2016年9月18日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?

全長500mの水路を2年半がかりで完成させた城島の体は、疲れ切っていた。
そこで、アラフィフの体を癒してくれるあるものを調達しに森へ。
城島「この、ビワの葉っぱ」
ビワの葉といえば、以前にも、血行促進や胃腸の活性化に
効果的なビワの葉温灸を試し、体を癒すのに役立てた。
そして今回は、
城島「“ビワの葉茶"にしようかな」
ビワの葉を煎じたお茶は、江戸の頃から
夏バテ予防や腹の薬として親しまれていた。
城島は、それを夏バテ気味のメンバーに振る舞おうとしていたが、
これまで作ったお茶はどれも苦く、そのどれもが不評。
今回も、あまり期待が持てないが…
まずは、ビワの葉を収穫し、陽当たりの良い海辺で、天日干し。
数日後、乾燥した葉の様子を見てみると
城島「パリパリになってる」
いいお茶は、この時点で香り立つ。
城島「(匂って)今までで一番おいしいんちゃうかな」
そこでお疲れ気味の達也、松岡も一緒にティータイム。
水路の水を沸騰させ、そこに刻んだビワの葉を入れたら、
フタをして、5分ほど蒸らす。
フタを開ければ、
達也「いい匂い!」
城島「番茶みたいなええ香りするわ」
茶葉ごと竹の湯飲みに注いで、飲んでみると
松岡「うめえ。落ち着くなあ」
達也「甘い感じ」
初めてできた旨いお茶。
だが、一人、物足りなさそうにしている男が…。
城島「味にパンチがないなあ。体に効く気がせえへん」
そこで、さらに手を加えて、苦みと渋みが特徴の紅茶を作ることに。
紅茶は、緑茶と同じ茶葉から作られる。
摘み取った茶葉を半発酵させるとウーロン茶になり、完全に発酵させると紅茶に。
中国からヨーロッパへ運搬中、偶然発酵したのが始まりともいわれている。
TOKIOは福島DASH村でも、育てた茶葉を発酵させ、紅茶を味わっていた。
それを、無人島ではビワの葉で。
まずは、萎凋(いちょう)と呼ばれる香りを引き出す工程。
茶葉の場合は、半日ほど陰干しすることで、
フルーツのような香りが、およそ10倍に高まる。
ビワの葉でもそれを試してみる。
目安は、葉の状態。
通常はしんなり軟らかく、青さとツヤもアセてくるのだが、
達也「そんなに変わってないね」
ビワの葉は、もともと水分が少ないためか、色つやは、ほぼ変化なし。
軟らかくなった気配も見られない。
次は、葉を揉み込む、揉捻(じゅうねん)。
葉の表面に傷をつけ、中の苦い香り成分を酸素に触れさせる。
そうすることで、紅茶の苦みと深い香りが生まれる。
すると、
松岡「葉の表面が、紅くなってきた」
酸化すれば葉は紅く、変色し発酵する。
これはビワの葉が紅茶に近づいている証。
福島DASH村では、この作業に洗濯板を使ったが、
DASH島では、棟梁・達也が、漂着物の木材で手早く作った、
揉捻板(じゅうねんいた)で代用。
痩せた木の年輪が、洗濯板の凹凸代わりになる。
布を敷いて葉を押し付ければ、表面だけを傷つけられる。
これを続けること、1時間
松岡「だいぶ紅くなってきたね」
満遍なく揉まれて全体が紅くなった。
さらに濡れた布を被せて寝かせ、乾燥と香りが散るのを防ぎながら、発酵を促す。
そして、2時間後。
達也「南国の香りがするね」
松岡「バナナとかピーチみたいな香り!」
上手く、紅茶特有の香りを引き出せた。つまり、
城島「工程を踏めば(ビワの葉でも)紅茶になるってことか」
そして、最後の工程へ。
鍋に入れ、熱を加えながら振って、手早く水分を飛ばす。
水分が残ると味は薄まり、焦げれば苦みとなってしまう。
程よく水分が飛んだら高い所からお湯を落とし、
茶葉を泳がせることで、旨味を引き出す。
あとは、フタをして3分。
こうして、無人島のビワの葉紅茶が完成。
松岡「紅茶の香り!」
だが飲んでみると、
松岡「味がしないな」
達也「井戸水に戻っちゃった」
これではただの…良い香りのお湯。
調べてみると、紅茶の味の成分は鉄と反応するとなくなってしまう。
そのため、通常は、陶器やガラスのポットを使うのだが、
今回は、金属の鍋を使って沸かしたことが原因と思われる。
城島「一番、あかんパターンやな…」
城島のお茶作りへの挑戦はまだまだ続く。
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