小麦、ライ麦を原料としたものに酵母菌を加えて膨らませたもの。現在では、科学的に培養されたイースト菌を使うのが主流だが、元々は穀物や果物に付着している天然の酵母を利用して作っていた。
  短時間で発酵するイースト菌に比べ、天然酵母は完熟発酵までに40時間以上かかる。この長期発酵がイースト菌ではできない旨み成分のアミノ酸を作り出し、おいしいパンの元となる。

 DASH村では、果樹園で収穫したりんごとブドウの天然酵母を利用し、登り窯に手を加えてパン窯にすることとなった。


〜 窯づくり 〜

 登り窯の3の間から煙突までの煙の通路の上にあるスペース。充分な熱を帯びるそのスペースを利用し、そこにパンを焼くための窯を設置。
  耐火レンガを重ね、アーチ状の屋根をつくり、小さな煙突をつける。こうして、DASH村に洋食「パン」を作るための窯が完成。


〜 酵母液づくり 〜

 まず、天然酵母パンを作るために、酵母液づくりに取り掛かる。
  果樹園で収穫したブドウ(巨峰)1房とリンゴ(フジ)をすりおろし、それぞれ砂糖を加えて瓶に入れ、27℃〜30℃に保たせて2日間程おく。11月のDASH村では、適温である場所がなかなか見つからず、囲炉裏を雨戸で囲い温度を逃がさないようにして適温をつくった。
  発酵させると糖が分解されて炭酸ガスとアルコールが発生する。瓶を開けた時「シュワ」と音がしてアルコールのにおいがすれば、発酵が順調に進み、酵母菌が出来たということになる。


〜 中種づくり 〜

 出来上がった酵母液に水と小麦を加え、また囲炉裏部屋で保管する。
  村では、発酵すると中種が瓶から溢れ出てしまった。しかし、これは酵母菌が活発に働いている証拠。


〜 元種づくり 〜

 出来上がった中種に、小麦と水を加えてこねる。それを1日寝かした後、ガス抜きしてさらしに包み保管。


〜 生地づくり 〜

 元種に水と砂糖と塩を入れて混ぜる。さらに小麦粉を加えてこねる。こねあげた生地を30℃程で2時間おく。その後、パンの中に具を入れ、実際食べる時のサイズに形づくり、もう2時間おけば完成。


〜 焼く 食べる 〜

 パンを200℃で15分〜20分焼けばパンの出来上がり。手作りのジャムを焼きたてのパンに塗り、初めて味わう嬉しい昼食となった。






アケビ18個分の中身と6個分の房、
砂糖60g、レモン汁スプーン4杯半

 
アケビの中身を取り出し、種と実を分ける。
房は湯通しし、スプーンで皮と実を分離させ、白い部分を短冊状に切る。
と砂糖・レモン汁を一緒に弱火で5分ほど煮込めば完成。






(出来上がり900g分)
りんご(中)8個(皮をむいて芯を除いた状態で1kg)
砂糖400g、レモン汁大さじ8
 
りんごを洗い、皮をむいて8分割して芯を取る。
8:2の割合で千切りと角切りに切る。 このとき、変色を防ぐため塩水につけておく。
鍋にりんごと砂糖とレモン汁を入れ、火にかけないで1時間ほどおく。
りんごから水分が出てきたら、鍋を火にかける。約30分弱火で、時々かき混ぜる。
りんごに砂糖がしみこんで透明になったら次第に固まってくる。10分程かき混ぜながら弱火にかければ完成。






(出来上がり600g分)
梨4個・砂糖400g、葛(水:葛粉=5:5)スプーン6杯分

 
梨の皮をむき、8分割して芯を取る。
小さなイチョウ切りにし、すぐ砂糖をかける。
鍋に梨・砂糖を入れて火にかける。約30分弱火で、時々かき混ぜる。
照りが出てきたら、葛を入れて10分程かき混ぜながら弱火にかける。







栗1200g(むいた状態で600g)、
砂糖130g、水100g
 
栗を皮のまま水につけておく。
皮と渋皮をむく。
1時間20分ゆでる。
裏ごしする。
砂糖・水をいれてから弱火にかけ、かき混ぜた後こした栗を入れる。焦がさないよう注意する。
弱火で約3分、とろみが出てきたら火からおろして出来上がり。


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