- 秋田県南部に位置し、全面積の3分の2が山地で占められている。
- 毎年8月16~18日には、日本三大盆踊りの一つの、『西馬音内盆踊り』が行われている。
- きゅうりの他、蕎麦やお米(あきたこまち)すいかが特産。
きゅうり農家
高橋 幸基さん
JAうご きゅうり部会 会長
秋田県の種苗品評会(野菜のコンテスト)で3年連続県知事賞を受賞。
奥さん
高橋由美子さん
6月~11月
ブラックダンボール
出来たきっかけ
品質の高さを示すとともに、他のきゅうりの箱よりも目立つようにするため、JAうごと大田市場の協議の末、ブラックダンボールが生まれた。
基準
曲がりが9ミリ以下で、大きな傷が入ってないきゅうりのみが、ブラックダンボールとして販売される。
特長
高品質のため、大田市場で相場価格の約2倍で取り引きされる。
みずみずしく、真っすぐで曲がりがない。
栽培のポイント
水やり
- 土の湿り具合を見て与える水の量を調整している。
- ホタルが多く生息する西馬音内川の水を与えている。
- きゅうりの根は、土の浅いところを横へ横へと伸びていくため、株元から離れた通路にも、チューブを置いて、根が効率よく水を吸収できるように工夫している。
葉かき
実が葉で隠れてしまうと色がつかず、きゅうり本来のパリッっとした食感が出にくくなる上、ストレスを感じ曲がりやすくなるという。
そこで、高橋さんは毎日1000本のきゅうりを見回り、実にかかった葉っぱを全て手で摘んでいる。
間引き
曲がりがひどいきゅうりは、小さいうちに摘み取ってしまう。
間引いた小さいきゅうりは、実が柔らかく漬物に向いているため、袋詰めにし、“おちびちゃん"という商品で販売している。
収穫
きゅうりは生長がとても早いので、朝と夕方の2回収穫する。
最盛期は、1日3000本のきゅうりを収穫。使用する収穫ばさみの長さは20cmできゅうりの規格の長さと同じなので、はさみよりも長いきゅうりを収穫していく。
選別・箱詰め
- 曲がりとキズが無いものが『A品』(ブラックダンボール)
- 曲がりが9ミリ以下でキズが小さいモノは、『B品』(ブラックダンボール)
- 曲がりが9.1ミリ~14ミリでキズが小さいものは『C品』(普通のダンボール)
- 曲がりが14ミリ以上でキズがあるものは、袋詰め(4本入り)
箱詰めしたきゅうりの上に濡れた新聞紙をかけ、鮮度パックと呼ばれるビニールで包装し、鮮度が長持ちするようにしている。
1箱50本入の箱で大田市場(東京都)に出荷され、スーパーや百貨店で販売される。
秋田流 冷や汁 (4人分)
- 事前にだし汁2Lを作り、冷やしておく。
- きゅうり3本分をスライスし、だし汁に入れる。
- きゅうりの入っただし汁に味噌を200g溶かす。
- 氷を適量入れる。
- 最後に赤じそを千切りにし、ふりかけたら冷や汁に入れ完成。
豚肉ときゅうりの生姜炒め (4人分)
- 豚肉(300g)を食べやすい大きさに切る。
- 切った豚肉をボウルに入れ、醤油(小さじ1)、酒(小さじ1)、片栗粉(小さじ2)を加え、よく混ぜ合わせる。
- きゅうり(3本)を1cm幅にカットする。
- 豚肉を強火で炒め、肉の赤みが消えたらきゅうりを入れさっと炒める。
- そこに、みりん(大さじ1)と合わせた味噌(大さじ2+1/2)を入れる。
- 香りづけにしょうが(50g程度)を加え、軽く炒めたら完成。