2017年3月12日 放送内容DASH ご当地PR課 ~岩手県北上市 雪玉転がして巨大雪だるまつくれるか!?~

2年前、客足が遠のいた新潟県魚沼市のスキー場をPRするために
スキー場のシンボルとなる巨大雪だるまを作成。
すると放送後、反響を呼びスキー場は大いに賑わった。
とはいえ、閑古鳥の鳴いているスキー場は全国各地にまだまだある。
そこで今年も!「巨大雪玉づくり」を再び!
長瀬「ここ(雪の壁)7~8mあるよね」
今年の最強寒波で北日本中心に記録的な大雪をもたらしたが、
中でも、一際雪が積もったのが、松岡と長瀬がやってきた
岩手県北上市(きたかみし)にある「夏油(げとう)高原」。
松岡「夏に油でげとう!」
長瀬「全然夏っぽくないけどね」
夏油(げとう)の由来は・・・
“夏油"(げとう)=アイヌ語で「崖のある場所」
周囲を奥羽山系に囲まれているため、
日本海からの寒波が切り立った山にぶつかり、
大量の雪をもたらす豪雪地帯。
ほぼ毎日雪が降る「夏油高原」は毎年5m以上の積雪量を誇る。
なのに…
松岡「全然お客さんがいないね・・・」
営業中にも関わらず、お客さんはほとんど見当たらない。
社長「オープン当初に比べて、今は半分以下のお客さん」
1987年、映画「私をスキーに連れてって」が大ヒットし、
日本中にスキーブームを巻き起こした。
そんなブーム真っ只中に「夏油高原スキー場」はオープン。
しかし、スキーブームは続かなかった。
ここ数年、スキーブームが再燃とも言われているが、
それは、都心からアクセスのいい場所の話。
東京から新幹線とバスを乗り継ぎ、
約5時間もかかる夏油高原スキー場では、来場者数が減少の一途。
運営会社は次々と撤退。何度も存続の危機に…。
そこで立ち上がったのが、地元・北上の男たち。
元々、スキー場のカフェ店長だった菅原さんが、
資金繰りに奔走し38歳の若さで社長に就任!
そして、まずスキー場のマスコットキャラクターを考案!それが・・・
社長「(夏油+豚で)“げっとん"くんです!」
他にもイベントの開催など、スキー場に客足を戻そうと積極的に
働きかけているが、未だ厳しい状況。
とはいえ、スキー場は冬場、
地元の子どもたちが安心して遊べる大切な場所。
市内の小学校のスキー授業でも利用されている。
子どもたちのためにも、このスキー場をなくすわけにはいかない!
そこで、夏油高原名物の雪を生かして
DASH冬の恒例企画 巨大雪玉ころがしでスキー場をPR!
作戦は、
まず、スキー場の麓に半円の土台を作り、
頂上から雪玉を転がし続けて大きくし、土台の上へ。
そして巨大な雪だるまをスキー場の名物に!
目指す大きさは・・・
社長「雪の降るスキー場なので、最高記録に挑みたい!」
雪玉づくりはこれまで3回挑んできた。
最高記録は5年前、北海道・ルスツスキー場の直径2.6m。しかし
松岡「ここの雪サラサラ。雪玉にはベタ雪が良いんだよね」
夏油高原は、冬の平均気温-3度と寒いため、
雪質はサラサラパウダースノー。
滑るには最適だが、雪はくっつきにくく大きな雪玉は作りづらい。
だがTOKIOには3度も雪玉を転がし、デカくしてきた経験がある!
ゴール地点の土台作りを地元・北上の子どもたちに任せ、
そこから2.4km上、標高1010mからスタート。
まずは、核となる小さい雪玉を作り、
松岡「この感覚・・・女性だね」
そのフワフワの柔らかい手触りから女性をイメージし、名前は…
松岡「“雪子(せつこ)"だね」
スキーヤーが喜ぶパウダースノーが売りの夏油高原スキー場。
雪子を大きくするため、まず最初は、
松岡「水をかけながらくっつけて、氷玉みたいにしていく」
それは、北海道で学んでいた。固まりにくいフカフカの粉雪でも、
水を補えば、雪同士くっつきやすい。
しかも気温も低いので、固まれば氷のようにカッチカチに。
長瀬「では雪子、スタートします!」
ジョウロで水をかけながら、新雪の上を転がせば、
フカフカパウダースノーをどんどんまとい、
あっという間に・・・
松岡「デカくなってきた」
凹凸が少なく、滑りやすいだけでなく、
転倒しても怪我をしにくいのもこのスキー場の特徴。
ジョウロ作戦を駆使し、雪玉・雪子を転がしていく二人。
そして、重さおよそ10kg、直径30cmになったところで、
コースの分岐点へ
松岡「右が上級者コースだって!」
長瀬「ちょっと夢があるよ!」
上級者コースというその先は、下がみえない崖のような場所だが
社長「崖ではないです」
左は初心者コース、なだらかな傾斜で雪玉が壊れる心配はないが、
右側は最大斜度35度の急勾配が200m続く、
夏油高原自慢の上級者コース。
この急斜面で一気に巨大化する可能性もあるが、
勢いがついて割れたり、木にぶつかって壊れてしまう可能性が…
でも2人は、
長瀬「行こうよ!雪だるまに関しては俺たち上級者だから!」
イチかバチか!?急勾配の上級者コースへ。
この斜面でどこまで大きくなるのか!?
