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2016年5月22日 放送内容DASH海岸 ~多摩川 アユ~
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この日、横浜DASH海岸を離れ、TOKIOが向かったのは、
東京湾に注ぐ多摩川。
城島「どうですかね~今年は」
探しているのは、3ヶ月前に見つけたDASH海岸育ちのアユ。
冬は海でプランクトンを食べて成長し、体長5㎝程になると、
大好物のコケを求めて川を上る。 |
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そんなアユは、どこまで大きくなったのか?
今回も、江戸前アユ復活のために人生を捧げている、
東京都の職員の安斎さんと共に、アユを追跡調査!
まずやって来たのは、羽田空港のある河口から11㎞の田園調布辺り。
調査方法は、障害物に沿って泳ぐアユの習性を利用した定置網。 |
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定置網の中には、
達也「めっちゃいる!」
安斎さん「2000匹はいる」
約6㎝程の成長したアユの姿に安心したのもつかの間、
安斎さんと、海の専門家の木村さんがうなる。その訳は…
安斎さん「小っちゃいアユがいるな…」 |
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本来は、体長5㎝程で、身体の色も黒っぽくなっているのが、
川から海へ遡上するアユの特徴。
しかし、定置網の中には、体長3㎝程で、身体の色も薄いアユが。
安斎さん「まだ海にいるべきサイズ」
安斎さん達は8年に渡り、ここで調査を続けてきたが、
小さいアユがこれほど混じる事は過去になかったという。 |
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考えられるのは、4月の東京湾の水温。
アユの赤ちゃんは、冷たい水温を好むが、
今年の4月の東京湾の平均水温は、観測史上最高だった。
つまり、まだ成長しきっていないが、高い水温から逃げるように
川を上ってきた可能性がある |
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さらに、考えられるのは、外敵から逃げてきたという事。
水温が高いことで、海の肉食魚が元気になり食欲が増す。
そうすると、アユ達は食べられないように川へと逃げる。
しかし、定置網の中には、そんなアユを追って来たのか、
肉食魚のスズキが。
達也「これじゃあ、アユは捕食されちゃうね」
体が小さく、泳ぐ力の弱いアユは、肉食魚の格好の餌食になってしまう。 |
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城島「食べ物とかどうするんですか、縄張りとかも含めて」
小さいアユが何とか上流へ辿り着いたとしても
アユには、エサのコケを独占する為に縄張り争いをする習性が!
それは体の大きさを比べ合い、勝ったものだけがコケにありつける
弱肉強食の世界。
城島「この体格差では無理やな…」
つまり、コケにありつけない可能性がある。 |
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しかし、そんなアユ達のために、川づくりを行う人達がいるという。
向かったのは、海から61㎞程の秋川渓谷の入り口辺り。
川底の石を見てみると、アユの大好物の赤いコケがびっしり。
これだけコケがあれば、あの小さなアユでも、コケにありつける。
コケを増やしたのは、昨年の調査でもお世話になった秋川漁協の皆さん。
アユ釣りの名人達で、捕まえるだけでなく、
アユのために、魚道や産卵場を作るなど、川の環境を整えている。 |
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その中の一つが、ウグイの産卵場所づくり。
ウグイは清流にすむ代表的な魚で、川底に産卵しやすい環境を作り、
ウグイを増やしているという。
ウグイは、キレイな石がゴロゴロと転がる川底に産卵する。
通常、川底の石は藻が付着しているうえ、砂に埋まってしまっているが
川岸にあるキレイで、大小様々な石を敷き詰めるとウグイが集まる。 |
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このウグイを増やす事が、
アユのエサであるコケを増やす事に繋がるという。
その訳は、川底にいる川虫。
川虫はアユにとって、コケを取り合うライバル。
そんな川虫を、肉食のウグイが食べてくれる事で、コケが増える。
つまりアユにとって理想のエサ場となる。 |
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しかし、その産卵場に、1週間程前から異変が起きているという。
それは、ウグイを襲うナマズの襲来。
達也「昼でも活動するんだね」
本来は、夜行性の肉食魚。そのナマズが昼間に活動しているということは、
安斎さん「エサ場に強そうなやつが来て追い出されたか?」
つまり、ここにはナマズより凶暴で大きい魚が入っている可能性が。 |
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それは、ウグイだけでなく、
アユも食べられてしまうという危険性があるという事。
肉食魚が潜んでいそうな草の陰や流れがない淀みの部分を探ってみると、
達也「スッポン先生!」
潜んでいたのは、体長30cmのスッポンだった!
しかし、おとなしい性格のスッポンが、体長40㎝のナマズを追い払うと
は考えにくい。 |
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さらに調査を続けると、
達也「いた!気持ち悪いの来た!」
それは、達也が大嫌いなニョロニョロしたニホンウナギ!!
それも、60㎝の巨大サイズ!
ナマズを追いやった犯人はおそらくコイツ。
ウナギもまた凶暴な肉食魚でナマズと並ぶ川の王者。
体長60㎝のコイツなら40㎝のナマズは縄張り争いに負けて
出て行ってしまう。 |
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木村さん「ウナギがいるのは、豊かである証ですね」
近年激減し、3年前絶滅危惧種に指定されたウナギだが、
その原因の一つが、川の汚染によりエサであるアユやウグイが減った事。
つまり、アユやウグイが増えた事で、その捕食者であるナマズやスッポン、
そして、ウナギが暮らしていける豊かな川になってきているという事。
川が豊かになれば、アユ達も安心して川に上ってくる事ができる。
城島「楽しみやなあ」 |
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