2018年3月25日 放送内容DASH海岸

日本各地が春めく中、横浜の工業地帯の桜も間もなく開花。
しかし、DASH海岸の海の中はまだ冬。
城島「透明度がすごい」
水温が低く、プランクトンが少ないため、くっきりクリア。
そんな海の中にいたのは、
達也「ナマコがいたね」
別名"黒いダイヤ"と呼ばれる程の高級食材。
栄養満点で美味しいだけではなく、
城島「良い環境を作ってくれるんですよね」
魚が出した食べカスを砂ごと食べ、綺麗にして吐き出す、海のお掃除屋さん。
そんなクリーニング済みのふかふかの砂の中に、何やら赤い生き物が。
網で掬ってみると、真っ赤なカニが!
城島「なんだ、このカニ!?」
カニと言えば一般的に赤いイメージだが、実際は茶色い地味なやつばかり。
赤くなるのはアスタキサンチンという色素が、熱に反応して赤くなるため。
なのに、このカニは最初から赤い。
木村さん「ベニイシガニといって、相当珍しいカニ」
DASH海岸にいるイシガニ仲間。
ただのイシガニ100匹に対して1匹しかいないと言われる激レアさん。
茹でてないのに赤い訳は、大好物がナマコだから。
ナマコには、赤い色素アスタキサンチンが大量に含まれ、
それを食べるベニイシガニの甲羅は真っ赤になる。
また、茶色のイシガニは美味しいが、
このベニイシガニは美味しくないという。
さらに、砂の中に隠れていたガザミを発見。
別名はワタリガニ。江戸前のカニと言えば、コイツのことで、
蒸しても、そのまま食べても絶品。
ハサミの挟む力は、国内のカニ第3位の力の持ち主。
木村さん「ガザミ見なくなってたからうれしいですね」
横浜育ちの木村さんが、子どもの頃、たも網で掬っていたほど多かったが、
昭和40年代、東京湾の汚染が深刻化し、汚れに弱いガザミは激減。
現在、少しずつ東京湾に戻ってきているガザミは、高値で取引されている。
そんな高級ガニが、2時間で4匹も!
城島「例年、こんなにカニを見ないですよね。どういうことですか?」
木村さん「今年の寒波のためかな」
今年の冬は、東日本に6日間にも渡り最強寒波が居座り、
3月になっても、横浜DASH海岸の海水温は低かった。
そのため、普段カニを襲う大型の魚が、冷たい水を嫌がり沖の暖かい海域へ。
だから、普段よりもカニたちが多く見られた、と考えられる。
そして、やがて海の中にも春がやってくれば…
達也「これはメスだね」
木村さん「これからの時期に産卵する」
5月になると、メスのお腹には、およそ400万個もの卵が。
たくさんの江戸前ガニのベイビーが、棲み着いてくれるか?
そんな期待を込めて、DASH海岸へ帰す。
達也「産卵してまた戻ってきてよ」
まもなく訪れるDASH海岸の春。今年はどんな出会いがあるのか?
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