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2018年7月8日 放送内容俺たちのDASHカレー
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前回、秘密だらけの研究所で、カレーの味を見極める才能が覚醒した長瀬。
そこでやって来たのは、日本からおよそ6000キロ、インドの北部に位置するデリー。
言わずと知れたカレー発祥の国だが、長瀬が訪れたのは、
観光地として足を踏み入れる外国人も少ないエリア。
しかし、この街でなければ見られない物があった。 |
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長瀬「いい匂い」
道端には、様々な屋台が軒を連ねていた。
長瀬「アレ、カレーじゃないの?結構シャバシャバ。スープカレーっぽい」
朝から地元の人たちで賑わう屋台街「パハルガンジー・マーケット」。
一軒一軒、その店こだわりのカレーが味わえ、現地の人々はそれぞれ
お気に入りの店があったり、その日の気分で食べる店を選んでいるという。 |
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早速、カレーを注文してみると、
長瀬「みんな、立ち食いそば的な感じで食べてる」
それは、東京の下町で見たそば屋の景色と重なる。
インドの揚げパン・プーリー付きで20ルピー(日本円で33円)のカレー。
長瀬「ウマいけど…辛い!」 |
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すると、店主が白い液体を長瀬のカレーに。すると、
長瀬「辛さがなくなった!」
白い液体の正体は、ヨーグルトの成分であるホエイ(乳清)。
ホエイには、辛さを和らげる効果がある。
そう、インド人全てが辛いもの好きではない。 |
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さらに、インドの揚げパン、プーリーにつけて。
長瀬「スパイシーだな。トガった辛さ。すげえウマい」
その辛さ故、
長瀬「汗がめちゃくちゃ出てくる。朝一にカレー食べるのいいかもしれない。
毛穴も開くし、目も開く」 |
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でも、日本と違うのは…
長瀬「ルーって使わない」
そう、カレールーは一切使っていない。その代わりに、
屋台店主「黒胡椒、クローブ、シナモン、カルダモン、クミンシード、ガラムマサラ」
これらは、全てスパイス。 |
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そして今回、長瀬がはるばるインドにやって来た目的の場所へ。
長瀬「スパイスがいっぱい売っているね」
ここは、アジア最大とも言われる「スパイス・マーケット」。
通り沿いには200軒以上のスパイス店が並び、1軒1軒、微妙に品揃えも違うという。 |
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まず、手に取ったスパイスは、クミンシード。
長瀬「エゴマっぽい、ツンとした香り」
エジプト原産、セリ科の種を乾燥させたスパイス。
古代エジプトでは、ミイラの防腐剤として使われていたという。 |
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次のスパイスは、見てすぐにわかった。
長瀬「コリアンダー。穀物っぽい匂い」
地中海原産のセリ科の種を乾燥させたスパイス。
「幸福のスパイス」として死者と一緒に墓に入れる習慣があり、
ツタンカーメンの墓からも見つかったという。 |
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さらに、次のスパイスも、見てすぐに分かった。
長瀬「クローブ。(匂いの)パンチがすごいね」
クローブという花の蕾(つぼみ)を乾燥させたスパイス。
鼻を刺すような刺激臭で、古くは魔除けとして、今は防虫剤として使われることも。
と、長瀬、様々なスパイスを自らの舌で感じ、脳に記憶させていく。 |
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その訳は、秘密だらけのカレー研究所で出会った、
嗅覚のスペシャリスト松原さん。
40種類以上のスパイスの香りを脳にインプットしており、
ほんのわずかな香りだけで、スパイスが分かるという。
松原さん「香りだけでカレーのベースは作れる」
つまり、様々なスパイスの香りを記憶できる能力こそが、
新しいカレーを生み出す原動力。 |
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だから、長瀬も、香りを脳にインプットさせていく。
片っ端からスパイスを味わう長瀬を見て、店員が出してきたスパイスは、
店員「香りが広がるよ」
長瀬「すっげえ!なにこれ!?臭っ!!」
それは、長瀬もスタッフも今まで嗅いだことがない匂いのスパイス。
長瀬「くさやに匹敵する匂い」 |
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その正体は、ジャイアントフェンネルという南西アジア原産、セリ科の植物の
樹液を乾燥させたヒングというスパイスで、別名「悪魔の糞」。
カレーに入れると、味と香りがぐっと良くなり、
さらに、消化を良くする効果もあるという。
これらのスパイスを組み合わせて、インドでは様々なカレーの味を作り出している。
長瀬「無限に味が作れるってことだよね、スパイスでね」 |
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そして、この膨大なスパイスを必要とするのは、インドの主婦たち。
一体、どうやって使っているのか?
