99年、夏。
北海道釧路市で、とあるレースが行われた。それは…
1万2000匹にも及ぶアヒルのおもちゃが参加し、市の中心部を流れる旧釧路川で行われる「あひる大レース」。
そして、このレースに我らが「アヒル隊長」が参戦!! 小柄な体ながら、今までにも過酷な川下りに挑んできた「アヒル隊長」。
隊長は、今までに冷たい雪解け水が流れる黒部川(98年8月2日放送)や、天城連山から流れる滝などの急流が多い河津川(かわづがわ)(99年7月18日放送)を、見事に海まで流れきった、いわずと知れた川下りのスペシャリスト。そのアヒル隊長が、北海道の釧路の街で、「あひる大レース」に参加。エントリーナンバー8224番を背負い、1万2000匹のライバルと共にトラックの荷台からスタートした隊長だがコースの間仕切りの溝にはまってしまい、なかなか思うように進めない。
ゴミに足元を取られてしまう、地元選手に進路を阻まれる、などのアクシデントが続き、終わってみればトップからかなり遅れ、最後は網にすくい揚げられるという屈辱のゴールで、結果は、無念の11342位。
レース後、今回優勝した52番のアヒルちゃんの表彰式が行われた。これを見たアヒル隊長、「来年こそは…」と静かなる闘志を燃やすのだった。