■〜葛粉の作り方〜



 
掘り出した葛の根を、木槌やカケヤで砕き、繊維状にする。
でんぷんと繊維質を分離させるため、砕いた根を水洗いし、よく絞る。絞り汁を桶に溜める。
1日おき、絞り汁のうわ汁を捨てる。桶の底に沈殿した粗葛の泥や、黒ずんだ部分を削ぎ落とす。
沈殿→うわ水を捨てる→きれいな水でかくはん→沈殿という作業を七回繰り返す。
桶の底に沈殿した真っ白なでんぷんを取り出し、均等な大きさに割り、乾燥させる。
風通しが良い日陰で1ヶ月程度乾燥させれば、葛粉(本葛)の完成。






■胡麻豆腐




(4人前):皮むき胡麻140g・本葛180g・水2000cc
 
胡麻を弱火で炒る。
炒った胡麻をすり鉢でドロっとした状態まですり潰す。(約40分)
裏ごしをする。このとき、目が細かいものの方が滑らかな感じになる。さらに、2回裏ごしすると、より滑らかになる。
本葛と水とを混ぜ練る。
葛水に練り胡麻を入れ、混ぜ合わせる。
中火で加熱する。焦げ付き易いため、かき混ぜながら加熱。沸騰しはじめたら弱火にし、そのまま20〜30分加熱する。
湿らせた容器に加熱したものを流し込む。蓋をして冷蔵庫で4時間ほど冷やして完成。村では胡麻(白)のほか、ホウレン草(緑)、梅汁(ピンク)、で味付けし、ひし形に切り、重ねて菱餅にした。






■葛きり



(3人前):本葛100g・水270cc・黒蜜
本葛とぬるま湯を1:2の割合でよく溶き、裏ごしする。
鍋に沸騰したお湯を用意し、で作った葛水をアルミ製の浅い容器に薄く流し、鍋のお湯に乗せる。しばらくすると固まる。
完全に固まれば、そのままお湯に浸す。約10秒で透明になる。
透明になったらすぐにお湯から上げ、冷水に浸す。そうすると、簡単に剥がせるようになる。
剥がしたものを三つ折ほどにして、細長く切る。黒蜜をかけて完成。






■雛あられ




お米2合・砂糖大さじ4・水大さじ1・梅汁少々
 
炊き上がったお米を乾燥させる。
乾燥したものを弱火で揚げる。
砂糖水を煮たものに、揚げたお米を入れ、水分がなくなるまで加熱。(赤色を作る時は、砂糖水に梅汁を加えておく)
水分がなくなれば完成。



















■ちらし寿司




(4人前):お米2升・人参6本・ごぼう4本・椎茸18個・たけのこ4本・干瓢60g・刻みのり・ナンテン・調味料
 
人参の皮を剥いで、千切りと花形に切る。ゴボウとしいたけを千切りにする。たけのこを斜めきりにし、水で戻しておいた干瓢を刻む。
3升釜に、切ったゴボウを入れ、水500cc、酒100ccを加えて炒める。
ゴボウが柔らかくなれば、たけのこ、人参、しいたけ、干瓢を入れ、砂糖(大さじ1)、塩(中さじ1)、みりん(大さじ1)を入れ、水分が大体抜けるまで炒める。
3升釜のお米、2升を取り出して、飯台にあけて団扇で扇ぎながら、すし酢(100cc)、砂糖(大さじ2)、塩(小さじ2)をまぶす。
炒めた具を酢飯の上にちらし、のりをまぶす。仕上げにナンテンを飾りつけ、完成。






■山芋のお吸い物




(4人前):山芋250g・豆腐1丁・ネギの青いところ少々・人参1本・水1600cc・塩小さじ1・醤油だし200ml・酒大さじ2
 
人参、ネギを細かく千切りにして塩水でさっと茹でる。
山芋の皮を剥ぎ、すりこぎですっていく。
鍋に豆腐を切って入れる。
豆腐の入っただし汁から茶碗によそい、すった山芋をのせて、とろろの上に人参とネギを添えて完成。





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