2016年10月16日 放送内容DASH ご当地PR課 ~福島県三島町 巨大ブーメランでPR~

日本全国の、様々な街の魅力をTOKIOがPRする「DASHご当地PR課」!
今回やってきたのは、福島県の奥会津と言われる「三島町」
「え、もう始まってるんですか!?」
のんびりとしたオープニングに戸惑いを隠せないのは『世界の果てまでイッテQ』
から交換留学生としてやってきたNEWS・手越祐也とイモトアヤコ
達也「DASHのオープニングは田園風景を歩くところから」
そして、もう一人・・・「リーダー(城島)いるの?」
「おーい!ここだよー」
横の線路を走る電車、その車内には窓から手をふる城島の姿が・・・
城島が乗っていた電車・JR只見線は、鉄道マニアの間では大人気で
2016年「好きなローカル線ランキング」で1位に輝いている。
しかし、普段は乗客が少なく乗客乗車率ワースト1に・・・
そんな、人口1700人ののどかな町、三島町
そこにはJR只見線以外にも、あまり知られていない名物が。
さっそく三島町の町長の元へ挨拶に向かう4人。
町長からもらった名刺を見て、TOKIOがある違いに気づく
達也「名刺が木ですね」
町長「桐の名刺です」
実はここ、三島町は桐の生産量日本一で、品質も最上級だと言われている。
その理由の一つは・・・
城島「キレイな年輪」
年輪とは冬の寒さなどで成長が滞った部分が線となり、
1年に1本刻まれていくもの。
町長「桐は普段15年かけて成長するが、寒暖差が激しい三島町では30年かかる」
ゆっくり成長することで年輪が細かく表れ、美しい木材となる。
一方、TOKIOの会話についていけない手越とイモト。
手越「DASHに来て、会話の半分以上が分からない・・・」
そんな4人が向かったのは、桐の特徴を最も生かした製品を作っている
会津桐タンス株式会社。
桐タンスの特徴はとにかく「軽い」
桐は、日本で育つ木材の中では、最も軽いと言われている。
さらに、桐は、気泡のような空洞がたくさんあるため、
空気や水分もこの空洞にとどまり、保温や除湿の効果に優れている。
湿気に弱い着物や絵画などの保存に適しており、
東京国立博物館でも、作品の保存に三島町の桐箱を使用している。
桐は、古くから鳳凰の止まる木として高貴なものとされ、
皇室の紋章などにも使われてきた。
江戸時代、会津藩によって植林を進められた三島町の桐は、
昭和初期には、木1本で100万円以上の超高級品に。
そのため、三島町では、子供が生まれると家の庭に桐の苗を植え、
それを売って、養育費などにするという風習があった。
しかし、近年、安い輸入材におされ、桐の価格が暴落。
かつて100万円以上した桐の木は、今や、1本10万円と、10分の1ほどの値段に。
さらに、一般家庭の生活様式が、洋風へ変化したことで、
桐タンスの需要そのものも減少…。
町をあげて「桐の里」と銘打ちアピールするものの、衰退の一途をたどっている。
そんな三島町の桐には、さらなる特徴が、
工場長「タンスの隙間は、コピー用紙一枚も入らない」
桐は柔らかく加工がしやすいため、厚さ0.1㎜の紙も通らないほど、ぴったり。
さらに、空気が抜ける隙間すらなく、引き出しを押すと、
別の引き出しを押し出してしまう。
そして、竹トンボならぬ桐トンボも。
桐を使っているため、なんと桐トンボの重さは竹トンボの半分ほど。
そんな軽くて加工しやすい桐。PR方法は・・・
城島「竹とんぼは前やったから、巨大ブーメランとかどう?」
手越「巨大ってどのくらいの大きさを・・・?」
達也「3mいきますか!」
三島町の桐で全長3mの巨大ブーメランを作ることに決定!
4人はグラウンドでブーメランを飛ばしている男性のもとへ。
アドバイスをお願いするのは、日本ブーメラン協会・代表理事、先光吉伸さん。
今から35年前、日本に競技ブーメランを持ち込んだ、第一人者。
先光さんの持つブーメランの形は様々。
手越「これが飛ぶんだ!?」
まずは巨大化するブーメランの形を決める
早速、いくつか試してみることに。
手越は「春」の形、イモトは「亀」の形のブーメランを投げてみる。
すると、見事旋回して戻ってきたところをキャッチ!
続けては、城島が「犬」の形を試す。キャッチはできなかったものの、
これも綺麗に旋回して戻ってきた
形はすべて違うのになぜ戻って来るのか・・・
その理由はブーメランの羽の形。
横から見ると、羽が飛行機の翼のようになっており、この形が気流を生み出し、
ブーメランに揚力を生む。
縦に投げればこの揚力の働きによって、ブーメランは旋回して戻ってくる。
では、この揚力を最大限生み出すことのできる形はどれか?
