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昨年、収穫した大豆は、豆腐、湯葉、煮豆、黄な粉、いり豆、味噌などさまざまな味わい方に挑戦しているが、まだまだ忘れてはいけない味わい方があった。 それは、大豆を発酵させることでできる、「納豆」。 納豆は身近な食べ物だが、自分たちの手でつくるとなると・・・・・・。 先人の知恵を受け継いで、秘伝の方法で納豆づくりに挑むが、 果たしてDASH村の大豆は、ねばねばと糸を引く納豆になるのか? |
1.大豆をゆでる 収穫して穀物倉庫に保管してあった大豆を、6時間から7時間、かまどでじっくりゆでる。 ゆでると、ふやけてやわらかくなり、大きくふくらむ。 |
2.わらで藁苞(わらづと)をつくる ごみを取って芯の部分だけにしたわらを、直径5センチくらいになるように束ね、真ん中で2つに折る。そして、両端をわらでしばって中に大豆が詰められるような藁苞をつくる。 |
3.藁苞にゆでた大豆を詰める 藁苞の真ん中を広げ、ゆでた大豆をあたたかいうちに、こぼれない程度に詰めこむ。つくった21個の藁苞のうち、半分はそのまま丸ごと、半分は包丁で細かく刻んで“ひき割り”の状態にして詰めた。ゆでた大豆をわらに包むことで、わらの中の納豆菌と合わさって発酵し、大豆が納豆になるのだ。 |
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4.大豆を入れた藁苞を俵にくるむ ゆでた大豆を詰めた21個の藁苞を、わらくずとともに俵に入れ、さらに保温性を高めるため、ござにくるんでしばる。 |
5.大豆を発酵させるための穴を掘る 藁苞をくるんだ俵が入るのに十分な深さ約60センチ、縦横約1メートルの穴を、スコップで掘る。土の中であると、温度変化が少ないため、順調に発酵が進むという。 より発酵を進めるには、あたたかくなくてはならないため、特に日当たりのよい場所である野菜畑に掘った。 |
6.穴の中で薪を燃やす 穴の中で薪を燃やして穴をあたためる。あたためると、わらの中の納豆菌の活動がさらに活発になり、大豆がしっかりと発酵するという。 小枝や割った木を2時間くらい燃やし続け、熱を持った燃えカスはそのまま敷き詰めておく。 |
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7.藁苞を入れた俵を穴に入れる 藁苞をくるんだ俵を穴に入れる。 穴に入れたら、よりいっそう発酵しやすくするため、熱湯をかける。 |
8.土をかけて埋め、寝かすこと1週間・・・ 俵の上にわらをかけて、土をかけて埋め、このまま約1週間寝かす。 熱が逃げなければ、発酵が進んでおいしい納豆ができるというが、果たして・・・ |
埋めてから1週間後、土を掘って取り出し、わらを開けてみると・・・・・・ 見事に茶色くなり、ねばねばと糸を引く納豆ができあがっていた。 この納豆は、自然が生み出した奇跡の産物。 ちょっと大粒のDASH村手づくり納豆は、味わってみると、ほどよい香りとこくがあり、ご飯とあわせて何杯でもいただけた。 |