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2016年10月9日 放送内容DASH島 無人島を開拓できるか!?
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秋の長雨の合間。この日は、船出には、絶好のコンディションが整っていた。
達也「今日はいい風吹いてるからね」
かたわらに待つ、島唯一の舟は、開拓を始めた時からの相棒。
島の周りに獲物をとりに行けるのも、重い荷物を運べるのも、この舟のおかげ。 |
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しかし、目指すはもっと先。
松岡「沖に出られれば、近くの島とかに物を運んで外交もできるね」
他にも、DASH島の沖には、海鳥の群れ。
その下には、きっとたくさんの魚がいるはず。
さらに、以前、スタッフがイルカの群れにも遭遇した。
そんな仲間と海を走りたい。 |
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そこで、太一、松岡、長瀬のガヤ3人を中心に、舟の改良を進めていた。
集落跡で見つけた布を使い、帆を立てて帆船に。
さらに、これを動力に、船の向きをコントロールする舵も。
船尾に加工した板を打ちつけて土台・舵床にし、
そこに、流れ着いた舵を取り付けた。 |
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しかし、風の強い荒れた海では、船の動きを制御しようと舵を切るも、
力に耐え切れず、舵床が大破。
そこで、棟梁・達也が、この舵床を補強。
これまで1枚だった土台の板を2枚重ねて頑丈に。さらに、
達也「釘だと簡単に抜けちゃうからね」 |
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上から釘を打ち込んだだけでは、力が加わると、
テコの原理ですぐに抜けてしまう。
そこで、集落跡で見つけたボルトとネジを使い、
左右に2本、板を上下から挟み込んで、しっかり固定。
これで、力が加わっても抜ける事はない。 |
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そして、太一は…
太一「帆を畳めるようにしようと思って」
というのも、以前、予想外の突風に、帆を畳むのが間に合わなかった。
そこで、集落跡で見つけた金具を取り付け、
紐を引っ張れば、帆が畳める仕組みに改良。 |
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そして、この高さ5mの帆を立てる…と、
途端に風にあおられ、どんどん流される船長・太一と船!
とっさに帆を畳み、なんとか岸へたどり着いたが、
危うく沖まで流される勢い。そこで、
達也「“アウトリガー"付けよう」
それは、船を安定させるため、船の横に取り付ける浮き。
その効果、達也は沖縄のサバニレースで体感していた。 |
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DASH島の帆船は、帆が高く、重心が上に。
そのため、横風を受ければ大きく傾くが、アウトリガーを取り付ければ、
張り出した浮きの浮力で傾きを抑える。
その知恵をDASH島の帆船にも。 |
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材料は、浜で見つけていた。
達也「このブイ(浮き)があれば絶対沈まない」
養殖などで使われる、様々な形をした、
プラスチック製の浮きが、流れ着いていた。
日々集めていたこれを、流木に縛りつけて連結する。
そして、船への取り付け方にも一工夫。 |
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達也「こういう(曲がった)木を組んでいく」
曲がった流木を選んで集めていた。
というのも、真っ直ぐな材料で取り付けると、
水面と浮きの間にわずかな隙間ができ、これでは、揺れを抑えきれない。
そこで、曲がった材料で取り付ければ、
隙間が生まれず、揺れも抑えることができる。 |
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より安定するよう、船の両側に。
では、準備万端整えて、いざ出港!
水深が深くなったら、舵を準備し、
太一「帆を下ろすぞ!」
畳んでいた帆を広げ、風を受けて沖へ。
太一「今日いい風だよ!」 |
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船出を後押しする追い風。さらに、
城島「さあ 湾から外洋へ」
森に囲まれた港を出れば、洲を越える北からの風が。
太一「急に風向きが変わった!」
達也「アウトリガーいい感じ。全然揺れない」
太一「こうなったら、行けるとこまで行ってみようよ!」
ひとまず、目標は彼方に見える隣の島。 |
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城島「ここから先、初めてやで!」
これまでの開拓は、島の周りに限られていたが、ここからは未知の領域。と、
太一「あー!風がー!あぶない!」
突風に巻き上げられる帆!
沖へ出れば、風はますます強くなる。
でもこんな時、アウトリガーが効いてくる。 |
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太一「波の高さが変わってきた!」
気づけばDASH島から1.5km。
城島「もう、向こうの島(隣りの島)が大きく見えてきたで」
と!ミシッ、ミシッ、と帆の柱がきしむ音が…
達也「風強い!やばい、帆折れる!畳め、畳め!」
何とか、最悪の事態は免れたが、これでは動力がなく、漂うだけ。 |
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すると…
太一「なんか浮いてる!」
見つけたのは、マネキンの首!
これまでも、度々DASH島に流れ着いた。
救出しようと試みたが、外洋の強い風と波で船の操縦に追われ、
その間にマネキンは見る見るDASH島の方へ。
つまり、潮は沖からDASH島に向かって流れている。
達也「そろそろ(島に)戻る?」 |
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舵をめいっぱい切り、船の向きを島の方向へ。
しかし、帆を広げれば、また流される。
そこで、帰りはここまで2kmの航路を漕いで戻る。
太一「行きは楽しかったんだけどなあ」
遥か遠くに見える港まで人力で…ひと時の大航海だった。 |
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