2018年5月13日 放送内容特別編

5月1日、横浜工業地帯の一角のDASH海岸。
この日、城島と海の専門家の木村さんが、作業を進めていたのは、
石を動かして、小さな生き物が隠れられる隙間を作る『岩おこし』。
城島「急がないと…」
本来は4月中に行う作業であり、急ぐ理由は海岸に棲む生き物のためだった。
春は、潮の満ち引きが大きくなり、海中の砂が巻き上げられ、
わずか1か月で、生き物の棲みかとなる石の隙間が砂で埋まってしまう。
その隙間が無くなる事で、棲みついた生き物達が行き場を失ってしまう。
さらに、この日は4日連日の夏日で、4月からの平均気温は観測史上最高。
身を隠す日陰を失った小さな生き物達は、その場を離れて沖へ向かい、
その結果、大型の肉食魚の餌食になってしまう。
『岩おこし』が終わり、石に隙間ができると、早速、イソガニの姿が。
しかも、卵を抱えていた。元気な子どもを産んでほしい。そのためには、
城島「DASH海岸の事を、これからもどんどんやっていかないと」
木村さん「人がダメにしてきたからこそ、人の手で戻していかないと。
時間がかかる事だから、やり続けていかないといけない」
これから水温があがり、様々な生き物がやって来る。やるべき事はたくさんある。
そして、5月4日。DASH島にやって来たのは、長瀬。
ここでも、あのやるべき事が再開された。
それは、約1年前から始まった反射炉の建設。
TOKIOだけではなく、番組スタッフや炉のプロの本勝さんの力も借りて、
皆一丸となって完成を目指してきた。だから…
長瀬「ヘコんでる場合じゃねえぞ!反射炉作ったら一緒に泣くぞ!」
完成までの道のりは、まだまだ。
長瀬が反射炉建設で汗を流しているその日、大都会・新宿の屋上のベース基地
にやって来たのは太一。ここでも急がなくていけない事があった。
それは、3日前、スタッフが、TOKIO手作りの巣箱の入り口付近を飛び回る、
引っ越し先を探す、偵察ミツバチを発見した事がきっかけだった。
気温が上がる春、新女王バチが誕生すると、元女王バチは、
巣を新女王バチに譲って、群れの半分のミツバチと共に引っ越しする。
しかし、今年は東京の平均気温が例年より高い事から、ミツバチ達の
引っ越しの準備が活発化して、昨年よりも早まっていた。
太一「これは急がないとね」
偵察バチがやって来たという事は、この巣箱が引っ越し先の候補になっている
という事。
しかし、巣箱には日光が当たり、温度が上昇してしまっていた。
暑さに弱いミツバチ達は、引っ越しをやめ、その結果、行き場を失い、
駆除されてしまう事も。
そこで、ミツバチ達のためにも、日が当たらず風通しが良い、涼しい環境を
作らなければ。
巣箱に直射日光が当たらないように、新男米のワラを束ねてかけていく。
ワラのかけ方、ワラヒモの切り方、これらはかつて福島DASH村で学んだ事。
太一「大丈夫だよね?日陰できてるよね?」
さらに、巣箱の入り口に、ミツバチの巣と日本酒で作った特製エキスを塗る。
これも、福島DASH村で学んだ。
日本酒に含まれるアルコール成分は、蒸発しやすい性質があり、
ミツバチ達が嗅ぎ慣れた、安心感を覚える巣の匂いをより遠くへ運ばせる。
そんな匂いにミツバチ達が誘われてやって来るのを待つ。
太一「ここがミツバチの住まいになったら一番いいな」
太一の願いは届き、ミツバチ達はやって来てくれるのか?
そして、TOKIOが急がなくてはいけない事は、他にも。
それは、遠く福島に残してきた新男米の苗をどうするか、という事。
4月29日、城島と太一、番組プロデューサーの島田と担当ディレクターによる
話し合いが行われた。
太一「僕たち主導で動けなくないですか?米の事は…」
番組スタッフも、まだ福島で一緒に米を作っている農家さんや、
かつてのDASH村の仲間の皆さんとは、直接顔を合わせて話ができていない。
城島「テレビとかDASHとか越えた部分って、ぶっちゃけあるじゃないですか。
苗に、罪ないような気がするんですよ」
そして、季節的なリミットもある。
苗を植えるのは5月半ばだが、その前にも田んぼに水を入れたりするなど、
やらなくてはいけない事がある。
つまり、決断までのリミットはもっと短い。
太一「今、僕らがタイムリミットに向かって動くのはちょっと違う気が…」
そして、その話し合い後の5月10日。
一つの想いを胸に、城島が福島へと向かった。
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