城島「飛びやすい形ってありますか?」
先光さん「シンプルなほうが飛びやすい」
先光さんのおすすめはV字型と3枚羽のブーメラン
目標は、全長3mだが、まずは1mほどの大きさの2つの形を試してみることに。
イッテQチームはV字型、TOKIOは3枚羽のブーメラン製作に取りかかる
手際よく作業を開始した城島・達也コンビとは対照的に、
イモト「チョークでまず型取りをすればいいの?」
手越「え?スタッフとか誰も教えてくれないの!?」
と、初めての作業に、何から始めてよいかもわからない二人。
やっと二人が型取りの下書きを描き始めたとき、
城島・達也はすでに、手慣れた手つきでノコギリで桐を切りはじめていた。
こうして、直径1mの3枚羽とV字型のブーメランが完成!
どちらの方が遠くへ飛び、戻ってくるのか?
早速、試してみる。
V字型を手越が投げることに。
回転して飛んだものの、羽2枚では揚力が足りないためか、戻ってこなかった。
続けては、3枚羽。発射の条件をそろえるため、今度も手越が投げる。
こちらも綺麗な弧を描き、飛んだものの、戻って来る前に落下してしまった。
しかしV字型と比べれば3枚羽の方がより戻ってきた。
もっと強い力で発射出来れば、回転数はさらに増して、きちんと戻ってくるはず。
ということで、ブーメランの形は、3枚羽に決定!
これをさらに3mまで巨大化するため、桐タンス職人にも協力いただき、
巨大ブーメランづくり開始!
3mの大きさを切り抜いて作るのは難しいため、羽1枚ごとに1枚の板を使って
3枚の羽をつなぎ合わせる。
巨大な羽をつなぎ合わせる方法は継手を使った「雇いざね継ぎ」
雇いざねという、溝を掘り、その間に板をはめ込んで接続する釘を使わない技法。
イモト「“つぎて"ってなに?」
慣れない言葉に戸惑う手越とイモトとは対照的に
達也「これを挟み込むことによって、水も漏れないくらい、木がしまる」
家具職人も完全に習得するまでに長くかかると言われているこの方法を
DASH島の水路作りで経験していた。
こうして、3枚の羽を繋ぎ合わせ、継手の部分を板で挟み補強。
少しでも軽くするため、余計な部分をそぎ落としていく。
抵抗がないように、やすりで磨いて滑らかに仕上げたら…
イモト「デカいなあ!」
全長3m、重さ5㎏の巨大ブーメランの完成!しかし…
手越「これ、どうやって飛ばすんですか?」
これを飛ばす方法は、城島に考えがあった。
城島「ゴムで引っ張る?」
それは、これまで、様々なでかいやつを飛ばしてきた経験から。
強力なゴムを動力にして巨大ブーメランを発射し、
戻ってきたところをキャッチする!
挑戦の舞台は、夏、3万本のヒマワリが咲き誇る、観光名所・美坂高原。
ヒマワリは枯れ果てたが、桐の素晴らしさは伝えたい!
巨大ブーメランを飛ばす発射台は、地元・三島町のトビ職人と、
番組美術スタッフが、そしてTOKIOと手越・イモトが手を組んで組み立てる。
そして、大きさと重さから割り出した、最も飛ぶであろう角度は30度!
動力となるバンジージャンプ用の超強力ゴムを30本つけて、発射台が完成!
この発射台に、ゴムを総勢17人の力で限界まで引っ張り、巨大ブーメランを固定。
ロックを外すと、ゴムに繋がれた鉄の棒がブーメランを一気に押し出す。
TOKIOは、発射ロック解除を担当。そして・・・
スタッフ「お2人はキャッチで」
手越「僕らがキャッチ!?」
とはいえ、大切な交換留学生。キズものでは返せないので安全対策は万全に・・・
3mのブーメランをキャッチするのは幅10mの巨大な網。
網の両側にある3mの棒を持ち、キャッチするため二人はスタンバイ。が・・・
手越「棒が重いよ!」
イモト「この棒は桐?桐じゃないよね、重すぎるもん!」
スタッフ「桐、値段が高いんですよ」
重い棒を固定し、戻ってきたブーメランをキャッチする作戦。
戻ってきたブーメランをキャッチしてこそ成功と言える。
三島町の桐で作った3mの巨大ブーメラン、重さ5kg。
果たして、飛んで戻って来てキャッチすることができるのか!?
三島町の皆さんが見守る中、カウントダウン開始!
掛け声とともにロックが外され、30本ものゴムの力で引っ張られた
巨大ブーメランは、勢いよく飛び上がり、空高く旋回!
上空15mまで舞い上がった巨大なブーメランは勢いよく手越の方へ
手越「危ない!」
手越の目の前で3mの巨大ブーメランが落下。
あまりの勢いの手越も網を持ったまま倒れてしまう。
キャッチこそできなかったが、ブーメランは折れることなく原型をとどめている。
それも、三島町の丈夫な桐だからこそ。
職人の技が光る三島町の会津桐、皆様も是非。
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