2016年5月8日 放送内容出張DASH村 ~熊本県 新タマネギ~

DASH村で培った知識と経験を生かし、日本全国の農家さんをお手伝い!
4月、最大震度7の地震に見舞われた熊本県。
TOKIOが過去にお世話になった熊本の農家さんたちは、地震の被害にも
負けず、美味しい野菜を届けようと、揺れが続く今でも畑で汗を流している。
今回、新たに出会った、熊本市西区の、子出藤さんもその中の1人。
孝一さんは、タマネギづくり52年の大ベテラン。
その息子の税さんは、父のタマネギ作りをサポートするため、脱サラ。
現在では、家族総出でサッカー場6面分の畑を切り盛りしている。
そんな親子2代で育てるタマネギは…
税さん「新タマネギです。期間限定で5月までの出荷」
地震が起きたのは、まさにその最盛期。
地震の影響で、流通が止まってしまい、出荷できなかったが、
現在では再開され、ほぼ通常どおり市場に出荷されている。
普段、スーパーでよく見るタマネギは、9月以降に収穫され、
乾燥させたあと保管し、1年を通して出荷される品種。
一方、熊本の新タマネギは、5月いっぱいしか食べる事ができない。
そんな自慢の獲れたてを生のままかじってみると…
松岡「甘い!みずみずしい!」
長瀬「柔らかくて、一瞬、梨っぽい」
敏感な松岡でも辛さをほとんど感じない。その理由は…
税さん「自然に近い育て方をしています」
子出藤さんの畑では、生い茂る雑草を収穫までに3~4回ほど手作業で取るが、
脇に生えているものを、あえて少し残している。
すると、雑草の入り組んだ根の周りに水分が蓄えられるため、
タマネギがより多くの水分を吸収できるという。
そのため、普通のタマネギよりも、みずみずしくなるだけ
ではなく、水分が辛味成分を溶かして吸収してしまうため、
辛さを感じにくくなる。
生でも十分甘い、この新タマネギをもっと甘く食べる方法を教えてくれたのは、
奥様の佳奈さん。
レンジで5分蒸し、鰹節とポン酢をかけただけだが…
長瀬「うわあ!美味い!」
松岡「上品な甘さ」
甘く育つ秘密は、塩とニガリ。
そのヒントとなったのは、同じ熊本県内八代市で作られている塩トマト。
その畑は、元々海だった所を埋め立てた土地。地下にある海水の塩分を土が
吸い上げるため、トマトは塩分に邪魔をされて水を十分に吸えない。
すると枯れてしまわないよう、自らの身を守流ため甘みを溜め込む。
海水の力に目をつけた子出藤さんは、海水から作られた塩を水に溶かして、
タマネギ畑に散布。
さらに、ニガリを加えることで、豊富なマグネシウムが、光合成を促し、
より多くの糖分を溜め込むことができる。
ミネラルが豊富で、旨味たっぷりの新タマネギは、
『塩たまちゃん』という名前で出荷される。
その収穫は、一本一本手作業で。
サラサラの土なので抜きやすいが、普段は1日に1人6000個も収穫するという。
さらに、葉と根が付いたままだと、枯れて腐りやすくなってしまうため、
ハサミで1個1個切り取っていく。
松岡「切ってると水が垂れてくる」
穫れたては水分が多いため、傷つきやすく腐りやすい。
専用のハウスで2日間だけ乾燥。
甘みが凝縮したところで地元の直売所のほか、通信販売で日本全国へ運ばれる。
そんな自慢の『塩たまちゃん』を、地元ならではの食べ方で!
奥様の佳奈さんと一緒に作ったのは、
アルミホイルで包んで炭火で焼き、バター醤油をかけた『丸ごとホイル焼き』、
最初に炒めて甘みを出しつつ、仕上げにもう一度入れて食感を楽しむ
『タマネギ2度入れカレー』、肉と交互に串に刺して揚げた『串カツ』、
さらに熊本名物の馬刺しを添えた『サラダ』!
長瀬「これは美味しいわ!」
松岡「タマネギっていろんな表情があるんだな」
塩たまちゃんはもちろん、塩トマトや馬刺し、阿蘇山麓で育つあか牛など、
熊本の美味しさがぎゅっと詰まった料理を堪能!
新幹線や高速道路なども徐々に復旧し始めている熊本県。
美味しい熊本を皆様もぜひ!
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