2016年10月30日 放送内容出張DASH村 ~栃木県 梨~

今回の『出張DASH村』は、栃木県宇都宮市へ。
城島「栃木県の果物といえば、イチゴのイメージ」
しかし、実は、梨の一大産地。
梨の食べ頃は、10月の中頃までが一般的だが、
宇都宮生まれの梨は、10月中旬から11月中旬にかけてが、最盛期。
長瀬「俺は梨が好きなんだよな~。梨大好き」
そんな宇都宮の梨を作っている梨農家さんが山口幸夫さん。
宇都宮で、100年、畑を守り続ける農家の4代目。
後継ぎは、次女の郁美さんとそのお婿さんの慧さん。
郁美さん「両親や地域の農家さんの背中を見て、
魅力ある農業を伝えられる人になりたい」
城島「素晴らしすぎます」
山口一家が守る、100年続く梨園には、
城島「何これ!デカっ!」
長瀬「今まで見た梨の中で一番デカいかも」
8月が旬で、最も一般的な品種の『幸水』は、食べ頃でも直径10cmほど。
豊水の重さは350gほどだが、こちらの梨はなんと約4倍の1.35㎏!
その重さゆえ、作業がしやすいように180㎝ほどの高さにしていた
梨棚(なしだな)が低くなってしまうほど。
長瀬「この大きさが特徴?」
幸夫さん「『にっこり』っていう品種です」
強い甘みと味の良さを持つ『豊水』と、病気にも強く、大玉が特徴の『新高』を
掛け合わせた品種改良によって、20年前に誕生したのが、この『にっこり』。
名の由来は、栃木県ならでは。
幸夫さん「世界遺産の『日光』と『梨(「り」とも読む)』を合わせて、
ひらがなにすることで柔らかいイメージで命名されました」
デビュー22年のTOKIOと同年代の『にっこり』は、
梨の中ではまだまだ若手だというが、
幸夫さん「梨業界としては革命的な梨」
1つ目の革命は、食べてみてわかった。
城島「甘い!むちゃくちゃ糖度高い!」
平均的な糖度は13度を超えるほどの甘さ。そして、甘さだけではなく、
城島「果汁がすごい」
長瀬「梨のジュースを飲んでるみたい」
そのみずみずしさの秘密は、皮の表面のブツブツ。
梨の実がまだ青く、小さい時は、皮の表面にある『気孔』と呼ばれる穴から
呼吸している。
生長し、実が大きく膨らむと、その気孔も広がるため、水分が抜けてしまう。
その際、広がった穴を塞ぐようにブツブツ(コルク)ができ、水分を閉じ込める。
『にっこり』のさらなる革命は、その旬。
一番早い『幸水』の旬が8月に始まり、遅い『新高』でも10月の半ばまでだが、
幸夫さん「『にっこり』は、10月中旬から始まって11中旬まで続く」
他の梨が終わる頃に旬を迎えることになる『にっこり』だが、
一番早く収穫する『幸水』より早く花が咲くため、一番早く実になる。つまり、
幸夫さん「『にっこり』は木になっている期間が一番長い」
長い時間をかけて実がどんどん大きく膨らみ、より多く養分を溜め込む
ことができる。
さらに、
城島「すごいのが葉っぱなんよね。虫に食われてない」
郁美さん「そこに気づくのがすごい」
かつて、福島DASH村の果樹園で悩まされていたのが、
葉を食べてしまい、梨の生長を妨げるヨトウムシや、
梨の果汁を吸いに集まるカメムシなどの害虫。
これらの害虫が発生するのは主に夏なので、
城島「旬がズレてるから、他の梨と違って虫の被害が少ない」
幸夫さん「すごいですね。梨農家さんみたい」
そんな旬を迎えた『にっこり』を収穫。
赤っぽく色づいたものが熟した証拠。
収穫の仕方は、他の梨と同じく、梨をつかみ、上に持ち上げるように。
これまでに何度も収穫の経験があるTOKIOの手つきも手慣れたもの。
収穫したら、出荷の際に傷つけないように、
底にクッションを敷いてあるコンテナに入れる。
最盛期には、平均約1kgを、1日約7000個収穫。
採れたては、コンテナ1つだけで10㎏超え。
それを運ぶのは、運搬専用の軽トラ。しかし、ただの軽トラではない。
長瀬「軽トラックのオープンカー!かっこいい!」
幸夫さん「公道は走れない畑専用です」
この屋根の無い軽トラは、宇都宮の梨農家さんの間では一般的だという。
そんな軽トラで敷地内の作業場へ運び、選別作業。
5㎏の箱で出荷される『にっこり』。
重さを振り分けるのに使われるのが、秘密兵器の量り。
コンテナごと量りに乗せ、梨を1個とると、量りが勝手に数字を読み上げる。
こうして箱詰めし、全国へ出荷される。
そんな『にっこり』を地元ならではの食べ方で!
教えて頂くのは、娘の郁美さんと奥さんの美輝さん。まず一品目は、
美輝さん「『にっこり』を入れた餃子です」
長瀬「餃子と梨!?」
美輝さん「意外と合うんですよ」
豚ひき肉、ニラ、キャベツを混ぜるところに、
角切りに切った『にっこり』を入れて、大きめの皮で包み、
フライパンで焼いて、『にっこり梨餃子』の完成!
続く二品目は、
郁美さん「『にっこり梨』ソースを漬け込んだお肉料理」
すりおろした『にっこり』に、醤油、酢、酒、しょうが、ニンニク、唐辛子を
加えて作ったソースを鳥の手羽元に漬け込む。
美輝さん「梨に漬けると、お肉が柔らかくなる」
30分程漬け込み、フライパンで焦げ目がつくまで焼き、
ソースを加えて、10分程煮れば、『鶏手羽の梨ソース煮』の完成!
三品目は、カットした『にっこり』に豚肉を巻いた肉巻き。
城島「梨と豚肉って合うのかな」
美輝さん「お肉のしつこさが梨でカバーされる」
味付けは、シンプルに塩・こしょうだけ。
焼き目がつけば、梨のジューシーさが引き立つ『梨の肉巻き』の完成!
さらに、デザートは、
長瀬「クレープ」
クレープ生地に、角切り梨が入った自家製カスタードを塗り、
そこに乗せる梨は厚さ2cmに輪切りし、バターで焼き、白ワインで香りづけ。
仕上げに生クリームを乗せ、シナモンパウダーをまぶして、
『梨のクレープ』の完成!
こうして、『にっこり梨』をふんだんに使った料理が揃ったところで、さっそく。
まずは、『にっこり梨餃子』。おススメのレモン酢につけて頂くと、
長瀬「美味しい!!梨のシャキシャキ感と甘みが残ってる!」
城島「梨と餃子って合いますね」
続けて、もう一つの肉料理の『梨の肉巻き』は、
長瀬「新しい!すごく合う!ちゃんと梨が、豚肉を立ててる」
『鶏手羽の梨ソース煮』は、
城島「すごいジューシー!フルーティーで美味しい!」
デザートの『梨のクレープ』も文句なしの美味しさ!
長瀬「『にっこり』の未来は明るいね」
『にっこり』の美味しさをとことん味わったTOKIOも、
その名の通り、思わず笑顔があふれる、楽しい食事会となった。
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