長瀬「行け!!」
しかし、
松岡「意外に転がらないもんだね」
フカフカな雪がブレーキとなり、
急斜面にも関わらず、雪子は、転がらず埋まってしまう。
とはいえ、もう戻れない。
スキーヤーにとっては最高のパウダースノーだが、
進むにつれ雪は深く、腰まで埋まってしまうほどに。
しかも、かつて経験したことのないサラサラな粉雪。
急斜面で水をかける余裕もなく…
長瀬「(雪子)そんなに大きくなっていない」
結局、この斜面では15cm成長、直径60cmの大きさに。
そして、この先はなだらかな傾斜が続く。
確実に水をかけながら進み、
スタートから680m。
雪子は直径1.1m、重さ約300kgを超えた。すると、
松岡「ダメだ、重くて動かない」
TOKIO二人の力では、もう押すことさえ出来ない状態に。すると!
そこへ頼もしい助っ人が。
身長198cm、体重180kg、並外れたパワーを武器に、
数々の力士を押し倒してきた、元大関・把瑠都(バルト)。
そして、身長190cm、体重135kg、
シドニーオリンピック柔道銀メダリストの篠原信一。
2人の巨人は手に負えなくなった雪子は軽々と転がしていく!
松岡「すげえ!これまでの助っ人で一番すごい」
把瑠都と篠原のコンビで、順調に成長しながら進んで行く雪子。
しかし、どんどんデカくなるにつれ…、
篠原「アカン!重い」
相撲も柔道も瞬発系、持久力はなく、早くも疲れの色が…。
この時点で雪子は、直径1.45m、重さ約700kg。
でもまだ3分の1地点。ゴールまでは1.6km。
と、その先に
松岡「あそこまでいけば」
まもなく急斜面。そこまでいけば勝手に転がってくれるはず。
松岡「鉄パイプ持ってきて!」
以前、学んだ『てこの原理』で雪玉を押すきっかけをつくりながら、
急斜面まで男4人の力で押し進める。
しかし、急斜面に差し掛かっても雪子は転がらず、
フカフカの雪に埋まっていってしまう。
松岡「新雪ってこんなに転がらないもんなのか」
体力的にもこのまま押し続けるのは限界か…。
この急な斜面をコロコロと、転がってくれさえすれば。
そこで!強力な助っ人、スキー場で働く“圧雪車"が出動。
400馬力のキャタピラー駆動。
雪をかき分けながら進み、9トンの自重で押し固め、平にしていく。
その圧雪したコースへ雪子をいざ!
全員「せーの!」
すると、雪子は斜面を一気に転がり落ちていく。
しかも土手の新雪をどんどんくっつけ、直径1.7m、重さ約1200kgにまで成長。
松岡「強くなったな雪子」
そしてスタートから1200m、
松岡「なんか食べ物があるよ」
ちょうど中間地点には、北上名物のPRポイントのテントが!
ここでエネルギーを蓄え一息…のはずが!
長瀬「ちょっと!(雪子)行っちゃうんじゃないの!?」
圧雪したコースで雪子はどんどん加速!
休憩ポイントをあっという間に通り過ぎ、しかも!
全員「あーあーあー」
その勢いで雪子は壊れてしまった。
松岡「雪子ーーーーー!!」
原因は、雪玉の形。新雪がところどころにくっつき、
いびつな形となっていた雪子はバウンド。
1200kgを超える重さに耐えきれず割れてしまった…。
その頃、土台作りは子ども達の力で大きな半円に。
そして仕上げに、傘などを使ってデコレーション。
土台が一足先に完成。
巨大な雪玉の到着を楽しみに待っている。
さらに、完成を望むのは、地元の方々も。
松岡「何か持ってきてくれてるよ!」
地元の方「北上名物“いものこ汁"食べてください」
いものこ汁は、北上の特産品・二子(ふたご)さといもをメインに、
醤油仕立てのおふくろの味。
疲れた4人の身体を温める。
しかし、割れて転がりにくくなった雪子をどうするか…。
TOKIOを始め、夏油高原の雪をPRできるならと、
地元の方々の力を結集。新たな雪と合わせ、再スタート。
松岡「ちょっと小さくなったけど」
割れる前の半分以下・直径80cmとなってしまったが、
この先はコース最後の急斜面。ここで一気に大きくしたい。
そして、勢いよく転がり出した雪子は、
直径85cm、重さ約120kgに成長。
松岡「バブルの時は1.7mまでいったけど、身の程を知ったね」
雪子がバブル期の半分の大きさなのに、その先に史上最大を目指し、
子ども達が作った大きな土台が見えてきてしまった。
松岡「どうすっかな…」
と、その時!
子供たち「がんばれー!!」
男たちに届いた、完成を待ち望む声。
長瀬「よし、いくぞ!」
例え小さくとも、届けたい。雪子をゴールの土台の上まで!
奈良の自宅から、5時間かけてやってきたメダリストが、
篠原「うわー、キッつー」
そして、スタミナ勝負は苦手な把瑠都も!
現役当時の得意技・ツッパリで。最後の力を振り絞る。
おそらく史上最大は更新できない。
でも、応援してくれる子ども達には喜んでもらいたい!
そして北上市のゆるキャラ「おにまるくん」と、
北上伝統の「鬼剣舞」が出迎える中、直径10mの土台に直径1mの雪子がゴール!
遥かにスケールが違う、不格好な雪だるまになってしまった。
長瀬「これ頭つけない?」
と、長瀬が即席で新たな頭を乗っけて、巨大?な雪だるまが完成。
雪玉づくりはオススメしませんが、スキー・スノボ滑るなら、
是非夏油高原のスキー場へ!一風変わった雪だるまがお待ちしております。
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