「いつもお世話になっている近隣の方々に何かお礼がしたい」そんな想いで始まったDASH村夏祭り。役場で開かれた会議では、具体的に何をするかを話し合い、「流しそうめん」「回り灯篭」「べっこう飴」に決定。果たして近隣の方々に無事日頃の恩返しが出来るだろうか?




  毎年恒例の流しそうめんだが、今回は食べる人の多さも考慮して、とてつもなく長い流しそうめんをつくることになった。全長75m、94本の竹を使った。そうめんは水車から流され、水飲み場へと到着するはずだったが、結局スムーズには流れず、最後には食べているすぐ傍から流すこととなった。




  縁日でおなじみのべっこう飴で近隣の方々をもてなす。


(1) 水と砂糖を1:2の割合で混ぜ、加熱。
(2) 沸騰後、しばらくして透明から茶色へ変色すれば加熱をやめる。
(3) 鉄板などの上に飴を垂らし、固まるのを待てば完成。

こども達には、摘果したリンゴでリンゴ飴。明雄さんには竹筒でかたどった巨大べっこう飴をつくった。




  回転するにつれて影絵が回って見える灯籠で日本に古くから伝わる。走馬灯とも言い、ろうそくなどの熱から発生する上昇気流を受け、回転する仕組み。村では囲炉裏の熱を利用して巨大回り灯篭に挑戦。


(1) 囲炉裏のサイズを測り、灯篭の大きさを決める。(高さ150cm、直径160cmの円柱)
(2) その大きさに合わせ、竹で骨組みを作る。
(3) 上昇気流があたり風車の役割を果たす羽根をつくる。円形の厚紙をカッターで切り、八個の羽根をつくる。
(4) 大きな和紙に模様を書き、切り抜く。切り抜いたところに色の付いたセロファンを貼る。
(5) 竹の骨組みの上に羽根を取り付け、側面に和紙を貼り付ければ完成。

 村では障子に模様が映るようにしたが、下の方が写らず、障子ごと灯篭に近づけて模様を映し出すこととなった。




  祭りになくてはならいちょうちん。古民家の両脇ロープを伸ばし、たくさんのちょうちんを取り付けた。色は杉和紙(赤)、白菜和紙(緑)、障子の再利用和紙(白)の三色。暗くなると、連なるちょうちんに灯りがともり、急に祭りらしくなった。



  ハプニングはあったものの、近隣の方々の喜ぶ顔が見られて本当に良かった。夏祭りの最後は明雄さんが用意してくれた打ち上げ花火で無事終了。もてなすつもりが最後はしっかりともてなされてしまった。