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2016年12月11日 放送内容ザ!徹夜DASH!!
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1日の発着数、およそ1200。20万人が行き交う日本の空の
玄関口 羽田空港。
午後11時、札幌からのJAL最終便が国内線ターミナルに到着。
乗客も職員も、続々と家路に着く。
ひと気の無くなった深夜の羽田にこの男・・・
城島「僕らもお世話になってるからね。週3くらい乗る」
そう、この男、搭乗回数、年間およそ80本。 |
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ロケで日本全国津々浦々を飛び回り、
自称「日本一国内線に乗るアイドル」。
しかし、この日向かったのは、空港関係者専用出入り口。
日本航空は、世界で一番時間に正確な航空会社。
それを可能にするのは整備士100人がかりの徹夜作業。
安全運行を支える裏方たちと共に、朝6時15分の始発まで
徹夜の整備を!
“ザ!徹夜DASH!!" |
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城島が向かったのは、飛行機を洗浄する洗機場。
洗浄員「機体を真っ白に保つことで傷も発見しやすい」
些細な傷も見過ごせば、そこからサビや亀裂が拡がり、
大きな事故に繋がってしまう可能性が。その原因は
洗浄員「機体に虫の当たった跡が付いてる」
上空にはいなかった虫が、着陸で滑走路に近づく程に増え、
機体に当たって汚れに。また、タイヤが接地すると、
ゴミやホコリが舞い上がり、機体に付着し汚れの原因になる。 |
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しかし、すぐには洗えない。
洗浄員「ブレーキなど、重要な機器はカバーで保護する」
重要な機器は、機首の近くにも。安全なフライトに欠かせない、
機体の傾き、速度と高度、湿度を計測する各種センサー。
機体を安全な姿勢に制御することが出来るのはこれらのおかげ。
20分かけ、40か所を保護。
洗浄員「モップで手洗いします」
城島「手洗いなんですか!?」 |
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使用するモップの柄は、ラワンという東南アジアなど熱帯地域の
広葉樹。しなりに強く、ロイター板などに用いられる。
城島「これ、軽いですね!」
さらに、先端のスポンジは脱着式。汚れたらすぐに交換出来るので
スポンジに残った汚れで機体を傷付けることはない。
しかも、家庭用スポンジより柔らかいナイロン製。 |
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洗浄に使う水は、地下に張り巡らされた水道管から。
機体は、高さが10m以上。水道のおよそ3倍、消防車並みの水圧で
汚れを浮かす。
洗浄員「胴体の後ろはブレーキ時のタイヤカスで汚れやすい」
さっそく、モップに工業用洗剤を染み込ませ、
洗浄員「上半身すべてを使ってモップを振る」
モップを上方向に押し付け、ひたすら振り続けるキツい仕事。 |
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しかし、この道8年は、腕を上げたまま、1時間におよそ2700回。
ときには、朝まで6時間振り続けることもある。
城島も本業では、ギターのネックを握り、振り続ける。
しかし、1ステージ2時間ほど、スタミナに不安はあったが、
振り続けるうちに、浮きがちだったモップも次第に離れなくなり、
洗浄員「泡が茶色くなってるので汚れが落ちている証拠」
だが、この日の最大風速は18m。吹き付ける風で、洗剤や水が顔に。
城島「にがい」 |
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そして、2時間が経過し、あとは洗剤を洗い流す。
洗剤が残れば、機体が腐食する原因になるので、
およそ20トンの水を高圧で。
洗浄員「濡れていると光の反射で凹みがみつけやすい。」
城島「大丈夫そうですね」
これでようやく、機体の整備に取り掛かれる。
夜の作業は、残り半分。始発まで残り3時間50分。 |
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その頃、達也も夜を徹しての作業が始まっていた。
早朝5時50分から生放送のzip。
2時間分の流れと、全ての資料を夜のうちに頭に叩き込む。 |
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一方、羽田空港の格納庫では、
飛行機の要の整備が、急ピッチで進んでいた。
城島「この時間にしかできないってことですね」
日中は、平均6往復、ほとんどの飛行機が休みなく稼働しているため、
整備にまとまった時間をとることができない。
そこで、機体が稼働しない夜のうちに、
およそ100人の整備士が、徹夜で作業にあたる。 |
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ただし、18ある機種ごとに、それぞれ異なる資格が必要。
つまり、100人のエキスパートをもってしても、
安全確保のためには、6時間はかかる作業。
中でも念入りに手入れするのは、推進力のエンジン部分。
城島も、これまで様々なエンジンを見てきたが、
多くの命を預かる飛行機、今回はモノが違った。
整備士「エンジンの中を“内視鏡"で見る」 |
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この内視鏡は、船などエンジン整備に使われる工業用。
飛行機のエンジンは、部品や配線が入り組んでいるため、死角が多い。
そこで、破損や異物が入っていないか、内視鏡でチェック。
エンジンひとつに2時間。さらにタイヤには
城島「ボルトにワイヤーがあるんですけど…」
気になったのは、ボルト同士を繋いだワイヤー。と!
整備士「城島さん、触らないでください!」 |
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タイヤには、特有の事故を防ぐ工夫がされている。
整備士「激しい振動でボルトが緩んでしまう恐れがあるので」
キツく締め上げたボルトでも、衝撃や長く続く細かな振動で、
一旦緩むと次第に緩んで、外れてしまう可能性がある。
しかし、ボルト同士を、ワイヤーがクロスするように固定すれば、
片方のボルトが緩もうとしても、もう一方は、締まる方向に
ワイヤーで引っ張られるため、緩むことはない。
機体全体が細かく振動する飛行機は、ボルト1本が
大事故につながるからこその知恵。 |
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始発まで、残り30分。
日本テレビ、『ZIP』では出演者同士が進行の擦り合わせ。
こちらも事故の起こせない生放送。
そして、羽田では、灯火が並ぶ滑走路で、
整備士「この“滑走路中心線灯"を目印に航空機が降りる」
城島「ここにあるのは、着地したタイヤの痕ですか?」
飛行機は着陸の時にタイヤが摩擦で大きく擦り減る。 |
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その跡や飛び散った破片でライトが汚れては、
安全な着陸ができなくなってしまう。
滑走路灯は、定期的な清掃が義務づけられている。
これも、始発便までに。しかし、
整備士「(一番端の)片側だけで100灯あります」
しかし、突起の多い複雑な形。
となれば、30m間隔、全長3kmを人力で。 |
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汚れやホコリは、中性洗剤で。
城島「丁寧にかつスピディーにせな間に合わへん」
そして、滑走路に入って90分。ついに、
城島「終わったあ!」
一方、日テレでは『ZIP』生放送開始。
徹夜の作業が終わり、羽田は再び目覚めた。
今日も20万人が行き交う。 |
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