|
2017年9月3日 放送内容新宿DASH ~大都会に人と生き物たちが一緒に暮らせる未来の街をつくれるか!?~
|
東京では、8月1日から21日連続で雨が降り続き、
その長雨の影響は農作物などにも…。
一方、新宿区高田馬場にあるTOKIOのベース基地の畑の植物の方は…
達也「結構、葉っぱの状態は良い。根もすごく張ってる。長雨で逆に育ったな」
それは、新宿区荒木町にある、江戸時代に大名屋敷だった池の底から
すくった泥の中で眠っていた種が芽吹いたエノコログサ。 |
|
達也「古い植物は強いね。甘やかされずに育つ」
より美味しく実らせるため、人間が改良してきた農作物に比べ、
エノコログサは古くから日本にある野生の植物。
あらゆる場所で生きる強さを持つため、今回の長雨では被害はでなかった。
その穂は、猫がじゃれつくことから、別名「猫じゃらし」。
かつて新宿にもたくさん生えていたが、開発と共にその数が減少してしまった。 |
|
そのエノコログサの葉を食べていたのが、
達也「ショウリョウバッタ」
ご先祖様を送る、「精霊(しょうろう)流し」の船に似ているのが名前の由来。
エノコログサなど、イネ科の植物など繊維質で固い葉っぱが大好きで、
強靭な顎で切る様に食べ、10㎝を超える日本最大のバッタに成長する。
それが、一匹だけでなく、2匹も。 |
|
とはいえ、このベース基地は地上25mの屋上。
城島「どこから来るんですかね」
ショウリョウバッタは、秋に土の中に40個程の卵を産み、春に幼虫が生まれる。
産まれたばかりは羽がないが、脱皮を繰り返し、夏に完全な羽ができる。
その羽で長距離移動ができ、生息域を広げる。
つまり、高さ25mの壁を越え、屋上まで飛んできたということ。 |
|
達也「このまま屋上に棲んでもらおう」
上手くいけば、この畑で卵を産み、次の世代が生まれてくる。
城島「どんどん増えてくれたらええなあ」
さらに、TOKIOが作った特製の巣箱に来てほしいと願う生き物が。
それは、ベース基地から3㎞の位置にある新宿御苑で見つけていた、
日本に古くから棲む、ニホンミツバチ。
福島DASH村のような緑豊かな環境にしか棲めず、
世界的な大都会・新宿では、幻とも呼ばれる存在。 |
|
ニホンミツバチは、春からこの時期にかけてが、子育ての最盛期。
働きバチが増え、巣がパンパンになると、新女王バチが誕生。
元からいたベテランの女王バチは、巣を新しい女王バチに託し、
群れの半分を連れて引っ越しする。
その行動範囲は、およそ3㎞。
つまり、TOKIOのベース基地を引っ越し先に選ぶ可能性も! |
|
ニホンミツバチをベース基地に呼ぶため、巣箱を作り、
さらに暑さに弱いニホンミツバチのために用意したのが、
ウリ科の植物で作ったグリーンカーテン。
花が咲けばミツバチのエサ場にもなる。その花に止まったのは…
太一「ニホンミツバチ」
でもTOKIOの狙いは「偵察バチ」
どうやら、このニホンミツバチは、蜜集め専門の働きバチ。 |
|
ニホンミツバチの群れにはそれぞれの役割があり、
巣の掃除をする新人から始まり、子育てと巣作りの内勤業務を経て、
巣を外敵から守る門番に。
ここで闘争心を鍛え上げ、いよいよ外回りデビューし、蜜や花粉を集める。
そして、最もベテランに与えられる仕事が、引っ越し先の偵察。
培った経験と体力で3km圏内を飛び回り、花など周りの環境に加え、
住居の安全性や居心地の良さを確かめる。 |
|
太一「このベース基地に来て、偵察バチに巣箱を見てもらわないとダメ」
すると、偵察バチらしきハチの姿も。
手触りや匂いなどを感じる触覚を使って、巣箱の感触を確かめ、
周囲を伺って安全性を確かめている様子だが、なかなか巣箱の中に入らない。
そこで、用意した秘密兵器が! |
|
それは、TOKIOに養蜂を教えてくれた三瓶専次郎さんから頂いた、
ミツバチの巣と福島産の日本酒を混ぜたもの。
巣の匂いを蒸発しやすいアルコール成分で遠くへ飛ばす、
伝統的なミツバチの呼び方。
これを巣の入り口に塗れば偵察バチが気づきやすくなる。
秘密兵器の効果はすぐに現れ、ニホンミツバチが巣箱の入り口近くに!
