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2016年12月11日 放送内容新宿DASH ~大都会に人と生き物たちが一緒に暮らせる未来の街をつくれるか!?~
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新宿区・高田馬場のTOKIOのベース基地に緑を増やすために、
2日間かけて張った、塩ビシート。
優れた防水性と耐久性を合わせ持ち、コンクリートの屋上一面に
1tを超える土を敷くことができる。
シートを張り終えたら最初に呼びたいヤツがいた。 |
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それは、福島DASH村で共に過ごした大事な仲間、柴犬の北登。
かつては、大自然を自由奔放に走り回っていた北登も現在は、
東京で大都会を満喫中。
16歳(人間で言うと82歳)の誕生日も迎えても、まだまだ元気。
城島「土を作れば遊べる場所にもなる」
このベース基地が完成すれば、リード無しで土の大地を走り
回っていた北登にもう一度あの感触を味合わせる事もできる! |
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そのベース基地に敷く土は、新宿区荒木町に江戸時代から残る
池の底から集めた栄養満点の土。
約600kgをベース基地の一角で乾燥させていたのだが…
城島「これは…難しいな。植物の根すら固くて通らない」
乾燥させた土は、固く、植物を育てるのに適していない。その原因は、
城島「粒子がかなり細かい。思いっきり、火山灰土やね」 |
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元々新宿は、10万年前から始まった富士山や箱根山の噴火によって、
火山灰が降り積もってできた台地。
1707年に噴火した富士山の火山灰が江戸時代から続く
池の底に残っていた可能性が!
しかも、目が細かく一粒一粒が密集している粘土質で、水はけも悪い上
一旦濡れて乾くと、ガチガチに固まってしまい、根が通らなくなる。 |
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城島が理想にする土は、ベース基地から420mにある、
鎌倉時代から続くお寺「薬王院」。
同じ火山灰が降り積もったはずなのに、土はフカフカで、
カブトムシが生息しているなど、まさに良質な土。
改めて土を見てみると、
城島「粒が大きい。団粒化してるんや」 |
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団粒化とは、目の細かい粒が集まり、団子状になった状態。
隙間が多いため、植物の根はりが良く、水はけも良い。
泥をとった池まで距離は、わずか3.5km。
なぜ、これほどの違いがあるのか?
生まれも育ちも新宿区、都会の生き物や生態を研究する川上さんによると、
川上さん「土は生き物が作り出すもの。
生き物が多ければ多いほど、土が良くなる」 |
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そんな土の中に穴を発見。CCDカメラで穴の中を調査開始。すると!
城島「モグラですね!新宿にいるんですね!」
一生を土の中で過ごす、原始的なほ乳類のモグラ。
新宿もかつては土が一面に広がり、多くのモグラが生息していたが、
新宿の発展と共に土が無くなり、幻の存在に。つまり、
川上さん「生き残ってたんだと思います」 |
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無数の触覚細胞がついた長い鼻先(アイマー器官)で固く締まった土を感知し、
スコップ状のツメがついた大きな手で粉々にしてトンネルを掘る。
そのエネルギーは、歩く360倍も消費すると言われ、
8時間、餌を食べないと息絶えてしまう。
そんなモグラのエネルギー源が、ミミズ。
そのため、トンネルは、ミミズを獲るためのワナとしての役割も。
1日に体重のおよそ半分に当たる量のミミズを食べるという。 |
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そんなミミズは、モグラの必需品になるだけでなく、
川上さん「ミミズは土を食べることでいい土に変える」
モグラが固く締まった土を粉々にし、それをミミズが食べる。
すると、ミミズの腸から出る粘液で大きな粒になる。
これが、いわゆる団粒化。 |
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火山灰が、ミミズのおかげで豊かな土に変わり、植物が育つ。
川上さん「ミミズが地球を作る」
城島「こういう土を作りたい」
しかし、問題の土は、600kg。
ミミズ100匹いたとしても、10年もの歳月が必要…。 |
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しかし、最新の緑化技術なら人の手でミミズと同じ効果が得られるという。
それを教えてくれたのは、土壌配合のプロフェッショナルの大森さん。
そんな大森さんによると、カチカチの土に必要なのは…
大森さん「粘り。自然由来だと、昆布とか海藻」
昆布が身を守るために蓄える、粘り成分のアルギン酸。
それこそが、カチカチの土を変える秘訣だというが… |
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600㎏の土を変えるためには、100㎏の昆布が必要と判明!
太一「新宿に昆布は生えてないよね」
城島「新宿で昆布使う場所って言ったら、アレじゃない?」
太一「そうか!」
TOKIOには、ある考えが浮かんでいた。 |
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向かったのは、世界一うまいラーメンをつくるため、
出汁の修行をした、名店『らぁ麺やまぐち』。
こちらでは、粘り成分のアルギン酸を多く含む、真昆布を使用している。
城島「粘り感がスゴイ!」
出汁をとった後の昆布を分けて頂いたが、まだまだ足りない。 |
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城島、スタッフで使用済みの昆布をラーメン屋で探し求める。
旨味が消え再使用できないため、どの店も快く分けてくれ、
100㎏の昆布を集めることができた。
しかし、このままでは、すぐに使うことはできない。
土に使えるようにする方法は、土のプロフェッショナルの大森さんに聞いていた。 |
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まず、ミキサーで細かくし、細胞を壊すことで成分を抽出しやすくする。
それを1時間ほど煮込む。
サラシで濾して、アルギン酸だけを抽出する。
こうして抽出したアルギン酸を、砕いて粉々にし、よく混ぜる。
太一「土に昆布かけてるわ」 |
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その効果はすぐに出た。
城島「もう団粒化してる。いい土!ミミズが排出したような土!」
カチカチだった土が、フカフカになり、水はけも申し分なし。
この団粒化した土は水分も含まれるだけではなく、
昆布から作ったことで、その栄養も含まれ、さらに、
水に濡れても崩れないため、乾いても固まる事は無い。
まさに良いこと尽くし。 |
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そして、スタッフ総動員でアルギン酸の抽出を続け、土に混ぜる事6時間。
600㎏分の団粒化させた土ができあがった!
太一「これでいろんな植物が育てられたらいいね」
これを新宿の新たな生態系づくりの第一歩に活かすため、いよいよ土入れ開始! |
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