岐阜県南部に位置する人口約67000人。
東には木曽川、西には長良川が流れているため、豊かな水に恵まれており、農業が盛ん。
奥田農園
奥田美貴夫さん
イチゴの栽培歴は39年。
愛車のナンバーを“岐阜15"にするほど、イチゴが大好き。
『飛騨牛以外の岐阜県の名産品を作りたい』と思い、「美人姫」を完成させた。
小川政子さん
地元のスイーツ作り名人。
- ビタミンC・食物繊維・ペクチン(血糖値の上昇を抑える効果がある)が豊富
- 赤い色素成分は「アントシアニン(ポリフェノールの一種)」。目の健康に対して有効なほか、ガンの抑制や肝機能改善効果などがあると言われている。
- 日本国内で登録されているイチゴの品種は、約280種類!
DASH村でのイチゴ栽培
2002年から「女峰」という品種を露地栽培していた。
明雄さんが持ってきた苗を4月に定植。
収穫期間は、6月初旬(初夏)からの2週間~3週間だった。
『美人姫』とは
岐阜県のイチゴの品種「濃姫」と、ある品種を掛け合わせて2009年、奥田さんが開発した
イチゴ。「美人姫」は【大きさ・甘さ・色・ツヤ・形の5拍子そろった奇跡のイチゴ】と言われ、都内の百貨店では一粒1000円から販売されている。
【特徴】
<大きさ・形>
通常のイチゴの平均サイズが20gなのに対して、「美人姫」の平均サイズは40gと、倍以上もある。大きいものは100g以上になる。
<甘さ>
一般的なイチゴの糖度は10度程度だが、「美人姫」の糖度は13~16度もある。
大きなイチゴは、大味なイメージがあるが、「美人姫」は甘み・旨みがしっかりのっている。
<色・ツヤ>
普通のイチゴは、裏やヘタ近くの根本は白いが、「美人姫」は全体にツヤのある赤が回っている。丸ごと美味しく食べられるという証拠。
【収穫方法】
一般的にイチゴの収穫は片手で持って収穫をするが、美人姫は、手アカや手跡を付けないようにハサミで収穫する。その際、実には絶対触ってはいけない。
お姫様を扱うように丁寧に収穫するのが奥田さんのこだわり。
美味しいイチゴの見極め方
ヘタが反っているほど、栄養が実に集中している証拠。
そのため糖度も高く、甘いイチゴであるという。
【選別作業】
形が良く、傷がないものを選別する。
太一と長瀬が収穫したイチゴは約80個。しかし、この選別作業で、奥田さんが認めたものは、たったの19個だけであった。
【桐箱への箱詰め作業】
奥田さんが認めたものだけが桐箱に入れられる。
収穫の時と同様に、実には触れずに軸を持って丁寧に箱詰めしていく。
専用の薄紙に美人姫をのせて、乾燥を防ぐために水分を含ませた綿を被せ、フタをして完成。
惜しくも桐箱に入らなかったイチゴは、奥田農園の直売所やイチゴの自動販売機で、割安で販売したり、ジャムやジュースなどに加工されている。
イチゴスイーツづくり
使用したのは、選別作業の際に、傷があったり、形が悪くて、桐箱に入ることが出来なかった『美人姫』。
美人姫のイチゴジャム
- ヘタを取った美人姫をホーロー鍋に入れて弱火にかける。
- 水分が出てきたら、美人姫の量に対して10%の砂糖を入れる。
- 20分程火にかけながら、こまめにあくをとる。
- 美人姫の形を残しつつ、木べらで軽く潰し、食べやすい大きさにする。
- 氷水で粗熱を取ったら完成!
イチゴのクレームブリュレ
- 卵黄6個に砂糖40gを入れ、白っぽくなるまで混ぜる。
- 1.に、常温に戻したバター45g、生クリーム100g、オレンジリキュール大さじ2を入れ、さらに混ぜてカスタードソースを作る。
- 作ったカスタードソースを、バターを塗った耐熱皿に流し込む。
- ヘタを取った美人姫を並べる。
- お湯を入れたトレイにのせ、120℃のオーブンで約40分間蒸し焼きにする。
- 焼きあがったら、グラニュー糖をかけ、ガスバーナーで焼き目を付ける。
- 最後に、粉糖とミントを添えれば出来上がり。
イチゴスムージー
凍らした美人姫4個、牛乳160ml、ヨーグルト200g、砂糖16gをミキサーに入れて混ぜる。