終了です」
城島「えっ、終わりですか。全然衝撃を感じないんですね」
だが、現場へ行くと…
松岡「うおー!見事だ!」
一度の爆破で出る石は、量はおよそ100トン!
その石を拾うのは、ロードホールダンプという重機。
4トンの石をわずか30秒で拾い上げる。
松岡「1杯分だけでも人間だと1日以上かかりますよ」
石は、ダンプカーで地上に運ばれ、さらにベルトコンベアーで
松岡「ここで分けているんだ」
ここでは、地元に住むパートさん15名が金を含んだ石と金を含まない黒い石を、
選別している。
松岡「動体視力が必要ですね」
城島「これ、どれくらいの量やるんですか?」
女性「1人10トンですよ」
城島「10トン!?すごい量じゃないですか!?」
選別された金を含む白い石は、約400トン
ここから金を取り出すのだが…
坂野さん「当社の金の精錬技術は、独自のものでして…。申し訳ありませんが、
企業秘密…」
その代わりに…
坂野さん「好きなだけ、ここにある鉱石をお持ち頂いて結構です」
城島「え?頂いていいんですか?」
松岡「じゃあ頂きましょう。これ、宝の山ですから」
※特別な許可のもと、ご提供して頂いております
そう、500年以上前から日本人は手作業で、金を取り出して来た。
なので作りたいのは…
松岡「指輪」
城島「いいねえ~!」
頂いた金鉱石は、およそ100kg。
金鉱石を持って2人がやってきたのは、山梨県の湯之奥金山博物館。
こちらでは、武田信玄ゆかりの湯之奥金山の採掘作業、製錬技術の様子を展示。
砂金掘り体験もできる、金山専門の博物館。
小松さん「いい石拾ってきましたね~」
お世話になるのは、金のエキスパート、小松美鈴さん。
金山の研究をして20年。砂金掘り大会の元世界チャンピオン!
金鉱石10から金を取り出すには、
小松さん「石を粉にしなければならないんです。まずハンマーで砕きます」
石を砕きやすくするためには…
小松さん「石を焼きます」
焼いた後、水で急激に冷やすことで、石に亀裂が入り、砕きやすくなる。
城島「簡単に割れた」
小松さん「先人の知恵ですね」
直径1cmほどの大きさに砕いたら…
さらに石を細かく、粉にするのに使う道具が、
小松さん「これが鉱山臼です」
城島「石を石で挽くってことなんですね」
砕いた石を、鉱山臼で挽いていくと…
城島「これは細かい!」
松岡「そば粉みたいだね」
しかし、触ってみるとまだまだザラザラして石っぽく、肉眼では金は見えない。
そこで、
小松さん「水を使って選別をします」
これも500年以上前からの知恵。
ゆり板と言われる木の板と水を使って、金を選別する。
小松さん「水の中で金が含まれている粉を揺すると、金は重いからお皿の底に沈む」
慎重に、揺り分けていくと…
城島「キラキラしてる!これが金ですか?」
小松さん「不純物も混じってますけど、確実に金が混じっています」
城島「目の当たりにすると感動するね」
でも、作業はまだ半ば。
小松さん「これから金じゃない不純物を取り除く」
取り除くのに使うのが、鉛。
鉛は金と一緒に高温で熱すると、金とくっつく性質がある。
乾燥させた金を含む粉と鉛を陶器に入れ、1100度の高温で熱する。
昔は囲炉裏を使って作業をしていたというが、ここでは電気窯を使い、待つ事3時間。
電気窯から、陶器を取り出すと…
松岡「(見た目が)ラー油みたい」
ドロドロに溶けたマグマのような状態に。
小松さん「すぐに固まります」
わずか10分で、冷えて真っ黒に。真っ黒に見えるのは不純物。
この中に金を含んだ鉛が入っているという!
ハンマーでバラバラに砕くと…
小松さん「それです、探してるのはそれなんです」
松岡「この中に金が入ってるんだ」
小松さん「同じ作業を繰り返して、これをひたすら作り続けなければならない」
城島「結構…大変ですね」
そこで、スタッフも手伝い、合計100kgの鉱石から取り出したのは、
金を含んだ鉛、600g!
ここからいよいよ、金を取り出す!
陶器に牛の骨で作った灰を入れ、その上に鉛を隙間なく並べて、再び窯で焼く。
小松さん「鉛と金の溶ける温度の違いを利用するんです」
鉛は溶ける温度が金よりはるかに低いため、鉛が溶ける330度以上で熱すれば、
鉛だけが、下に敷いた灰に染み込み、金だけが残る。
2時間後…
城島「金どこだ?」
目を凝らしてよく見てみると…
松岡「光ってる!金ですよね?」
城島「ちっちゃ!」
灰の上には大きさ極小の金の粒が…。
小松さん「金です。成功ですよ。すごいです、金がとれて」
松岡「思っていた結末と違うぞ」
その後も、金の粒を次々と回収。
城島「キレイ」
松岡「なんか夢あるね」
合計20粒。最大で約1mmの大きさ。
集めた金の粒を高温で炙ると、一つに合体。
松岡「100kgからとれた金の重さは…0.15g!」
1gは約4500円なので、その金の価値は、約700円(※放送時の金相場)。
でも、
松岡「気持ちは大変ですよ」
城島「これだけ手間がかかるってことは、金が高いのわかるね」
城島「これで指輪作れるかなあ」
後日、城島が訪ねたのは、ジュエリー職人の久保田さん。
金の量が少な過ぎるため、シルバーリングに金をくっつけて、指輪を作る事に。
城島「できました!あの金から指輪!」
城島が、この指輪を贈りたい女性。
それは、福島DASH村・漬け物づくりの名人。三瓶孝子さん
ロケの時には、いつもみんなのお昼ご飯を作ってくれ、
TOKIOやスタッフ全員がお世話になった。実は、来週が79歳のお誕生日。
孝子さん「ありがとうございます。中指ちょうどだよ」
1月24日は、ゴールドラッシュの日。
鹿児島の山に眠っていた100kgの金鉱石から、取り出せた金は0.15g。
TOKIOは、金の本当の重みを知ることができた。
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