しかし、なかなか穴に入らない。 |
|
しかしTOKIOが経験からはじきだした7mmの入り口を吟味し
巣箱の中に入った!そして
太一「物件の内見が始まった!」
偵察バチは、暗い場所でも見える視力を使って広さを確認し、
気に入れば巣に戻ってその場所を仲間に伝え、仲間と共に偵察を繰り返し、
より多くの偵察バチが気に入った所が引っ越し先に選ばれる。 |
|
1匹目の偵察バチが去ってから1時間後、2匹目の偵察バチが。
その後も偵察バチの数は増え続け、
太一「まさに決めようとしてる!?」
日が落ち、偵察バチたちの偵察活動は続いた。しかし、翌日
城島「なかなか入り口に入らない」 |
|
すると、その入り口に…
太一「ヤモリ!」
それは、古くから日本に棲む夜行性のは虫類。
垂直の所も、手にある細かな毛の吸着力で登って来れる。
ガなどのエサを狙って、地上25mの屋上までやって来たらしい。
太一「ヤモリも愛する物件だったんだね」 |
|
太一「いいことありそうじゃないですか」
ヤモリは、室町時代から、家の繁栄をもたらす守り神として祀られてきた。
ニホンミツバチと共存できるよう、ミツバチの巣箱と同じ杉の廃材で
ヤモリハウスを作り、ミツバチの巣箱から離れた場所に設置。
太一「棲み分けたことで、ミツバチが来てくれるといいな」
しかし、棲み分けしてから2日待っても、ミツバチは現れず…。 |
|
そこで、新宿御苑のニホンミツバチの様子を見に行ってみると、
1万匹の群れに異変が。
本来は大人しい性格をしているミツバチが、観察用のカメラを襲いだした。
これは巣を襲ってくる外敵スズメバチを、集団で抱きつき
体を震わせて発熱、蒸し焼きにする「熱殺」とも呼ばれる行動。
中心のミツバチはその熱で死んでしまうが、自分の命をも捨ててまで行う、
ニホンミツバチならではの巣を守る方法。 |
|
二ホンミツバチが殺気立っていた理由は、1万匹いた群れの半分が引っ越して、
神経質になっていたため。
太一「まさかこんなに早く引っ越すとは…。旧女王バチの群れはどこへ?」
3日後、ベース基地から1.5㎞の緑の残る場所で、
大量のミツバチがいるという目撃情報が!
その情報をくれたのは、新宿区役所の三橋さん。 |
|
その場所は、都電荒川線沿い、早稲田大学のすぐ裏手にある緑地で、
敷地内には、区立甘泉園公園と水稲荷神社がある。
かつては、将軍家に後継者を送り出す徳川御三卿の一つ、
清水徳川家の大名屋敷だった場所で、周りがビルに変わっても、
東京ドームのグラウンド1面分の自然が、江戸時代からほぼそのまま残る。 |
|
そして、小学校の脇に生える木にニホンミツバチの巣を発見!
日陰になっており、外敵から見つかりにくく、条件としては申し分なし。
こちらの入り口は約2cmと、TOKIOのベース基地よりも広いため、
TOKIOの基地の方が安全性は高いが、周りの緑の多さでは敵わない。
太一「もっともっと棲みやすくしていくべきだね」
ミツバチを呼ぶためにやらなければならないこと、それは、 |
|
TOKIOもこれまで知らなかった水とミツバチの関係。
水辺をベース基地にも作らなければ!
太一「第二章だね。いいじゃん、やってみようよ!」 |
|
|
|