2016年8月14日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

水路づくりは、作業開始から2年と1か月。
石で円形の土台を組み、和製コンクリート・三和土で補強。
その上に、竹筋と三和土で作った樋を載せ、
水路の土台は31個目まで進んでいた。
この日も水路作りは材料となる和製コンクリート三和土の準備から。
松岡「これは大変だわ」
というのも、三和土は島でとれた粘土・石灰・砂利
3つの材料を混ぜてこねたもの。
毎回、クワやスコップで混ぜるのは手間がかかる。
すると、左官の道60年・纐纈さんが、
纐纈さん「2人で練る、もっと楽な方法がある」
それは、古くから伝わる、ムシロを使った混ぜ方。
余計な力を必要とせず、女性でも楽にできるというが、島にムシロはない。
そこで、漂着物のシートを利用して、その方法を再現。
シートに粘土・砂利・石灰の3つを載せたら、
2人でシートの両端を持ち、上下左右に動かして、材料を転がしていく。
松岡「クワでやるより早く混ざる」
ここに水を入れれば粘りが出るのだが、今までは、
三和土が道具にまとわりつき、混ぜるのに苦労していた。
だが、これも職人の知恵を使えば、
松岡「全然、楽に混ざる」
纐纈さん「シートの上から踏みつければ塊もとれるでしょ」
シートの上から三和土を足で踏みつける事で
混ぜるのに余計な力を必要とせず、よりきめ細かい三和土が出来あがった。
これで32個目の土台を作っていく。
そして、乾いた樋を濡らし、馴染みやすくしたら、
樋と樋の間を三和土で埋めて繋いでいく。
窪めば水が溜まり、出っ張れば水が止まってしまうので、
左右の樋と同じ高さになるように、三和土が乾かぬうちに表面を慣らす。
作業が一段落したところで!しばしの休憩。
達也と松岡は舟屋の裏へ。そこには・・・
達也「今年も生ってるね」
それは、毎年生る、オオシマザクラの実。
収穫量が少なく、市場には出回らないが、
原産地・伊豆大島などでは、熟れたものをジャムなどに加工する。
しかし、生る実は黄、赤、黒の3色。
若そうに見える黄色はエグ味が強く、
赤は食べ頃に見えるが酸っぱい、そして、黒は熟していて甘い。
今年も、その実ったさくらんぼをいくつか採り、
纐纈さんにおすそ分け。好みがわからないため、
好きな色の実を選んでもらう。
纐纈さんが選んだのは、赤い実。食べてみると、
纐纈さん「すっぱいね、ちょっと食べづらい」
続いて黒を食べてみると
纐纈さん「これはおいしい」
島の貴重な糖分で作業の疲れを癒したならば、作業再開。
土台と樋は、残り68組。
土台を積み、水が止まらぬよう滑らかに樋をつなぐ。
こうして水路は、少しずつだが着実に伸びていき、
150mある洲のおよそ半分まで到達。だが、
達也「(水路の高さが)低くなってきたね」
一つ目は高さ1mだった石の土台。
傾斜を最小限に抑えて進めてきたが、
すでに40cmの高さにまで下がっていた。
しかも、先に行けば行くほど、水路を作る為のスペースは
狭くなり、作業がしづらくなる。
松岡「とにかくやっていくしかないね」
水路計画は、残り200m。
そして、今年の夏もアイツとの闘いが。
城島「今回こそ釣り上げる!」
それは、2年前、港跡入口の観察カメラに映ったタコ。
白い物に抱きつく、タコの習性を利用し、浜で集めた貝殻や
イカの甲羅で、伝統のテンヤ釣りを行った。
白い物を好物の貝と間違え、飛びついたところを、
引き上げて針に引っ掛けるのだが、いつもギリギリで獲り逃がす。
そこで2年目は、城島の提案でエサをサザエに。
城島「(タコが)貝にまとわりつくまで時間かかってたよね」
というのもタコは、サザエなどの貝を見つけると、足を絡ませ、
まず生きているかを確認する。
その為、ゆっくり探るように絡みつく。
しかし、待てない男・松岡は、タコが完全に絡み付く前に
引き上げてしまい、釣り上げる事はできなかった。そこで今年は…
松岡「タコってカニも好きらしい」
確かに動き回るカニの場合、タコは一気に飛びかかる。
これなら待てない男・松岡でも、タイミングが取りやすい。
そこで、今回はカニをエサにリベンジ。
まずは、舟屋の前でエサとなるカニを集める。
捕まえるのは、干潟に棲息するフタバカクガニ。
城島「速いな、島のカニ」
動きが素早く、すぐに岩の下に隠れてしまうが
そんなカニをせっかちな松岡は、どんどん捕まえていく!
松岡「見つけたらガツガツ石ごと掴んで獲らなきゃ」
10匹ほどのカニを捕まえ、テンヤ釣りを開始。
仕掛けに生きたカニの胴体をしっかり縛り付ける。
このカニの手足の素早い動きにタコは誘われるはず。
さっそく舟の上から仕掛けを海へ放つが…
落とした仕掛けを小刻みに動かし、動き回るカニのように躍らせる。
箱メガネで水中を見ながらしばし待つと、
城島「岩の隙間にいた!」
確かに、カニを狙っているのか、岩の隙間から足が。
掛かったと思い、糸を手繰り寄せるも釣れたのは海藻。
続く松岡「いた。もうちょいで釣れるかも」
そのタコは、ゆらめく海藻のすぐ脇に。
松岡「北村、位置キープね」
指示を受けるのは、現場で最年少・北村ディレクター。
今まで、開拓を陰ながら支えてきた。
この日も、潮で流れる舟の位置を調整していた。
すると、松岡の仕掛けにタコが絡みつき、引き上げたものの、
惜しくも水面近くで外れてしまった。
松岡「だって北村がズレるからさ」
そして、再び同じタコに仕掛けを近づけるも、
一度かかった仕掛けに警戒したのか、逃げるように離れて行った。
その後も、舟の上で、ひたすらタコを待つが、
松岡「釣れないね。今日はダメだ」
結局この日はタコを諦め、陸の作業へ。
しかし、陰で支える、あの男が。
北村「このままじゃオンエアできない」
タコ釣り担当・北村ディレクター。
撮れ高に不安を覚え、自らテンヤを踊らす。
しかし、タコは北村の仕掛けに一向に食いつかず、結局、撮れ高なし。
そこへ、DASH島のチーフディレクター・齋藤が助け舟。
齋藤「俺に任せとけ」
今年で40歳、衰えゆく体にムチを打ち、彼もまた、
島の開拓を陰で支えて来た齋藤の釣り方は他の3人と違っていた。
箱メガネを一切見ずに、指先の感覚だけを頼りに、ただ待つ。
と、糸に手ごたえが!
斎藤「よっしゃー!釣れたー!」
3年目の挑戦でついにタコを釣り上げることに成功した!
↑ページTOPへ