訪ねたのは、サチンさんのお宅。日本で言えば、一般的なサラリーマンの家庭。
カレーを作るのは、サチンさんのお姉さんのプージャさん。 |
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早速、取り出したのは、コリアンダーやターメリックなど7種類のスパイスが
入ったケース。インドの家庭ではポピュラーなものだという。
プージャさん「まずは、ギーをフライパンに入れます」 |
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ギーとは、バターを溶かして、浮き上がってきたタンパク質や不純物などを
取り除いて作るオイルで、インドの食卓には欠かせないもの。
不純物が含まれていないため、永久保存が可能なオイルとも言われている。
長瀬「めちゃくちゃバターのいい香り」
日本では、玉ねぎなどの野菜と肉を炒めて、水を足し、
ルーを入れてカレー作るが、インドでは、まず、ギーでジャガイモを揚げる。 |
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続いて、トマトを切り、唐辛子、刻んだ生姜をミキサーにかけて、ペースト状に。
と、長瀬が台所の棚にずらりと並んだ調味料に気づいた。
長瀬「日本の台所にはここまで調味料とかスパイスないもんね。
日本のカレーは全く別物なんだね」
だが、学びたい。毎日食べたくなる、その魔力。 |
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さらに、プージャさんが取り出したのは、ブラックペッパー、クローブ、
ブラックカルダモンの3種類のスパイス。
これを、こちらの家庭で代々使われてきたスパイスを潰す専用の道具で。
スパイスは粗く潰すことで、香りを引き立たせる効果も。
長瀬「大根おろしとか、ゴマを擦る臼みたいな感じかな」 |
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さらに、取り出したのは、「インディアンベイリーフ」。
インドやスリランカなどが原産と言われているシナモンの木の葉。
見た目は、ローリエに似ているが、一回り大きいのが特徴。
油で熱することで香りに深みを与えるという。 |
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インディアンベイリーフ、シナモンと先ほど潰した3種のスパイスを
フライパンの中へ。
そこへ、クミンシード、ターメリック、コリアンダー、チリパウダーを加え、
さらに、トマトピューレを加えると、
長瀬「一気にカレーになった!」
プージャさん「ここにヒングを入れます」 |
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長瀬「あ~これ!これ!これ!」
別名「悪魔の糞」。
長瀬「インドの人は、ヒングの匂いをどう思っている?」
プージャさん「とっても良い匂い」
ほんの少しだけヒングを入れ、塩、自家製ヨーグルトを加える。 |
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さらに、数種類のスパイスを混ぜ合わせた、ミックス・スパイスの
ガラムマサラを加える。
プージャさん「ここから10分煮込めば完成です」
長瀬「ものの30分くらいで出来たね」
仕上げにギーで揚げたジャガイモを入れれば、カレーの出来上がり!
器に盛り付け、生クリーム、パクチーを。
長瀬「コレがインドの家庭料理。初めて見たけどグッときますね」 |
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その間に、ライスクッカーという圧力鍋を使って、
プージャさん「ご飯を炊く時もギーを使います」
さらに、ちぎったインディアンベイリーフ、クミンシード、クローブ、
シナモン、塩、黒胡椒も加え、そこに洗った米を。
長瀬「日本とは違って、細長くて、タイ米っぽい感じだね」 |
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そして、炊くこと10分で、お米も炊き上がり、全て完成!
長瀬「愛を感じますね」 |
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そして、
長瀬「いただきます。ウマい!ジャガイモが甘いから、
カレーのスパイシーな感じと合う!スパイシーだけど、すごいコクがある!」
米と一緒に食べると、さらにその美味しさが分かる。
長瀬「パクチーもいい!」
が、インドへは食リポに来たわけではない。この味の成分を舌に叩き込まねば。 |
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長瀬「トマトがコクになって甘みを出している。あと、ギーが効いてる」
サチンさん「その通りです」
ここまでは、分かったが…
プージャさん「あとは、ヒングが深いコクになっている」
そう、「悪魔の糞」ことヒングが、このカレーのウマさの秘密。
長瀬「臭いと思っていたけど、嫌いじゃないかも」 |
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さらに、
長瀬「このカレーを作る工程を見ていなくても、頭の中でレシピが分かる?」
プージャさん「この味を出すために、どのスパイスが必要か、
みんな分かってます。私達は、スパイスの組み合わせで深いコクを
生み出しています」
長瀬「音楽と一緒。こうすればこういう音になる」
そして、長瀬が向かったのは、畑!一体、そこで何をするのか!?
その味覚に託されたモノとは…!? |
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