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2017年8月13日 放送内容DASH海岸 ~夏の高級魚~
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7月の横浜DASH海岸。
TOKIOと番組スタッフ総出で、干潟の上に13本の鉄パイプを打ち、
網目1㎝の金網を這わせて作ったのは、魚の習性を利用した巨大伝統漁の簀立て。
この伝統漁を使って、どうしても見つけたい生き物がいた。
それは、5月の干潟での追い込み調査で見つけた、
達也「イシガレイ」 |
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マコガレイ、マガレイと並ぶ「カレイ御三家」の一角で、
江戸時代から東京湾でカレイと言えば、イシガレイの事を指すほど
一般的な魚だったが、今ではその数が激減し、今や幻に。
木村さん「イシガレイが来るだけですごい事。ここで成長してたらすごい」
城島「来るだけでなく、育ってくれてこそ、干潟を作った意味がある」 |
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潮が満ちた翌日、簀立ての中には、春に産まれた、アカエイの赤ちゃんが。
小さくて見た目が可愛くとも、そのしっぽには鋭い毒針があり、要注意。
肝心のイシガレイが見当たらない…と思っていたら、
達也「いた!イシガレイ!」
2か月前は、5㎝程だったのが、倍以上の13㎝に成長し、
名前の由来ともなっている石(骨板)が背中にでき始めていた。 |
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木村さん「石ができるほど成長したら、深場へ行く」
イシガレイは干潟のエビやカニなど小動物で狩りのコツを覚えたら、
水深20mほどに下り、より大きな魚などを食べ、
冬には30cm程になり、春になれば干潟に戻って産卵をする。
城島「大きくなって、産卵しに戻って来てよ」 |
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さらに、簀立ての中には、あの凶暴なヤツが!
木村さん「ジャッキ~!」
昨年冬に清掃中のスタッフを襲った、DASH海岸最凶の生物、ノコギリガザミ。
達也「デカくなってる!?」
城島「危険ランクS級ですよね」 |
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温暖な地域で稀に見つかる“幻のカニ"で、
名産地として知られる沖縄でさえ、なかなか獲れず、高値で取引される。
東京湾にも元々いるヤツだが、過去30年の発見例はわずか10件以下。
見つかれば新聞に掲載される程の大発見。
そんな貴重なヤツが、半年で13㎝大きく成長。
最大の武器であるハサミの力は、およそ1トンと、まさに最凶の生物。 |
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そんなジャッキーことノコギリガザミは、
木村さん「おそらく、南の方から黒潮に乗ってきた」
夏は、海水温の上昇とともに暖流黒潮の力が強くなる。
沖縄など南国育ちのノコギリガザミも、強い潮の流れに乗って東京湾へ。
ガザミの仲間は「遊泳脚」といわれる、オール状の足を持ち、水泳が得意で、
回遊するカニ |
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木村さん「今年は特に黒潮が東京湾側に来ているんですよ」
6月の時点で、黒潮は東京湾に接近。
その影響で、南からいつもよりたくさんの回遊魚が。
その中には、2万円以上の超高級魚も来ているという!
獲れれば高級料亭直行で、しかも、今が旬の出始め、「走り」の時期! |
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木村さん「走りのものを食べると75日寿命が延びると言われている」
達也「縁起がいいですね!」
そんな縁起が良い超高級魚を求めて向かったのは、千葉県館山市。
今回お世話になる、漁師歴50年の海老原さんが守る伝統漁は、
城島「定置網ですか」 |
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大人数で網を上げる大型伝統漁の定置網は、
400年以上前に富山県氷見市で生まれ、その後、瞬く間に全国へ広まった。
陸近くに固定された網は、回遊する魚が入りやすい場所に入口があり、
網には、大小さまざまな種類の魚が! |
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早速、船に乗り込んで向かったのは…
海老原さん「房総半島の端っこ。魚が一番獲れる場所」
達也「漁場には最高の場所」
東京湾は日本一川が流れ込む湾で、沢山の栄養が海へ流れてプランクトンが大増殖。
黒潮の小さな回遊魚は、この美味しいプランクトンにつられて東京湾へ。
さらにその小魚を追って大型魚も東京湾にやって来る。 |
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設置されている定置網に到着し、大人9人で2tの網を引き揚げ!
城島「半端じゃなく重い…」
達也「これはキツイぞ!」
力を合わせて引き上げた網の中には、
達也「こんなに色んな種類が獲れるの!?」
海老原さん「美味しい魚ばっかり」 |
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その中に入っていたのは、
達也「(ゴマ)サバだな!俺が一番大好きな魚!」
夏になると旬を迎え、その身はピンク色に輝き、「トロサバ」とも呼ばれる。
高知県土佐清水の「清水サバ」は、一匹4000円で、
鹿児島県の「首折れさば」は2000円で売られる、高級魚!
つまり、そんな黒潮沿岸の高級魚が東京湾に来ているということ! |
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木村さん「こういうサバのような回遊魚を追って来る高級魚がいる」
さらに網をすぼめていくと、この日一番の大物が!
捕まえてみると、それはコロダイという大型のタイ!
知名度が低く、100円ほどとお手軽な値段で売られるが、
フワフワとしたクセが無い身で、どんな料理にも合う、美味しい魚。
しかし、本命の魚ではなかった。 |
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そんな本命が捕まらないまま、漁も終盤へ。
すると、網の中にいる本命を発見!
タモで救い上げたのは、黄色い横腹の魚。その正体は?
木村さん「一番の特徴は、頭に漢字の八の文字がある」
達也「あ、カンパチ!?」
そう、本命の夏の高級魚の正体は、このカンパチ! |
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暖かい海に棲む大型回遊魚のカンパチは、ブリの仲間で、
ブリ・ヒラマサと並ぶ、高級魚の代名詞「ブリ御三家」の一角。
夏が旬で、特に刺身は最上級の美味しさ!
約20年前に養殖に成功し、近年、回転寿司などで見かけるようになったが、
天然カンパチは滅多に獲れず、築地では2万円の値が付くほど。
館山のカンパチは、黒潮に揉まれた後、東京湾の小魚を食べまくって上質の身に! |
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海老原さん「7月はちょうど、カンパチの走りの時期」
そんな獲れたてのカンパチを早速頂く!
海老原さんの奥さんの由紀子さんに教えて頂き、作った一品目は、
由紀子さん「今の時期は、お刺身が最高」
達也「うめえな!」
城島「上品ですね!“さわやかな夏の訪れ"って感じ」
カンパチには、夏バテ予防に効果的なカリウムが豊富に含まれているという。 |
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二品目は、カマの部分に塩を振って炭火で焼いた、カンパチのカマの焼き。
網の上で余分な脂を落とし、焼き加減はミディアムに。
熱々のまま、豪快にかぶりつくと、
達也「めっちゃ美味いよ、コレ!ちゃんと繊維が感じられる」
脂があるのに、さっぱりとしたその味に、
達也「カンパチの概念が覆されたな」 |
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そして締めは、夏にふさわしい一品。
ご飯の上に、漬けにしたカンパチを敷き詰め、
その上に、キンキンに冷やしたカンパチのアラと昆布で
とった出汁をぶっかけて、冷やし出汁茶漬けに!
思いっきりかきこんで食べる城島、そのあまりの美味しさに、言葉を失った。
城島「……コメントすら嘘くさく感じるほど美味い」
達也「う~まい!」
木村さん「程よい旨味と酸味。夏に食べたくなるのが分かる」
あっという間に完食し、東京湾の夏の味を堪能できた! |
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