スイカ栽培歴45年のベテラン農家。200人ほどの会員がいる富里市のスイカ部会・部会長でもある。大玉スイカの他に、小玉や種なし、黒いスイカなど様々な種類のスイカを作り、年間の収穫量は2万4千個ほど。
千葉県の北総台地のほぼ中央、成田空港のすぐそばに位置している、人口約5万人の市。
富里の土は、関東ローム層の土。
数百万年に渡って富士山などの火山が噴火を繰り返し、積もった灰でできた関東ローム層は、土が何層にも重なっていて、富里の土は、上から30cm程は水はけの良い『黒ぼく土』。雨が降った後、水たまりが残っていると病気になりやすかったりと、乾燥した環境を好むスイカの栽培に適している。
1.交配カレンダー
スイカの雌花の花粉を雄花につける「交配」という作業をする際に、カラーテープをつける。
それぞれ交配した日ごとに7色のカラーテープを使って細かく色分けし、収穫の目安の日を割り出す。富里市には【交配日】【テープの色】【収穫の目安の日】が一覧になった『交配カレンダー』があり、スイカ部会の部員はみんな同じものを持ち、市全体で穫り遅れがないようにしている。
2.検査長制度
交配カレンダーを元に、収穫日を迎えたスイカを、検査長という役割の人が検査し、出荷しても問題ないかをチェック。「富里スイカ」というブランドの美味しさを守るため、第三者が判断するきまりになっている。
<検査内容>